182
ウィンドヘルムでは、早朝から城壁や橋の修復工事が行われていた。
ウルフリックはポエットの提案を受入れ、アルゴ二アンとダンマー達に恩赦と称し、残出の選択肢を与えた上で彼らを釈放した。
彼らの殆どは、荷下ろしや、雑務などに使われていた者ばかりで、貿易会社が無くなってしまった今は、これらの工事作業に従事させる事で、衣食住の保証をさせていた。
183
元から営業をしている店舗にしてみれば、例え別種族であっても、お客が増えるというのは悪い事ではないのだが、
この街では今、ある事件のせいで食料不足が悩みの種になっている。(第十一話EP3)
その為、品物の値上げを余儀なくされており、財布の紐が固くなっているのが現状だった。
184
グジャランドは、朝から客探しの為にウィンドヘルム中を歩いていた。
彼自身、キジャールが自分の船を狙っている事は知っているので、彼にはなるべく近づかなように心掛けていた。
とは言え、船一隻を売るとなると、容易な話ではない。
知り合いのツテを頼ってみたのだが、皆一様に首を横に振るだけで、縦に振る者など一人もいなかった。
185
ソルスセイムで漁師をしていた頃は、随分と稼いだらしく、その金でようやく手に入れた中古船であった。
東帝都社では、およそ10年に一度、社船の総入れ替えを行っている。
引退した船は中古品として市場に出回り、下請けの業者などが、よくこれを使いまわしていた。
東帝都社製の船と言えば頑丈で、壊れ難く、長持ちすると云われ、例え中古であったとしても、もう10年から20年は堅いと有名だったのである。
186
グジャランドは、この船を購入してからまだたったの3年しか経過していない。
それだけに、どうしても二束三文では売り飛ばしたくなかった。
187
普段の三倍はする高級なハチミツ酒を片手に、テーブルにて周囲の客を値踏みする。
小さな世界の住人達が、その日の酒代に消えていくだけだというのに、セコセコと働いている姿が、あまりにも滑稽に見えてくる。
187-1
そんな様子に嫌気がさし、”チッ!”と吐き捨てては、酒を口に含む。
187-2
ぷは~っ とガスを吐き出すと、嘲笑うかのように、大きなゲップを垂れる。
束の間、彼はやりたい放題な”自由の王”となるのだw
188
すると一人の女が、自分の目の前に立っている事に気が付いた。

グジャランド
『なんだぁ~あんた?』

グジャランドは、今にも閉じそうな瞼を開けて声を掘り出した。
190
???
『グジャランド船長って・・・あなたの事?』

大きなリュックを手にしている所から、旅人のようではあるが、金を持っているといった様子は見受けられなかった。
191
グジャランド
『ダメダメ・・・輸送船業は辞めたんだ。
悪いがソルスセイムに行きたいなら、他を当たってくれ』

???
『輸送を頼みに来たんじゃないわ』
192
グジャランド
『じゃぁ・・・なんの用だよ?』




193
???
『あなたの船を買いたいの』






194
ナディアとカーリアは、レッドウォーターの隠れ家をあとにした後、そこからやや北西に位置するダークウォーター・クロッシングに足を運んでいた。
195
ダークウォーター・クロッシングは、地域的にはイーストマーチに属するので、ここは事実上ウィンドヘルムの管轄となる。
だがリフテンを含むリフト地方との地域境の為か、旅人や商人の往来もしばしば見受けられたりもする。
195-1
この地域は、スカイリムで最も暖かい火山帯であり、少し北上するだけでそこら中に温泉が湧き出ていたり、間欠泉が噴き出ていたりする珍しい場所でもある。
その為なのか、この辺りにしか生息しない植物なども、よく見受けられるのも特徴である。
196
ナディア
『レフナ!』

ナディアは滝壺で母親と釣りをしている少女に声を掛けた。
197
レフナと呼ばれた彼女は、一瞬ナディアの方に目線を向けたのだが、急にむくれ顔になり、釣竿を捨てて走り去ってしまった。
198
カーリアは珍しい光景を見たと思った。

カーリア
『あなたでも子供に嫌われる事があるのね?』

ナディア
『あ、あふぅ?』

何が起きたのか理解できないナディアは、頭をもたげた。
すると今度は、後ろから声を掛ける者がいた。
199
アネック
『あらっ?ナディアじゃない!』

ナディア
『アネック!久しぶりなのだぁ~^^ノ』
200
トルミール
『ナディア?』

さらに少女の母親も寄ってくる。
201
ソンダス
『おぉ~ナディアじゃないかぁ~』

ヴェルネル
『よく来たなぁナディア^^』

人々はナディアを目にした途端、笑顔を浮かべて集まって来た。
202
ナディア
『みんな元気そうなのだァ~^^』

カーリアにとっても、いつもの光景に戻ったようで少々ホッとできた気がした・・・
203
トルミール
『ごめんなさいねぇ~ナディア。
あの子ったら、あなたがストームクローク側に着いたって聞いてから、ずっとあんな感じなのよ(; ・`д・´)』
204
アネック
『しょうがないわ。子供は感受性が高いモノよ、いちいち真に受けていたら体が持たないわ』

