ようやく第十二話EP2公開いたします^^
今回は帝国軍におけるグレイムーア奪回作戦がメインとなっております。
戦争物はNPCの人数が多くなって実際大変でした><;
リアルの都合もありますが、一枚撮影するのに6時間くらいかかったり・・・
果たして反乱軍は帝国の進軍を防ぐことができるのか!?
今後も執念で続けて行こうかと考えてますので、細く長く緩く見守っていただければ幸でございますm(_ _)m

お楽しみください♪

1
夕刻頃には、ロリクステッドのリッケが敷いた本陣と合流する事ができた。

シピウスの先走った行動に激怒する自分もいたが、そこは抑え、まずは彼の取った行動の内容に耳を傾けた。
その話を聞いた時、テュリウスは背筋にゾクッとするものを感じた。
2
テュリウス
-なんて奴だ・・・-

彼は驚きを抑えながらも、心中で呟いた。
ホワイトランを陥落させ、ソリチュードに睨みを利かせる事で、ウィンドヘルムにいる帝国軍を撤退させる。
撤退する際もあちこちから侵攻路を探っていたが、結局は本部であるソリチュードに帰還する羽目になった。
そしてロリクステッドに本陣を敷き、再びホワイトランを伺う。
仮にヴィットリアの式が無かったとして、最初からロリクステッドにいたとしても、恐らくシピウスと似たような真似をしていた気がした。
つまりポエットという人物が、自分の行動の全てを先読みし、その上での戦略を立て、帝国軍とまさにここで一戦交えるまでのシナリオを完成させていたという事である。

ロリクステッドに陣を敷き、地の利の無さを理由に、こちらから先手を打つ事で相手の士気を挫く。
これはある意味、自分の常套手段(じょうとう)だった
いったいどこまでシナリオを完成させているのか?
氷のような恐怖感さえ覚えた。

シピウスは自分の代わりを務めただけで、ただのスケープゴートでしかない。
彼には自分の傘下に加わらせ、しばらく本陣の守りを優先するよう命じた。
3
テュリウスは帝国でも歴戦の勇者と豪語されるだけあってか、熟練された経験もある。
ホワイトランの奪還は時期尚早と判断し、念入りな作戦に切り替える事にした。
寧ろ、自分が対象となっているなら普段とは違う行動を取る事が必要だと。
4
テュリウス
『諸将達に聞きたい。
ホワイトランを奪還する為の良策を持っている者はいないか?』
5

その発言に、皆驚きの目を隠せなかった。
帝国軍における将軍職とは、軍内部における最上位の官職である。
まして先の大戦の英雄であるテュリウス将軍と言えば、帝国随一の軍神とまで崇めている者もいるほどだ。
ワンマンな戦いをするのが、彼らしいやり方であり、また周りの者もそれを認めていた。
その彼が、戦略において周りに助言を求める事があるなど、信じられなかったのである。
6
口火を切ったのはバルグルーフだった。

バルグルーフ
『バトルボーン家と内通してはどうだろうか?』

テュリウス
『バトルボーン?』

リッケ
『ホワイトランにおける帝国側の一派です』

バルグルーフ
『いつもは街中をウロウロしていることが多いんだが、クーデターの際、彼らの姿は見当たらなかった。
恐らくは何らかの形で遠ざけられていたんだろう。
ウィグナーが表に出てきたんだ、もしそこにいたら、俺が演説する間に何かしら反対意見を叫んでいたに違いない』
7
リッケ
『彼らとの接触は、ちょっと難しいかもしれないわね』

バルグルーフ
『なぜだ?』

リッケ
『オルフリッドとその妻と長男がドラゴンズリーチの監獄に閉じ込められているわ。
あとは長男の嫁と息子、それに弟は行方知れずよ』

バルグルーフ
『なんだとっ!?いったいどういうことだ!?』
8
リッケ
『クーデター当時、男達三人はハチミツ酒醸造所にて酔いつぶされていたらしいわ。
あなたたちが去った後、ウィグナーは彼らに協力する気が無いのなら、ホワイトランから去るように勧告したらしんだけど・・・
家長のオルフリッドが、頑なに断ったそうよ』

バルグルーフ
『ベルグリッテは老女だぞ。
年寄の女性まで牢獄に入れるなんて!!』

リッケ
『詳しい内情はわからないけど、たぶん夫と末路を共にする覚悟なのかもしれないわね』
9
テュリウス
『我々との内通を恐れての事だ・・・妥当な採決だろう』

バルグルーフを始め、イリレスやフロンガルの二人もテュリウスに疑念の目を向けた。
テュリウスもそれを感じ取り、彼らに視線を向け直す。

テュリウス
『彼らの事はホワイトランを奪還した際に開放すればいい。
今は状況をもっと俯瞰視せねばなるまい』
10
アルディス
『あの・・・よろしいでしょうか?』

珍しくアルディスが口を開く。

テュリウス
『うむ・・・アルディス、遠慮するな』
11
アルディス
『バトルボーン家との内通は、後々必ず必要になってくる材料だと思います。
我々の目的はホワイトラン攻略にありますが、この街を陥落させるには、まず目前のグレイムーア砦を落とさなくてはいけません』