ナディア
『あふぅ~(´Д`)』

ナディアは申し訳なさそうに落胆する。
205
トルミール
『別にナディアが悪い訳じゃないわ。レフナがまだ幼いだけなのよ』
206
ソンダス
『人は誰しも、社会と折り合いをつけて生きていくモノだ。子供にだって事情くらいあるさ』

ヴェルネル
『気にすんなよ、ナディアw』

落ち込んだナディアを見兼ねてか、皆が彼女に気を使ってくれた。
207
ダークウォーター・クロッシングから少し北上すると、”ボーンストレウン山脈”という山がある。
ここは別名”ドラゴンの隠れ家”と呼ばれていた。
その名の通り、自分のテリトリーだとでも言わんばかりに、昼夜関係なしにドラゴンが上空を旋回し続けていたのである。
なので、ちょっと遠くを眺めただけでドラゴンを拝める、常人には考えられない場所でもあった。
208
だがある事がきっかけで、突如このドラゴンが集落を襲ったのである。
たまたまここに滞在していたナディアが、シャウトを駆使し、ドラゴンを空中から引きずり下ろすと、旨い具合に地上戦に持ち込んだ。
民家の倍ほどの大きさもある巨大なドラゴンは、散々抵抗した挙句、畑の中で息絶えた。
208-1
ナディアは、手にしたたった一本の”つるはし”でドラゴンを退治したのである。
208-2
その光景は、現場で働く屈強な鉱山夫達でさえ、顎が外れんばかりに驚いた。
この事をきっかけとし、ナディアは彼らとの繋がりを持つようになった。
だがこの頃はまだ、リディアとも知り合っておらず、彼女は北の港町ドーンスターへ向かっている最中だった。
209
アネック
『で?急にこんな所に顔を出しに来るなんて、どうかしたの?』

ナディア
『あぁ~、デルに会いに来たのだぁ~^^』
209-1
アネック
『なんだぁ~デルなら昨日から鉱山に籠ってるわよ^^』
210
ダークウォーター・クロッシングには、ゴールデンロック鉱山がある。
ここで採掘される主な鉱物は”鋼玉”である。
211
鋼玉は別名コランダムと呼ばれ、耐火物原料として利用される事が多い。
主に溶鉱炉や、鍛冶場の鋳造器具、暖炉などの素材として用いられている。
またコランダムの結晶は、磨くと赤く美しいルビーになるため、宝飾品としての価値も高い。
この集落にも、宝石商を営む者が、現地調達に為に頻繁に足を運ぶ事が多々ある。
一見寂れた小村に見えても、流通には一役買っている場所でもあった。
212
またデルとは、”デルキーサス”という名の、”アルゴ二アン”の事である。

”アルゴ二アン”は、タムリエルの南東に位置する”ブラックマーシュ”と呼ばれる地域を故郷とする、トカゲのような容姿をした獣人種である。
彼らは一様に内気な性格で、他人を信用しない者が多い。
だが一度信用を得る事ができれば、高い忠誠心を得る事ができると言われている。
213
ナディアは嘗て、デルキーサスをファルメルの洞窟から救い出してやった事もあった。
なので鉱山内で鉢合わせた彼は、彼女の頼みを聞き、例え盗賊ギルドの仕事であっても快く引き受けてくれたのだが・・・
214
デルキーサス
『他でもないお前の頼みだ、手伝ってやりたいのはヤマヤマだが・・・
どう考えても人手が足りないと思う。俺一人じゃ、まず無理だ』

表情の変化がよくわからないのも、彼らの特徴である。
アルゴ二ンは、他種族に対しては体や手の仕草などで、考えや心内を表現する事が多い。
だがデルキーサスの言う事は、そんな表現をしなくてもわかるほど当たり前の事だった。
215
ナディア
『(´・ω・`)アフゥ~』

カーリア
『あなた達、他に仲間はいないの?』
215-1
カーリア
『あ・・・』

カーリアの質問に対し、デルキーサスは腕組をし、フンッ!とソッポを向いてしまった。
216
どうやら彼は、カーリアを良い様に思っていないようである。
というのもカーリアは、ダンマー(ダークエルフ)であり、ダークエルフはアルゴ二アンを奴隷としていた時代があった
しかしそれは、もう遥か昔の話であり、既に奴隷制度は無くなったのだが、内向的な性格が損してか、未だに根に持つ者がいるのも事実である。
もっとも、一緒に働いている”ダンマー”はいるのだが・・・
216-1
デルキーサスは”仕方ないな”とでも言わんばかりに、鼻息を荒く噴き出した。