テュリウス
『その通りだ』

アルディス
『先のシピウス殿の戦い方を聞いて思ったのですが、反乱軍は占領地こそ半分を物にしていますが、兵力は我々に比べ遥かに下です。
なので、その兵力差を利用する作戦を用いてはいかがかと・・・』
12
リッケ
『そんなことは分かり切っていることよ!
シピウスは作戦こそあったけど、それを逆手に取られた事にも気づかず、正面切っての力押しが仇となって逃走する羽目になったのよ』

アルディス
『はい、私が言いたいのは我々の戦力を利用し、グレイムーア砦の戦力を割くと言うことです』

テュリウス
『何かあるようだな・・・詳しく話せ』
13
アルディスはテーブルの地図に指を置き説明を始めた。
(ここからは方角ではなく、画像のようにアルディスの向いてる方からロリクステッドを正面にし方向で書きます)
14
アルディス
『まず我々はこの山を拠点とし、隊を三つに分けます。
右の隊は西の監視塔を目指し、左は直接ホワイトランを目指し、そして中央は山の後ろで待機します。
ここからですが、まず右の隊を進軍させ西の監視塔に襲い掛かります。
おそらくグレイムーア砦の反乱軍は、挟撃のために出撃してくるでしょう。
しかし、ここで我々は一旦兵を引かせます。
その後に今度は、左の隊をホワイトランに進軍させます。
ホワイトランの守りは強固ですが、おそらく西の監視塔に向かった援軍は、ホワイトランに援軍に向かう形になるでしょう。
彼らが迫ってきたのを見計らって、再び我々の兵を引かせます。
そして再び西の監視塔目指して右の隊を進軍させます。
これを何度か繰り返すんです』
15
テュリウス
『攻めると見せかけて引き、引くと見せかけて攻める。
敵を疲れさせ、なお混乱させるわけだな』

リッケ
『でも、その間にもホワイトランやホワイトウォッチャーからの援軍も来るんじゃないかしら?』

アルディス
『はい、その点の見極めは少し難しいと思われますが・・・
もし我々が、ホワイトランを奪おうとしていると彼らに思わせることができれば、グレイムーア砦の攻略はそれほど難しくはないと思われます』
16
テュリウス
『隙を見て中央の軍を動かし、グレイムーア砦を占拠する。
その後、砦の守りを強固にさせる。
なるほどな!なかなかの妙策だぞアルディス!』

アルディス
『恐縮です』

テュリウス
『他に意見はあるか?』
17
リッケ
『アルディスの案は良策だと思うわ。
ただもしこれを用いるのならば、三つの隊にそれぞれ指示を出さなければいけません。
中央にあるこの山の上に見張り台を立て、指示を出せる者を配置しましょう』

バルグルーフ
『だが、それだけでは西の監視塔やホワイトランに向かった隊には見えないぞ』

テュリウス
『となると、連絡役にも連携が必要になってくるな』
18
屈託の無い意見が作戦室を飛び交う。

テュリウスは、元老院とは違いスカイリムにおける内乱を最も懸念していた。
皇帝もそれに対し理解は示していたものの、反乱鎮圧に一万の兵しか与えてもらえなかった事に、一抹の不安を抱かざる得なかった。
それもこれも今の帝国には、不埒な元老院の専横が始まりつつあったからである。
しかしここに来て、他種族であるはずのノルド達が、それでも帝国に対する忠誠を示してくれている事に、感謝の念を抱かざる得なかった。
この事に彼は勇気づけられ、この作戦ならと確信めいたものを持ち始めていた。

意見が纏まると、諸将たちにそれぞれに準備を始めさせた。
19
作戦室から外に出ると、いつの間にか辺りは暗くなっていた。

リッケ
『珍しいですね』

テュリウス
『そう思うか?』

リッケ
『ワンマンなあなたが、周りに意見を求めるなんて・・・それほど恐れているのですか?』

テュリウスは鼻でため息を漏らす。
20
リッケは、テュリウスがスカイリムに赴任した際、最初に側近として指名された将である。
ウルフリックの元にいた彼女にとっては、彼の荒々しさなど、さほど問題ではなかった。
だが、それでも意見の食い違いは何度もあった。
当然ながらインベリアルであるテュリウスにしてみれば、”お前らノルド共と来たら”と吐き捨て・・・
ノルドのリッケにしてみれば、”帝国のうぬぼれ軍人が・・・”と互いに互いを牽制し合う日々が続くようになる。
しかし明らかだったのが、ウルフリックのような親の七光りの性質よりも、はるかに洗練された性格の持ちであった事と、
そして、その統率力の強さに惹かれ、戦いにおいても自らが先陣に立って兵達と共に戦う姿を見、尊敬すら覚えるようになっていった。
そんなテュリウスも、ズケズケと物を言ってくる厄介な存在ではあったが、陰ながら自分を支えてくれる異国の女性を、いつしか信頼するようになっていった。
21
テュリウス
『さっきの話だと、ホワイトランの調べはだいぶついたようだな』

テュリウスは、自分が恐れているなどど思われたくないのか、別な話に切り替えた。

リッケ
『思った以上の補強工事が成されています。
流通は滞ってないので、密偵を商人に化けさせ侵入させました』

テュリウス
『ホワイトラン陥落の原因は?』

リッケ
『将軍の睨んだ通り、やはり大量の金を掴ませたようです』
22
テュリウス
『うむぅ・・・ポエットについては?』

リッケ
『ホワイトランでは大した情報は得られませんでした。
あの街を舌先三寸で落とせたのは、ナディアの知名度と、そして恐らくですがリディアの力が大きかったのではないかと・・・』

テュリウス
『リディア?』

リッケ
『ナディアの従者です。
バルグルーフがナディアに付けてやった私兵です』

テュリウス
『ふむぅ~』
23
リッケ
『ポエットの細かな情報は掴めませんでしたので、おそらくは他国の出身かと・・・
ただ・・・バルグルーフから聞いた特徴を元に、他の兵士達の話も交えると・・・恐らく将軍は一度お会いになっています』

テュリウス
『なんだとっ!?』

リッケ
『2年ほど前の事です。
将軍がエリシフ首長に、今後の徴兵制度についての相談をしに行かれた時です。
ドール城前で声を掛けてきた、背の低い少女のような女を覚えていませんか?』

テュリウスは腕組をし眉を顰め、過去の記憶を探り始めた。
24
『大きな声で”帝国軍に加えて欲しい”と嘆願してきた者で、将軍は・・・』

テュリウス
『子供扱いして追い返した娘だな・・・』

テュリウスはリッケの言葉を遮るように口にした。

リッケ
『覚えておられましたか?』

テュリウス
『少しな・・・』
25
リッケはテュリウスが千載一遇のチャンスを逃したのでは?
と試すように彼を見やったが、彼は眉一つ動かさなかった。
寧ろ含み笑いを交えてただ一言・・・

テュリウス
『そうか・・・私とて凡人だ、そういう事もあるだろ』

この切り替えの良さが彼の魅力の一つだった。
26
リッケ
『ところで将軍・・・あれはなんですか?』

リッケはさっきからずっと気になっている物を指さした。

テュリウス
『あれか?・・・エリシフとの交換条件だ』

リッケ
『交換条件?』

テュリウス
『お前たちを先発隊として出発させたことがバレてしまってな。
その代わりと言ったところだ』
27
リッケ
『いったい何が入っているんです?』

テュリウス
『私も好きにはなれんよ。
だが敵にはドラゴンボーンがいる。
仮にも”世界を喰らいし者”を倒した女だ。
ならば我々にもそれなりに戦力になる者が必要だ。
使える物は使わないとな』

リッケは険しい表情を浮かべた。
28
テュリウス
『エリシフには、なるべく使い捨ててくれと頼まれている。
だが、あくまでも最終的な手段として用いるつもりだ。
まっ、使わない事に越したことはないがな・・・』
29
テュリウスはまず、ホワイトランホールドの中央にそびえ立つ山の中腹に、小さな野営地を設置させた。
そこに十分な高さの見張り台を作るために、夜陰に乗じて木材を運び込み、月明かりを頼りに一夜かけて作り上げた。
ここから戦旗で出される指示が、帝国軍のコントロールを担うのである。
そして山の下にもそれぞれ数人の兵を配置し、進軍した軍にも中腹から出される情報が伝わるように配慮した。
30
白兵戦を挑む兵士達の将には、なるべく土地勘のある者を選ぶことにした。
右側の西の監視塔に進軍する将には、バルグルーフの従士であるイリレスが。
31
左側のホワイトランに進軍する将には、弟のフロンガルが、それぞれ500の兵を率いて臨んだ。
32
そして中央のグレイムーア砦を占拠する隊には、この案を提示たアルディス自身が将となり、600の兵を率いて待機することになった。
33
これらの指揮を執り行う為に、見張り台に立ったのがテュリウスとリッケにバルグルーフ、そして兵の中でも選りすぐりの視力を持つ兵士2名である。

準備は万端だった。
イリレス一隊は、グレイムーア砦近くの岩陰に隠れ、夜明けとともに攻め込めるよう今か今かと待ち望んでいた。

そして・・・東から陽が昇り始め、テュリウスの瞼に光が差し込んだ。
34
テュリウス
『よし!第一陣出撃だ!!!』

彼は大声を上げ、右手の軍旗を勢いよく天に突き上げた。
35

と、同時にイリレスも声を荒げる。

イリレス
『出撃よっ!!あなたたちっ!!着いてきなさいっ!!』

彼女達一隊は、迷うことなく西の監視塔目指して全速力で突っ込んでいった。
36
警戒してたグレイムーア砦の兵士にも、その光景が目に入った。

兵士
『隊長!!帝国軍が攻めてきます!!』

イオナ
『こっちに向かっているの!?』

兵士
『いえ・・・西の監視塔方面です!!』

それを聞いたイオナはすぐに出陣の準備を始めた。
グレイムーア砦の反乱軍は砦の内部だけでなく、外にも野営地を配置しすぐにでも出陣できるように準備だけはしていた。
37
アルギス
『イオナ・・・俺が行ってもいんだぜ・・・』

イオナ
『こんなとこで格好つけてるんじゃないわよ!
あんたの方が、弓の腕は上なんだからw』

アルギスは鼻息を漏らす。

アルギス
『なぁ、ムリすんなよ・・・』

イオナ
『あんたこそ!ちゃんと用意だけはしっかりしておきなさいヨw』

イオナは心配させまいと、アルギスに笑顔で答え、200の兵を従えて西の監視塔に援軍に向かった。
38
その様子を見張り台のバルグルーフが確認する。

バルグルーフ
『将軍!作戦通り監視塔に援軍が向かったぞ!』

テュリウス
『よしっ!』

39
テュリウスは右手にもった軍旗を下に降ろして振り、退却の合図を山の下にいる者に伝えた。
下にいる兵は角笛を力いっぱい吹き鳴らし、イリレスの隊に退却するよう合図を出す。
40
帝国兵士
『イリレス様!!退却の笛が鳴っています!!』