デルキーサス
『ウィンドヘルムで働いている連中は、俺の嘗て仲間だ。
ウルフリックがあいつらを、監獄に閉じ込めたって聞いてる』
217
ナディア
『あぁ~、それならもう大丈夫なのだ^^』

デルキーサス
『なぜだ?』
218
ナディア
『ポポちゃんがウルフリックに話して、牢屋から出してくれたのだ^^』

デルキーサス
『ポポチャン?変な名前だな?誰だそいつは?』
219
ナディア
『まぁいいや!それならウィンドヘルムに一緒に行くのだ^^』

ナディアはナディアで能天気なところがあるため、デルキーサスとしてはややも振り回される衒いがあるようである。
だが自分が黙っていても、指標を定めてくれるようなので、安心して身を於ける存在だとも考えていた。
220
カーリア
『ナディアっ!ウィンドヘルムに行くのはダメよっ!』

カーリアが急に横やりを入れてくる。

ナディア
『えぇ~なんでなのだぁ?』
221
カーリア
『わ、私達は盗賊ギルドよっ!
正面から入って行ったら捕まっちゃうわ。
それにウルフリックに見つかったら、どう説明するつもり?』

ナディア
『(´・ω・`)あふぅ~』
222
カーリア
『ウィンドヘルムじゃ、あなたは顔が知れ過ぎてるわ・・・』

ナディア
『じゃぁ~どうするのだぁ~?』

カーリア
『とりあえず一旦アジトに戻りましょ』
223
という訳で、再びレッドウォーターの隠れ家へ戻る事になる。
アジトまではそれほど遠くはない。
実際には高低差の激しい坂を、獣道をかき分けて登り、降っていくだけの単純な道のりだった。




224
ナディア
『ただいまぁ~なのだぁ~(^◇^)!』

ナディアは速攻で自分の席に着く。
アジトでは、ブリニョルフが指揮を執り、会議が進行していた。
225
ナディアを目にした彼は、カーリアの隣に立つアルゴ二アンの存在に気が付いた。

ブリニョルフ
『おいおい、また部外者か?』

ブリニョルフは眉を顰め、訝(いぶか)しそうにデルキーサスを睨んだ。
226
カーリア
『ナディアの親友のデルキーサスよ』
227
ブリニョルフ
『お嬢、名前なんかどうでもいいよ。
それより何でここに連れて来たんだよ?』

ブリニョルフが言いたいのは、”ここは秘密のアジトだ”という事である。
228
カーリア
『今回の作戦は全体的に見ても、時間が足りないわ。
他に待機場所も作ってないし、わざわざ呼びに行くより、ここに連れてきた方が安全と踏んだからよ』

ブリニョルフ
『でもだからって・・・』
229
デルビン
『なるほどっ!!アルゴ二アンかっ!!』

咄嗟にデルビンの驚き声が、二人の会話を遮る。
そしてナディアの方に視線を移すと、笑顔で褒めちぎった。
230
デルビン
『さすがはボスw
確かに船を足止めするにはうってつけだっ!』
(第十四話EP1)

ナディア
『なのだぁ~(#^.^#)』
231
デルビンが、何の警戒も持たずにデルキーサスの事を”良材”として見込んだ事には驚いた。
だがそれ以上に、自分の今の警戒心など取るに足らない事なのだと、不思議にそう思えた瞬間だった。
232
デルビン
『でもぉ~これじゃ数がたらねーだろ?』

デルビンがナディアに問いかける。

ナディア
『そうなのだっ!
だからぁ~ウィンドヘルムにいるアルゴ二アン達にも、呼びかけないといけないのだ(´・ω・`)』
232-1
カーリア
『幸いにも、ウィンドヘルムのアルゴ二アン達は、彼の嘗ての仲間だそうよ』
233
ブリニョルフ
『なら、そいつにウィンドヘルムに行ってもらって、直接話をしてもらったらどうだ?』
233-1
デルキーサスは、ブリニョルフを睨む。
部外者で有る事は分かっているのだが、この男は完全に自分を煙たがっている。
だがそこは、ナディアの顔を立てて必死に我慢していた。
234
カーリア
『だめよ!今は戦時なのよ。
不用意に侵入して、あちこち嗅ぎ周るような真似は避けた方が良いわ』

ブリニョルフ
『う~ん・・・まぁ確かに・・・』
235
カーリア
『ウルフリックには手紙を送って、アルゴ二アンを使っても良い様に、彼に許可を出させるよう仕向けるのよ』