イリレスは後ろを確認すると、即座に号令した。

イリレス
『たいきゃーくっ!!たいきゃーくっ!!』

41
その様子を物見台で確認したテュリウスは、今度は左に持つ旗を高々と掲げ、フロンガルの隊にホワイトランに進軍するよう指示した。

フロンガル
『よおぉし!野郎どもっ!!出撃だぁ~!!』

フロンガルもまた、全速力でホワイトランを目指し馬を走らせる。
兵士達もそれに着いて行こうと必死だったが、フロンガルの馬が速すぎ、遅れる者が出始めた。
42
リッケ
『少し勢いがあり過ぎるようね』

テュリウス
『よし、伝達兵を使いフロンガルの元に向かわせろ!進軍を緩めるようにとな!』
43
すると山の下に待機していた伝達兵が馬を走らせ、即座にフロンガルの隊に情報を伝えに向かった。

諸将との作戦会議で最も難儀だったのは、このような軍隊の連携だった。
テュリウスにしても、嘗ての戦で多くの失敗を繰り返してきている。
それらの積み重ねから様々な形を作り上げてきたが、その時々や、場合によっての影響が強いため、完璧な連携を作る事は困難だった。

だが経験からして肝心なのは、間違いなく”最初の一歩”だった。
ここが頓挫しなければ、歯車が徐々に回り出す。
あとは自分の感と決断力が物を言う。
彼に課せられた責任は、やはり大きな物だった。
44
ストームクローク兵士
『隊長!!今度は砦の北側から、帝国軍の一隊が進軍してきますっ!!』

イオナ
『北側ですって!?』
45
西の監視塔を襲っていた帝国兵が、自分たちを無視するかのように退却して行く姿を目にしていたイオナは、妙な不信感が過った。
しかし、迷っている暇はない。
ホワイトランに進軍され、ここを襲われてはひとたまりもないからである。
46
イオナ
『そこのあなた達!!』

イオナは近くにいた兵士二人を呼び止めた。

一方の兵士にはホワイトウォッチャー砦に向かわせ、ジョディスにグレイムーア砦北側に援軍を回すようと、
もう一人には、ホワイトランのウィグナーの元に行かせ、街の守りを徹底させるようにと、それぞれに伝令を持たせた。
そして自身は北からの帝国軍に突っ込んで行ったのである。
47
しかし、それを目にした見張り台の帝国兵がリッケに伝え、退却の合図を出した。
フロンガルの一隊はその指示に従い、イオナの軍と剣を交える事も無くそそくさと退却して行った。
47-1
時期を見計らい、イリレスが再び西の監視塔へ進軍して行く。
イオナがそれを知った時、帝国軍はすでに西の監視塔の駐屯兵と一戦を交えていた。
48
遅れてイオナは援軍に駆けつけるが、それを見たイリレス軍が再び引いていく。
監視塔にいる兵士達が、それを追い立て深追いをしようとしていた。
なんとか間に合ったイオナが、大声を上げて追撃を止めさせた。
49
彼女はこの時、何とも嫌な物を感じた。
自分たちが援軍に駆けつけるたび、帝国軍が引いていく、これはきっと何かあるんじゃないかと・・・
50
イリレスの隊が引いていくと、再びフロンガルの隊が北側から攻め込んで来た。
この一報を聞いたイオナも、再びフロンガルの隊の方に向かう。
この頃になると人馬ともに疲労のピークが始まっており、兵士達も虫の息の状態だった。
51
フロンガルの隊は今度は引かず、イオナ達の隊に斬り込んできた。
ストームクローク軍は必死に抵抗する。
イオナも馬から降り、白兵戦を望んだ。
埃まみれになりながら、帝国兵を切り倒していく。
51-1
お互い溜まったウップンでも晴らすかのように、野次を吐き捨て、刃と刃が激しくぶつかり合う。

ストームクローク兵
『タロスの罰をくらえぇ~!!!』

帝国兵士
『死んでしまえっ!!!』

凄まじい野戦が繰り広げられ、喉や腹を斬られて絶命する者、首を刎ねられる者、頭を勝ち割られる者、凄惨な光景が繰り広げられる。
激しい血しぶきがそこかしこと飛び散るが、誰一人逃げようとする者はいなかった。
互いの信念とプライドが、彼らを狂気へと変えていく。

だが時が経つにつれ、ストームクロークの旗色が悪くなってきた。
帝国にあちこち振り回された挙句、予想もしなかった反撃のせいで体力的にも精神的にもピークを越え始めていたのだ。
52
だがそんな時、彼女の元に西の監視塔へ再び帝国軍が攻め込んできたという情報が入る。

イオナ
『またなの!?』
53
ストームクローク兵A
『隊長!どうしますか!?』

ストームクローク兵B
『隊長!!どっちを守ればいいんですか!?』

死に体な体に鞭打ちながらも、不安や恐怖から同様が隠せない。
兵士達は大将であるイオナを問い詰める。

54
そんな時である。
ホワイトウォッチャー砦からの援軍が到着し、フロンガルの隊に突っ込んでいった。
だがそれを見たフロンガルの隊は再び退却して行った。
54-1
相手の行動が一向に読めない、頭の中で様々な事が駆け巡っていた。