デルビン
『作戦に組み込めって事か?』

カーリア
『ええ、そう言う事』
236
デルビン
『って事は、ウィンドヘルムにも内通者が必要になってくるなぁ~』
237
ブリニョルフ
『船もあと二隻必要だ。
しかも一隻は、東帝都社製じゃないといけない・・・随分な問題になって来たな・・・』
238
問題に次ぐ問題で、ため息が連発する。
盗賊ギルドは、基本的に陸海と問わず仕事は行う。
だがその殆どは陸が主だった。
少数のグループでやる事もしばしばあったが、それでもここまで大掛かりな盗みは、今の世代では初めてである。
しかも、大掛かりになればなるほど、作戦は密でなければいけない。
だが今回はそんな時間も余裕も無かった。
239
そうなると、普段からの仕込みが頼りになる。
彼らは、常日頃より各町に一人二人の工作員を潜り込ませている。(第十四話EP1)
こういう時は、彼らが非常に役に立つのだ。
240
バイパー
『船を手に入れるのなら・・・いい話があるんだが・・・』

バイパーは弱弱しく声を発する。
彼はウィンドヘルムの諜報担当であり、街の裏事情まで知っている人物でもある。
240-1
その声に反応するように、皆の視線が一斉に自分に向けられる。
バイパーは緊張する心を抑えつつも、ゆっくりと語り出した。
241
バイバー
『ウィンドヘルムで、ダンマーとアルゴ二アンが監禁された後、働き手を失ったせいで東帝都社が撤退し、ほぼ同時にシャッターシールド社が潰れたんだ』
242
ヴェックス
『まさか東帝都社が・・・船を置いていってくれたってぇ?』

バイパー
『まぁ、話は最後まで聞いてくれよ』
243
彼の話のよると、ウィンドヘルム港に停泊している『ノーザンメイデン号』が売りに出ているのだという。
244
この船は”グジャランド”という男の持ち船で、彼は今買い手を探している状況なのだが、何せウィンドヘルムの景気は傾く一方の為、市民の懐も暖かい者は少ない。
実はこの船に、前々から目をつけていた男が一人だけいる。
244-1
彼と同じ輸送船業を営んでいる”キジャール”という男である。
この二人は、以前から犬猿の仲であり、顔を合わせては口汚く互いを罵り合っていた。
245
というのも元々ウィンドヘルムの輸送業は、キジャールが仕切っていたのだが、ある日突然、グジャランドが現れた途端に状況が一変したのだ。
245-1
当時は東帝都社もまだ介入したばかりで、シャッターシールドが幅を利かせていた為、彼も仕事を回してもらおうとオーナーに直接掛け合った。
245-2
オーナーのトールビョルンは、最初は疑わしい態度を示していたが、彼の船を目にした途端に気が変わった。
グジャランドは、キジャールより大きい東帝都社製の船を所持していたのである。
船が大きくなれば、それだけ多くの物資を運ぶ事が出来る。
246
当然ながら、大きな船を所持している方が収入は多い。
収入が増えれば、信頼も増えていき、人も集まっていくものである。
キジャールの港での権威は、いつの間にか失墜してしまっていた。
247
なので、彼は何とか自分も東帝都社製の船を手に入れたいと考えていたのだが、そんな時に親会社が破綻してしまった為に、
グジャランドだけではなく、自分までもが仕事を失ってしまったのだ。
248
グジャランドは、船を売って故郷のリフテンに帰ろうとしてるらしいが、キジャールはソリチュードの東帝都社に取り入ろうと考えているらしい。
だがその前に、東帝都社製の船を手に入れたいのだとか・・・
249
ブリニョルフ
『なら、そのキジャールが買う前に、先に手を打たないとないといけないな』
249-1
ヴェックス
『提示額はいくらなんだい?』

バイパー
『俺には13万って吹っかけてきやがったけど、仲のいい奴の話だと10万でも良いって話していたらしい』
250
ブリニョルフ
『初顔合わせだ、最低10として・・・15から17くらいはいるな・・・トニリア、用意できるか?』

トニリア
『10なら即用意できますけど、後は換金しないといけません。物々交換なら、直ぐに用意はできますけど』
251
デルビン
『こういう場合は、現金の方が物を言うんだよなぁ~』
252
トニリア
『買うんですか?ブリニョルフ?』

ブリニョルフ
『あぁ・・・って、当然だろ、俺達にも船が必要なんだ』
253
トニリア
『何ですかそれ?私達は盗賊ギルドですよ?』
253-1
ブリニョルフ
『な、なんだよ藪から棒に…』
254
トニリアは、盗賊ギルドの会計の仕事を一手に引き受けている人物で、主に盗品の買取を任されている。
几帳面な性格からか、ギルドの金庫番も任されている為、金回りの話になると普段無表情な顔が、一変して厳しい表情へと変化する女レッドガードだった。
255
ヴェックス
『話してやりなよ、トニリアw』
256
トニリア
『私達が今欲しいのは、一般的な輸送船と東帝都社製の船の二隻ですよね?』

ブリニョルフ
『ああ、そうだ』
256-1
トニリア
『ならグジャランドから買っただけじゃ、一隻しか手に入らないじゃないですか?』

ブリニョルフ
『ま、まぁなぁ~・・・』

今日は随分と噛みつくなと、ブリニョルフは思った。
257
トニリア
『グジャランドとキジャールの仲介をすれば、私たちにも儲けが入ってきます』

つまり消費するのではなく、”仲介料を取るべきだ”と言っているのである。
258
トニリア
『デルビン、この仕事、私にやらせて下さい』

彼女は、自信に満ちた顔をデルビンに向けた。
実は彼女は、会計士の他に彼の護衛役でもあった。
259
そしてデルビンは、ナディアに目線を移す。

デルビン
『ボス、トニリアはうちの会計士だ。
下手な公認よりずっと優秀だし、こういう交渉事は本気で頼りになるぜ』
260
ナディア
『あふぅ~トニリアぁ~、デルの事もその中に入れられるのだぁ?』
260-1
彼女は一瞬デルキーサス見やるとと、すぐにナディアに向き直った。

トニリア
『任せてください』
261
ナディア
『ならオッケーなのだぁ('ω')ノ』






262
グジャランド
『おいおいネ~さん、船を買いたいって、いったい幾らだと思ってるんだ?』

トニリア
『幾らなの?』
263
こんな旅人に買える訳がない。
グジャランドは、疑わしい目を向けながら、最初から無理な金額を吹っかけて諦めさせようと考えた。
とはいえ、買い手が見つからない以上、彼女の話を無下にするのも勿体なくも思えた。
264
グジャランド
『幾らなら出せるんだ?』

トニリア
『そうね、船体の状態次第かしら?』
265
グジャランド
『なんだよ、船底にノルドフジツボでも生えてるとでも言いたいのか?』
266
トニリア
『そんなこと言ってないわ。私はただ、明確な数字を知りたいだけ。
もちろん数字によって判断はするわ。
貴方だって、できるだけ私から大金をせしめたいでしょ?
だから交渉をしているのよ』
267
グジャランド
『買う気はあるんだな・・・』

グジャランドは、厳しい目つきでトニリアを睨みつける。
268
トニリア
『そうじゃなきゃ、こんな寂れた場所で声なんて掛けないわ』

”寂れた場所”・・・
不快な言葉を耳にした客の目線が、トニリアに向けられる。
269
だがその目は、すぐに好機の目へと変わった。

グジャランド
『じゅっ・・・13万だっ!』

周囲のプレッシャーを感じつつ、彼はしぶしぶと声にした。
270
だが彼女の目が光る。

トニリア
『13万?冗談でしょ?何年使ったの?』

彼女の歯切れのいい口調は、どこか子気味が好い。
271
グジャランド
『3年だ・・・』

逆に
グジャランドは、自信が無くオドオドしている様子が顕になってきた。
272
トニリア
『東帝都社製の船だから、少なくともプラス10年落ちね。
5万がせいぜいじゃない?』

グジャランド
『お、俺の船を見たのか?』

トニリア
『当然じゃない。これから買おうって言うんだから、下見くらいするわ
273
グジャランド
『12だ!』

トニリア
『5・・・』

ギャラリー達の目が色めき立つ。
274
グジャランド
『くぅ~・・・11っ!!』

トニリアはそっぽを向く。
275
グジャランド
『くっそぉ~10だっ!!これ以上は負けられない!!』
276
トニリア
『いいわ、10で契約しましょ^^』

彼女は踵を返すように合意した。
277
グジャランドは、なんだか上手く乗せられたような気がしてならなかったが、それでも最低限度額は手に入れる事が出来た。
無言のまま契約書にサインをする。
278
契約書を前に差し出し、頭を上げた時に彼は気がついた。

クジャランド
『あーーっ!!お前っ!!』
279
トニリアは契約書を持った手を後ろに上げる。

トニリア
『契約書よ船長』

キジャール
『・・・』
280
キジャールが契約書を手に取ったのがわかると、彼女はテーブルの上に大きなバッグを置いた。
281
トニリア
『良い取引だったわ。またよろしくね』

そう言い残すと立ち上がり、今度はキジャールに耳打ちする。
282
トニリア
『船長、約束は守りました。
なので、あなたも私との約束を守ってください』

キジャール
『ああ、任せてくれ』
283
実はトニリアは、アジトから一銭も持ち出してこなかった。
そしていきなり、キジャールと交渉したのである。
内容は至極単純。
キジャールの代わりに交渉してやるから、金を出せという事である。
トニリアは最初15万を要求した。(手数料も含めてという事である)
彼は相場が10~13と知っていたので、それ以上は出さないと断る。
なので上限額の13を出させ、買取に成功したら、ギルドの作戦に参加するよう促した。
284
もし参加するなら、口止めとして差額から更に半額返金すると約束したのである。
キジャールも、最初は犯罪に加担する事を渋っていた。
元々犬猿の仲である以上、最安値は望んでいなかった。
自分の身の保障と、相場の最高値よりも約12%安く手に入れる事が出来るのならと・・・最終的に了承したのである。
285
結果的にトニリアは、口八丁だけで15000セプティム稼いだ事になる。
どの道このお金は、本作戦の軍資金になる事は分かっていた。