イオナ
-進めば引き、引けば進む、引くと思えば攻めてくる、攻めてくると思ったら引いていく・・・
ホワイトランが危ない、グレイムーア砦が奪われる・・・
いったいどうしたらいいの・・・?-

イオナは明らかに混乱していた。

彼女の表情を読んでか、兵士達の間にどよめきが立つ。
55
フロンガルの隊を追い散らすと、ジョディスは茫然としているイオナを見つける。

ジョディス
『イオナ!イオナ!!!』

彼女はハッと気づく。

ジョディス
『何やってるのよっ!!!しっかりしなさいっ!?』

イオナは思わず唾を飲み込み、一際険しい表情を見せる。

ジョディス
『大将のあなたが混乱してどうするの!?
兵士達が動揺してるじゃないっ!!
このままじゃホワイトランが危ないわっ!!』

彼女のその言葉にイオナは目を覚ました。
56
咄嗟に近くにいた兵士の胸倉を掴み、自分より20cmも背の高い大男を左手一本で持ち上げた。

イオナ
『あんたは西の監視塔に行って、ホワイトランに退却するように伝えなさい!!
早く行けっ!!』

兵士は目を見開いて驚いていたが、すぐに向き直り監視塔目指して走って行った。
57
ジョディス
『イオナ!退却ってどういう事なの!?』

イオナ
『砦を明け渡すわ!!』

ジョディス
『ええっ!!』
58
イオナは、グレイムーア砦にも伝達兵を送り、砦を捨てホワイトランの守りに付くよう伝えた。
そして援軍に来てくれたジョディスにも、ホワイトウォッチャー砦の北側からの攻撃だけではなく、西からの攻撃にも対処するよう陣容を変えさせた。
彼女は、明らかに無理と思った場合にのみ使えと、ポエットに言われていた策を用いる決断をした。

謀(はかりごと)を成すには、最悪の想定を忘れてはならない。
戦の上策とは、戦わずして勝つにあるが、現状から言えば理想でしかない。
結果からいえば負けなければいいのではあるが、イオナにとってはあまり好ましくない決断でもあった。
59
反乱軍が、グレイムーア砦と西の監視塔から退去していくのを、見張り台から見ていた帝国兵が確認した。
テュリウスは、イリレスとフロンガルにこれ以上の追撃を止めさせ、アルディスの部隊に、グレイムーア砦の占拠を命じた。
60
山の中腹でテュリウスは一安心し。
”してやったり”と思わんばかりに笑顔を見せた。
61
アルディスは、600の兵を連れて意気揚々とグレイムーア砦の正面から入場する。
彼は思いもよらない戦果に内心喜んでいた。
兵士達の間に喚起が沸き立つ。

帝国兵士A
『やりましたねぇ!隊長!!』

帝国兵士B
『さすがは我が隊長殿だ!!』
62
彼は元々、ソリチュード衛兵隊長を務めており、兵卒には彼の教え子も多数いた。
幾人もの兵士達に囲まれ、彼も気が緩んでしまうところだった。
”安心するのはまだ早い”
慢心を振り払うように馬から降りると、次なる指示を兵士達に言い渡した。
63
アルディス
『お前は小隊を連れて、砦内部の探索に当たれ。
歯向かう者は殺せ、武器を持たぬ者は捕虜としろ!』

他にはこの戦果をイリレス、フロンガルに、そして見張り台にて待機しているテュリウス達にも報告を急がせた。
そして、その他の兵士達には砦周辺にて陣を構えるよう指示を出した。
64
当面の目的であるグレイムーア砦の陥落は成功した。
このまま更に進軍する選択肢もあったが、テュリウスはホワイトランの守りが強固になっている事から、敵の返り討ちも考えここでの陣構えを優先させた。

アルディスは早速これを占領地とするため、多くの兵に指示を出し、次なる戦のための準備を始める。
兵士達も彼の指示に従ってテキパキと働いた。











64-1










64-2
一通り兵士たちに指示を出し、人心地着いたかと思い辺りを見渡した時である。
奇妙な物が目に入ってきた。
帝国兵の鎧を着せた藁人形が、砦の入口の上に立っていた。
その下には、複数の木箱があり、上には藁が乗っていた。
外壁通路を歩く兵士達がいたようだが、丁度死角になって気づく者はいない。
そして人形に向かって一本の火矢が近づいていることに気づく。
65
アルディス
『危ないっ!!』

思わず口走った。
66
矢は人形の的である顔に刺さり、その瞬間大爆発を引き起こした。
その爆発で外壁通路を歩く兵士が吹飛ばされた。
爆発は門構えを崩れさせ、唯一の入口を塞いでしまう。
66-1
火の粉が近くの藁に飛び火し、次々と引火する。
瞬く間に連鎖爆発が始まり、周囲の外壁を破壊し兵士達を吹飛ばして行く。
67
火の粉があちこちに飛び交う、その僅かな火でさえ、何かを嗅ぎつけたかのように空気中で大きな炎を生み出す。
瞬く間に彼らは炎の海に取り囲まれてしまった。

帝国兵士
『隊長!!何処に逃げればいんですかっ!?』

アルディス
『上だ!上を目指せ!』
68
瞬間、上階の外壁通路が轟音と激しい閃光を伴って爆発炎上した。
それは弧を描きながら連鎖し、さらに逃げ遅れた者をはるか上空に吹飛ばしていく。
68-1
周りにいた兵士達は慌てふためくばかりだ。