キジャール
『じゃぁな・・・』

キジャールは、残念そうにグジャランドに別れの言葉を送った。
286
言われたの本人は絶句し、必死に状況を理解しようと思考を巡らせていた。

グジャランド
『あ、あの女・・・いったい・・・』
287
その後トニリアは、キジャールと綿密な打ち合わせを行うとともに、アジトに手紙を送り、船を2隻確保できた事を報告した。
そしてアルゴ二アンの手を借りるために、キジャールからウルリックに話をさせたのである。
内容は、ソルスセイムのレイブン・ロックから、支援物資の輸送準備が出来ているから取りに来て欲しいと頼まれたので、
荷の積み下ろしの為に、アルゴ二アンの手を借りたいと話したのである。
288
ウィンドヘルムでは慢性的に物資が不足しているので、援助してもらえるならという事と、
カーリアが出した”宛名を偽造した手紙”が事前に届いていた事が、ウルフリックの信用を買い、即座に許可が下りた。
無論この内容は嘘であり、物資とは”東帝都社の輸送船に乗っている物資”の事を指す。




289
トニリアからの手紙を受け取ったブリニョルフは、ヴェックス、バイパー、そしてデルキーサス等を引き連れ、早急にウィンドヘルムへ向かった。
290
そしてナディアとカーリア、デルビンにニルイン等はソリチュードへと向かい、それぞれ二チームに分かれて仕事に取り掛かる事になった。
291
レッドウォーターからソリチュードに向かうには、西に向かってロリクステッド北のドラゴンブリッジを抜けて行くほうが速い。
だが途中のロリクステッドは、帝国軍が巨大な陣を敷いている為、不用意に近づく事はまかりならない。
かといってファルクリースからリーチ方面を抜けていけば、明らかな遠回りとなってしまう。
292
止む終えず一旦ホワイトラン方面に出て、身を潜めながら走るしか、安全にソリ―チュードを目指す方法は無い。
ホワイトウォッチの反乱軍の陣を横切り、静かなる月の野営地の目の前を通る。
そこから北上し、ラビリンシアンを抜け、モーサルを横目に、街道をひたすら西へ。
あとはドラゴンブリッジを超えて、ソリチュードを目指すというプランである。
この道のりは、馬を飛ばしても半日以上は掛かる距離なので、彼らにとっては余裕のある行程ではない。



だが世の中というのは、切羽詰まった時ほど、不意に杭を打ち込もうとして来るモノである。




293
山を下り、大きな滝底に掛かる橋を、数頭の馬がひた走る。
暗闇を馬で全速力で駆けるというのは、たとえ夜目が無くとも、盗賊にとっては必要不可欠な才能である。
294
そのままホワイト川の川沿いに出ると、ペースは更に上がった。
内股に力を入れ、身を屈めるように中腰になり、重心を前へ持っていく事により、空気抵抗を減らし、馬の走り易い姿勢を保つ。
295
空にはカーテンのような星々が煌めき、美しい月が彼らの道のりに明かりを照らす。
295-1
その一団はまるで、尾を引いた流星群、地面を這う旋風が如く駆け抜けて行った。
296
だが、もう一本の橋を渡り切り、アモル砦の近くに差し掛かった時である。
急に馬たちが動きを止め、何かを感じ取ったかのように上体を持ち上げ、激しく嘶(いなな)いた。
カーリア達も、あまりに突然の出来事に不意を突かれてしまった。
この不可解な出来事のせいで、今までの勢いが、あっという間に止まってしまったのだ。
297
カーリア
『大丈夫っ!?』

ニルイン
『いやぁ~突然だったからビックリしたよぉ~』

カーリア
『ええ、私も・・・』
298
デルビン
『無事かっ!?』

ラヴィン
『あぁなんとかな・・・』

落馬した者がいないか、皆お互いの無事を確認する。
299
エチエン
『どうやら馬が何かを感じ取ったらしい・・・』

デルビン
『馬は臆病だからなぁ~それだけに敏感なんだろう』

ラヴィン
『いったいどうしたってんだぁ~?』



300
だが馬以外にも、何かを感じていた者が一人だけいた。



301
カーリア
『兎に角、先を急ぎましょっ!』

デルビン
『あぁ、賛成だっ!』
302
カーリア
『ナディア!あまり時間がないわ!急ぎましょ!』

だが彼女は、カーリアの話よりも、別な事に意識が向いているようである。
302-1
ナディア
『カーリア、皆を連れて先に行くのだ』

カーリア
『えっ?で、でも・・・』

意外な事を耳にしたと、カーリアは困惑した。
302-2
ナディア
『命令だっ!!早く行けっ!!』

カーリア
『・・・』

突然怒鳴られた彼女は、どうしていいのか迷ってしまう。
普段から温厚なナディアが、唐突に口調を変える場合、それは”何かがある”という啓示である事はわかるのだが・・・
302-3
デルビン
『カーリア、ボスの命令だ。
行こう・・・』