帝国兵士
『なんか飛んでくるぞ!!』

滝のような炎の壁から、一人の兵士が悲鳴を上げ、爆風で吹飛ばされこちらに向かって飛んでくる様子が目に入った。
68-2
アルディスは間一髪で飛んできた兵士を避けるが、彼の隣にいた兵士を巻き込み地面に折り重なるように倒れた。
次の瞬間大きな石畳がその上に落ちる。
まるで元の場所に戻ってきたかのように猛スピードで落ちたかと思えば、倒れた兵士達を押し潰してしまった。
69
アルディスの表情に濃厚で鋭い陰りが刺す。
彼の脳裏にホンの数分前では考えられない言葉が過った。

アルディス
-もうだめだ・・・-
69-1
すると隣にいたもう一人の兵士が、叫び声を上げながらアルディスを呼んだ。

帝国兵士
『たいちょーーーーーー!!!』
70
巨大な円盤状の塊は兵士を飲み込み、さらにその重さでアルディスの体を千切るように切断、地中深くに埋めてしまった。
71
この砦は小高い山の上に立っている。
崩れた破片は周辺に小規模ながら瓦礫の土砂崩れを引き起こし、逃げ遅れた兵士を容赦無く飲み込んだ。
そして上空からは倒壊してきた破片が、難を逃れた兵士達を押し潰していく。
それはあっという間の出来事だった。
72
十数人程度だが、なんとか逃げ延びた者もいた。
誰もが、目の前の光景に信じられないという表情を浮かべていた。
茫然とする者もいれば、跪(ひざまず)き泣き崩れる者もいた。
73
かつてグレイムーア砦と呼ばれたそれは、モノの十数分で数多の兵士達の命を奪った。
そしてそれは、ホワイトランホールドの廃墟にも等しい無残な姿に変わり果ててしまった。

近くまで来ていた諸将達も帝国兵も、この事態に驚きを隠せずにいた。
特にテュリウスは地団太を踏まざる得なかった。
74
ホワイトランを奪還するためにグレイムーア砦の陥落は絶対条件だった。
つまりはそれだけ重要な拠点なのだ。
それは反乱軍も同じ事を考えている。
となれば、もし奪われるような事態になれば、”タダでくれてやる”などあろうはずもない。
これは明らかに戦略ミスであり、テュリウス本人の判断ミスだった。

テュリウス
『くっそぉ~!!!迂闊だったっ!!』

75
グレイムーア砦の様子を、ホワイトランに逃げ込んだイオナ達も見ていた。
そこには丁度ウィンドヘルムから帰還した、リディアとポエットの姿もあった。
76
イオナ
『わ、悪かったわねポエット・・・』

ポエット
『イオナさんは何も悪くありません。
この作戦を立てたのは私自身ですから。
それに、イオナさんはホントによくやってくれたと思います。
だから気にしないでください^^』

だが彼女は辛辣そうに俯(うつむ)いている。
ポエットの期待に応えられなかった事、自分への不甲斐なさ、そしていくら敵軍とはいえ、自分の指示一つで、何も知らない多くの人間達を瞬時に死へ追いやってしまった。
いかにナディアの下で私兵として鍛えられた経験があったとしても、その罪悪感は拭えなかった。
77
そんな時にアルギスが戻ってきた。
イオナは彼を目にした瞬間涙を溢れさせ、人目も気にせず抱きついてしまっていた。

誰も口を開く者はいなかった。
79
概要はこうである。
後の帝国軍との戦いのため、砦の複雑な仕掛けは初めから大方終わらせていた。
砦の内周に揮発性の高い油を入れた樽や木箱を幾つも配置する。
これを藁や干し草でカモフラージュし、藁で編んだ紐に油を浸み込ませ、全ての爆破個所に導火線の役目を果たすよう、見つけにくい場所に設置した。
81
アルギスはイオナから伝達を受け取った時点で、兵士達をホワイトランに撤退させ、自身は残り、グレイムーア砦の一番高い塔に昇ったのである。
そしてアルディス達一隊が砦に入り込み、頃合いを見計らって、砦の入口に設置した帝国兵に模した人形に火矢を放ち、爆発を確認した後、砦の外側から逃げて行ったのだ。
一つの爆発が火災と誘爆を引き起こし、瞬く間に砦を破壊、帝国兵を容赦なく呑み込んでいった。
82
テュリウスの思惑通り、シピウスに使った策はあくまで彼専用として授けていた物だった。
だがポエットは最終手段として、グレイムーア砦と西の監視塔を捨てるようイオナ達に言い渡していた。
もちろんこの火計も、彼女が指示したものである。
83
ストームクローク軍の兵数は帝国軍には到底及ばない。
だが、だからと言って負けるわけにもいかないのだ。
だからこそ最終手段として用いる事にした。

結果的にグレイムーア砦を占領されはしたものの、大きな痛手を負ったのは帝国だった。だが、何も知らないおよそ600の命を瞬く間に奪ってしまった事は、どこかしら苦い物があった。
84
暫くしてポエットが語り始めた。

ポエット
『テュリウスは反乱鎮圧のために一万の兵しか与えてもらってません。
彼にしてみれば、兵士の現地調達は困難を極めているはずです。
ましてスカイリムはタロス崇拝が根強い地。
この地で帝国側に与する人間を探すのは、一苦労なはずです』