カーリア
『わ、わかったわ・・・』

デルビンにまで言われてしまっては、自分の身の置き場所が無かった。
302-4
今までも似たような事は何度かあったのだが、”ナディアを一人だけ置いていく”事は初めてだった。
彼女の表情から察するに、今回は少し違うような気がしてならない。
それが何なのか、自分には分からない事が、カーリアには口惜しかった。
302-5
リディアとの約束が悔やまれる・・・だが今は、何もできない。
無事を祈る事しかできなかった。



カーリアやデルビン達が去ってから、1~2分ほど経過した頃である。




303
ナディアは馬上からその身を降ろし、地上に足を着けた。
そして愛馬にも、この場から離れるよう促した。
304
辺りの木々がざわめき、動物たちの静かな鳴き声が聞こえてくる。

この落ち着きを打ち消す、荒波の様な激しい胸騒ぎ・・・

圧迫感に、重圧感、そして殺意に似たそれ・・・

幸なのか、それとも禍なのか、まったく判別ができない。

だが、一つだけ確かな事があった。

嘗て、一度だけ経験した事がある・・・






305
そしてそれは、唐突に姿を現した。
鮮やかに色づいた天空にて・・・




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[備考]

◎ダークウォーター・クロッシングの滝壺?湖?
今話の中でレフナとトルミールの二人が釣りをしている所です。
湖の定義として、海には直接つながらず、四方を陸で囲まれ、かなりの深さのある水域(5~10m)とあります。
しかしここは、一見大きな水溜まりには見えますが、リフト方面から流れ落ちてくる滝壺になっており、さらにその水は西に流れて行きホワイト川と合流するようになっています。
しかも水深も明らかに浅いですw
そもそもここに住んでいるソンダスというダンマーは、ここを”湖”と表現しているようなのですが・・・
多分これは誤訳なんだと思われますw

◎レフナ
ダークウォーター・クロッシングで暮らしている女の子。
トルミールの娘。
彼女はノルドなのだが、”メイエラン”というエルフの影響を受けた事で、しばしば母親と対立している。
そのエルフが教えたのかどうかはわからないが、帝国を善とし、ウルフリックは悪と考えているようである。
だからナディアに対して、反抗しているという設定にしてみました。
因みに”メイエラン”という人物は、スカイリムには名前のみで存在していません。

◎デルキーサスとウィンドヘルムのアルゴ二アン達について・・・
バニラでは、彼らの間には繋がりはありません。
その証拠にデルキーサスには、名前らしい名前がありますが、ウィンドヘルムにいるアルゴ二アンはユニークな名前の者がいます。
”湿地帯の斥候”や”浅瀬に佇む”など。
アルゴ二アンには、子供の頃の特徴や癖、行動などをそのまま名前にする命名式が存在するそうです。
この一見珍奇とも思える名前の持ち主が、ブラックマーシュ出身の証拠?のようです。
内向的な性格で、環境の変化に敏感な存在でもあるようです。
スカイリムでは一番数の少ない種族のようで、どうやら彼らは寒さに弱いようですねw
よって彼らの関係は、SOS独自の設定です。

◎ソンダスとカーリア
ソンダスはスカイリム生まれのダンマーらしく、スカイリムしか知らないようです。
レフナにモロウィンドウに帰りたくないか?と聞かれても、気にもならないような発言をします。
デルキーサスとは、共に同じ場所で働いているようなので、カーリアと同じダンマーでも、長い付き合いがあるお陰で、気心が知れているという設定にしました。

◎早業のバイパー
盗賊ギルドに所属している男性ノルド。
彼はかつて、ヴェックスと共にウィンドヘルムで盗みの仕事をしている時に、ヘマをしたらしく二人とも衛兵に見つかってしまいました。
ヴェックスとは別々に逃げたので、彼はその足で、ウィンドヘルムからリフテンのアジトまで、走って逃げたそうです。
ですが、彼が到着した時には、既にヴェックスはアジトに戻っていました。
バイパーは衛兵に見つかった事に驚き、ウィンドヘルムの外に馬を繋いでいた事すら忘れて、一目散に逃げたんだそうです。
このエピソードから”早業のバイパー”という異名が付きましたw
この話は本人から聞くことができます。
今回はウィンドヘルムと縁のあるノルド人として、彼をウィンドヘルムの密偵という設定にしました。

◎キジャールとグジャランド
バニラでは二人の間にライバル関係は存在していません。
元々ここにはキジャールしかおらず、DLCの『Dragonborn』を導入するとグジャランドが姿を現します。
キジャール本人からは、裏切られた部下を始末するクエストを受ける事ができ、これを終えると1500Gもらえます。
またこのクエストは延々とループするようで、一度敵を始末すると、
時間経過によって毎回もらえるバグ?がある事から、”形の良い男・金持ち”と表現しました。
また彼の船員の一人は”ウィンドヘルムなんてどうでもいい”というコメントから、”ソリチュードの東帝都社に取り入ろうとしている”と勝手な解釈に変更させました。

グジャランドは元々ソルスセイムで漁師をしていた人物で、レッドマウンテンの火山灰が海の環境を汚してしまったせいで、不漁となり、止む終えず輸送業に転職した人物です。
彼は何年もゴーストシーを往来し続けてたのですが、”仕事が無くなったら、船を売ってリフテンへ帰る”というセリフを聞くことができます。
SOSではウィンドヘルムの貿易会社が、両社とも破綻してしまっているので、彼に船を売るという行動をとらせました。
因みに彼は、自分の船に『ノーザンメイデン号』と名前を付けています。
漁をしていた頃は、だいぶ稼いでいたらしいのですが、元々見た目はキジャールの船と何ら変わりません。
なので、大型の輸送船とワザと入れ替えさせています。

◎トニリア
盗賊ギルドのアジトであるラグドフラゴンにいる女レッドガード。
彼女の主な仕事は盗品商であり、デルビンの護衛であり、新人の着衣なども用意してくれる。
と、一見ギルドのメンバーのようだが、本人曰く”ギルドの正式なメンバーじゃない”との事・・・
個人的な見解からして、恐らく盗品商繋がりからこのアジトに住みついた人物であり、マネーロンダリングが得意なのだと思われる。

◎輸送船の種類について・・・
スカイリムではボートからガレオン船まで、多くの種類が存在しているようですが、どうやら4種程しかないようです。

a

一般的な小型ボート

b

ウィンドヘルムやドーンスターに停泊している輸送船

c

サフィアのレッドウェーブ号やデインティン・スロード号、あるいは沈没船

d

皇帝御用達のカタリア号

SOSでは、サフィア達が使用している船を【東帝都社製の船】と設定しました。
船の総入れ替えや10年落ちという点も独自設定です。

◎船の相場について・・・
スカイリムで養子を迎え入れると、その子供がおこずかいを要求してくる事があります。
上限として1000Gなのですが、このお金を与えると子供から『これだけあれば市場の物を全部買い占める事ができる』というセリフが帰ってきます。
これをホワイトランだとすると、もし10000Gあったら、ホワイトランの市場の10倍の大きさの市場の物を、全部買い占める事が出来るという事になります。
なので10000Gの価値だけを言えば、現代のスーパーマーケットの品物を全部買い占められるくらいなのかなぁ?
と勝手に考えて、なら船一隻位だったら100万Gもいかないのかな?と想像しました。
そこから出た、あくまで中古品としての想像の金額ですw
ちなみに皇帝御用達のカタリア号は100万Gくらい、ユリアのマルキア号はその5倍以上は平気で行くと設定しています。

◎ノルドフジツボ
バニラに存在している錬金材料。
難破船や沈没船などに付着していることが多い。

◎リディアとカーリアの約束事・・・
これについては敢えて言及していません。
察しの良い方なら、なんとなくわかるかと思われるのですが、ナディアは盗賊ギルドに所属していますが、リディアは彼女の従者なので、ギルドに所属している訳では無いです。
盗賊ギルドにナディアがいる場合は、リディアは部外者なので、特に用でもない限りアジトに足を踏み入れるというのは、越権行為に近いものがあると思われます。
なので、ナディアが盗賊ギルドで仕事をしている間の、彼女の護衛役(従者)をカーリアがやっているという設定にしています。
リディアは自分の目の届かない所で、ナディアを見ていてくれるカーリアに、絶大な信頼を寄せているという訳です。
これが二人の【約束事】と言う訳です。

カーリアについて、もう一点説明を加えておくと、彼女はスカイリムにおけるナイチンゲール(ノクターナルの使者)であり、盗賊ギルド内で最も優秀な3人の内の一人です。
SOSでは外泊する時は、常にナイチンゲール装備を着せています。
今回はダークウォーター・クロッシングにて、彼女は木陰の下に立たせました。
人々はナディアを見つけて彼女の側には寄ってきましたが、カーリアの姿が見えてないのか、誰も彼女の存在に気づかないようにワザと演出してみましたw
ただし、鉱山内ではマスクを外して、デルキーサスには姿を晒しています。
因みにナディアもナイチンゲールの一人です。

◎今回のお話しにおける注目点・・・
嘗てナディアは”ダークウォータークロッシングでドラゴンを倒した”とありますが、このドラゴンの大きさは通常よりも倍以上の設定にしてあります。
これは周辺が火山帯である事から、気温も高めの為により成長したという事を表現しています。
そしてもう一点あるのですが・・・これは徐々に開示していく事にしています。

[使用MOD]

Portable Backpack・・・チェストの様にアイテムを収納し、しかも持ち歩ける高機能型バックパックMODです^^




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