リディア
『兵士一人だって貴重って訳ね』

ポエット
『はい、なのに今回は多数の兵を一気に失っています』
96
アルギス
『たぶん将も一人失っているぞ』

アルギスは名前こそ知らないが、馬に乗ったアルディスの姿を砦の中央で確認していた。

ポエット
『それは朗報ですね^^』

アルギス
『テュリウスでは無かったけどな・・・』
97
ポエット
『なるほど・・・となるときっと警戒してますね^^』

アルギス
『警戒?』

ポエット
『彼の行動パターンから考えて、自ら先陣を切って行くのがテュリウスです。
ウィンドヘルムでの戦いでもそうでした。
なのに、今回は戦に参加していない。
という事は、後方で控えていたんでしょう』
98
アルギス
『テュリウスは指揮官だぜ』

ポエット
『セオリー通りの事をしないので、彼は将軍の地位にいられるんです^^』

アルギス
『ふむぅ~なるほどなぁ』
99
ポエット
『その証拠に、今後の帝国の行動が一つのバロメーターになるはずです』

イオナ
『どういうこと?』

ポエット
『テュリウスが兵の数に頼っているようなら、西の監視塔を占拠し、なおかつグレイムーア周辺に陣を敷くでしょう』

リディア
『そうじゃなかったら?』

ポエット
『もし、警戒心が残っているなら、グレイムーアの先にある山の麓に陣を敷くと思われます。
なぜなら、まだ罠が仕掛けられているんじゃないかと疑うからです』
100
ポエットの言う通り、テュリウスは西の監視塔もグレイムーア周辺も捨て、見張り台があった山の麓に新たな本陣を構え様子を窺うようになった。
それでもやはり、ロリクステッドの陣営からは、約半分ホワイトランに近づいた事になったのである。











101
所変わってここはレッド・ウォーターの隠れ家。
ここは嘗て、リフテンのメイビン・ブラック・ブライアーが吸血鬼達と手を組み、レッド・スクゥーマを密造・販売を行っていた場所である。
だがナディアやポエットの活躍もあり、リフテンのメイビンを排除、そして吸血鬼達を一掃させ、今や盗賊ギルドの新しい本拠地になっていた。
ウィンドヘルムからホワイトランに帰る途中、ナディアは単身一人でここを訪れていた。
103
ナディアの話を聞いて、ブリニョルフはガナリ声を上げ、カーリアは硬直してしまった。

ブリニョルフ
『何言ってるんだお前っ!?
正気かっ!?』

今日はポエットの姿がないため、幾分ホッとしていたブリニョルフだった。
だが、ナディアの持ってきた仕事が、あまりにも突拍子もない事だったので驚きを隠せずにいた。
104
だがヴェックスは燥(はしゃ)ぎ、デルビンは笑みを浮かばせている。

ヴェックス
『これぞギルドマスターのご来臨ってやつだ!!!
やろうぜやろうぜブリュ―!!』

ブリニョルフ
『いいからお前は黙ってろ!!!』

彼は叱責する。
105
ブリニョルフ
『ナディア!いくらなんでも山がでかすぎるぞ!!』

ナディアはニコニコしている。
106
デルビン
『だがよぉ・・・』

デルビンがそれを遮る。
そしてため息を交えながら言った。

デルビン
『俺たちは引っ越ししてきたばかりだ。
今までは、メイビンのバックがあったからこそ、ケチな商売を続けて名を上げることができた。
今はナディアが着いてくれているだろうが・・・
この間のポエットの話もあるし、もしこれから先、ナディアが陽の目に立つなら、俺たちは俺たちで独立する必要があるのは確かだ』
107
カーリア
『そうね・・・そうでないとギルドが無くなるどころじゃないわ・・・下手をすればナディアが私達を追い詰めなくちゃならなくなる・・・』

カーリアは深刻な表情を見せる。

ブリニョルフ
『それってどういう意味だよ?』

カーリア
『私たちはアウトローなのよ・・・どこまで行っても』
108
だがナディアは言う。

ナディア
『でも、みんなナディアの家族だよ^^』

ブリニョルフは頭を抱えて悩んだ。
デルビンやカーリアの言ってる事は正論ではあるが、それはあくまで成功すればの話である。
失敗すれば間違いなく一家離散、あるいは全員縛り首だ。
ナディアの言葉も塵と消える。
109
ナディア
『失敗するって思ってると失敗するんだよ。
ナディアも入った事あるから大丈夫^^』

ブリニョルフ
『お前・・・入ったことあるのか!?』
109-1
ナディア
『アレ持ってきたじゃんw』

109-2
ブリニョルフ
『お前が持ってきたのか!?』

デルビン
『そう言えば、どこから持ってきたか聞いてなかったが・・・確かに買い取ったなw』

カーリア
『まさか・・・一人で入ったって言うの!?』

ナディア
『うん^^』

カーリアさえ開いた口が塞がらない。
110
デルビン
『ボス、しばらくここにいられるのか?』

ナディア
『うん!たぶん^^』

デルビン
『ホワイトランに帝国軍が来ているって聞いてるぞ?』

ナディア
『ポポちゃんに頼まれたのだ!』
111
ブリニョルフ
-やっぱりあいつの入れ知恵だったのか・・・-

112
ナディア
『ブリブリ!!どうする?やる?やらない?どっちどっち!?』

ブリニョルフは頭を抱える。
113
デルビン
『ブリニョルフ、オレたちゃ”茹でガエル”じゃないぞ』

カーリア
『そうね・・・デルビンの言う通りよ。
ナディアもいてくれるって言うし、やりましょうよ^^』

ヴェックス
『やろーぜブリュ―!こんなでかい仕事、そうそうお目にかかれるもんじゃねーよ!
これこそ盗賊冥利に尽きるってやつじゃねーか!』

皆がナディアに賛同する気持ちはわかるが、どこかしら不安は拭えなかった。
だが、仕事をする上でそういう不安や恐怖、緊張感を持てないような奴は必ずと言っていいほど失敗する。
そういう気持ちがあったからこそ、今までやってこれたという自負があった。
だがナディアは、ギルドに入った頃から真逆だった。
それは何故だか、周りの者を巻き込む不思議な力がある。
まとめ役の自分にとっては、また一つ胃の痛くなる思いもあるが、きっとこれは消えない痛みなんだと諦めた。
114
ブリニョルフ
『わかった、わかった!・・・やるよ!やりゃぁいいんだろぉ!!やりゃぁ!』




ポチットお願いしますm(_ _)m

◎イオナとアルギスの弓の扱い能力
二人の弓の能力はゲーム上の数値は同じです。
SOSではストーリー上の設定でアルギスを上にしました。
彼の隻眼を際立だせようと、当初から考えていたためにというのも理由の一つです。
実際は見えていないという事なのでしょうが、彼には敢えて隻眼を使うことで五感を研ぎ澄ませる特技を持っているという設定。
ちなみに作中ではイオナと恋人同士、いずれ一つの鞘に収まるという形を考えています。

◎イリレス
バルグルーフの戦友。
彼女は戦闘の際、電撃の魔法を使用します。

◎ホワイトランとロリクステッドの中央の山
名前は不明。
ホワイトランホールド中心地で一番高い山。
登ることはできるが、何もないw

◎空城の計
兵法三十六計の一つ。
敵が大軍で押し寄せ野戦において自軍が不利な場合、このまま城に帰っても包囲され補給路を断たれてしまうのが目に見えている。
なので敢えて城を空に見せて相手の警戒心を誘い敵兵を引かせる策。
本来この策は、敵がある程度の知者である事が条件だそうです。

SOSではポエットの情報不足及び油断から、テュリウスはアルディスを侵入させてしまいました。
アルディスと言う人は、元々衛兵隊長であり、ある意味帝国の人材不足から出世させた将です。(実際のゲーム内では延々と衛兵隊長)
なので実戦は少ないのでは?という事からマニュアル通りの人という印象と、勝ち戦にやはり浮かれていたという事で戦死という結末にしました。

また知略についても、ポエットとは遥かに質の違いがあり、物語の前半においての策は、テュリウスにとっては意外性があったかもしれません。
しかし兵法において虚々実々(きょきょじつじつ)とは当たり前の事なので、元々グレイムーア砦を捨てる方向性で考えていたポエットにとっては、敵ではないと言えるでしょう。

◎スカイリムにおける揮発性の高い油
何の油なのかは不明。
洞窟や鉱山などに設置されていることが多く、侵入者を防ぐ役割を持っている事もある。
油が周囲の光に反応し色を浮だたせているが、揮発性も高いのか空気中にも漂っている時もある。
炎系の魔法を使用すると、気化した油が引火する。
なぜか松明では火が付かないとか・・・スカイリムでは松明を投げる物として設定されていないからか?

今回はこの揮発性を利用し、架空の爆弾をオリジナルで登場させてみました。
TESにおいては爆弾というのは存在していないようで、魔法による影響が強いようです。
ただし、スカイリムのクエストで【東から昇る】では、火薬らしいのを使っているようですが・・・

注意:真似しないでください。

◎グレイムーア北側の塔
グレイムーア砦は6つの塔で形成された砦で、一つだけ一番高く登ることができない塔が北側にある。
シームレスで中には入れるが、吹き抜けの塔になっており、屋上には上がれない。
しかし、どういうことか派閥の旗が立っている。
今話では、アルギスがここに上り矢を打つのですが、一応ロープを使った設定にしています。
SSでは必要性が無いと判断し登場させませんでした。

なおここで使用された火矢ですが、Colorful Magicで追加される火の矢を使用しました。
この矢は弓から放たれると、自動的に火が付くようになっている魔法の矢です。

◎茹でガエル
カエルを水に入れ徐々に熱していく、だがカエルは温度の上昇を感知できず、死ぬまでそこにい続けるという。

通常人間は環境適応能力を持っているはずのなので、危機的状況を感知し、それを回避しようとするはずなのだが、そうではない者の事を指す。

これはあくまで警句なので、物の例えでしかない。
なのでカエルは逃げようとする。

◎デルビン・マロリー
ゲーム内における彼は、プレイヤーキャラがギルドマスターになると”ボス”と呼んでくれます。
どうやらヴェックスに好意を抱くダンティーキャラのようですが、どこか抜けてたりします。
宝石(ほうせき)を朴の木(ほおのき)と勘違いするとか・・・

◎盗賊ギルドに任せる仕事内容
今回これについてはワザと言及しませんでした。
追々書いて行くつもりです。
ただ、スカイリムの盗賊ギルドにおけるサブクエストを終わらせた方には、物語の前後から、”彼らに何をやらせようとしているのか?”が判断できるかと思います。
ヒントは”アレ”ですw

ちなみにSOSにおける盗賊ギルドの根城は”レッド・ウォーターの隠れ家”に移転しています。
現在改装工事中~♪(SOS第十話EP3参照)