【お断り】

今話の内容についての注意でございます。

今回舞台として使用しているMODですが、『Beyond Reach』を使用しております。
MOD内におけるクエストやストーリーには一切関係はこざいません。
ただしNPCや場所を利用いたしました。
おそらくこれらを知ったからと言って、ネタばれに繋がることはないと思われますが、
どうしても嫌だという方にはお勧めいたしません。

あっ、あと、何気に長いです(@ω@)





1









2









5

ポエットはグレイムーア砦とホワイトウォッチャー砦の守りをイオナとジョディスに任せ、
リディアには明日の出発に備えて休んでもらうことにした。

リディア
『私たちがウィンドヘルムに行っている間に、攻めてこなければいんだけど・・・』

ポエット
『帝国は負戦(まけいくさ)をしたわけではないので、それほど遠くない話だと思います』

リディア
『大丈夫なの?』

ポエット
『どのみちそれを心配しても変えようがありません。
それに私たちの今後も、ウルフリックに謁見してからでなければ始まりませんから』

事実ポエットはリフテンの兵を勝手に動かしてしまったという負い目がある。
ウルフリック自体は、お目こぼしをすると思われるが、
参謀であるガルマルならば、おそらく交渉の一つとして利用してくる可能性はあるだろう。

これからはナディアを真に支えてくれる人物が必要になってくる。
同じ方向性を持ち、なお傍にいてくれる人といえば”リディア”しか見当たらなかった。
そういう理由もあり、彼女のウィンドヘルムへの同行はポエット自身の強い希望でもあった。

のだが・・・
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いつものナディアの席に見慣れない人物の姿が目に入る。
ナディアとアルギスが並ぶように座り、三人で談笑していた。

リディア
『誰?』

ナディア
『あ!リディア!ポポちゃん!おかえりぃ!!』

ナディアが笑顔で手を上げ二人に答える。
リディアとポエットには彼女の”尖った耳”が先に目に入った。
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リディア
『エルフ!!なんでエルフがここにいるのよ!?』

彼女は警戒するように口走った。

反乱軍に与することになった以上、エルフは最大の敵であり、今後の攻撃目標でもあるのだ。

ナディア
『リディア!ポポちゃん!紹介するね^^ナディアのお母さんだよ^^ノ
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リディア・ポエット
『え”っ?』

それを聞いた二人は唖然とした。




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ロザリー
『気にしないで大丈夫だから^^』

リディア・ポエット
『す、すみません・・・m(_ _;)m』

二人とも頭(こうべ)を下げた。

ロザリー
『でも、エルフに警戒しているってことは・・・アルドメリかしらね?』

ナディア
『うん!アルドメリはね!』
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ポエット
『ナディア!!!・・
・ザン・・・

柄にもなくポエットが怒鳴った。

ナディア
『うあっ!!』

それを聞いたナディアも驚いて息を飲む。
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ポエット
『あ、あ、アルドメリはですね!えーと、えーとですねぇ~』

彼女は戸惑いを隠せない。

ロザリー
『何か訳ありのようね^^別に気にしなくていいわ、私はアルドメリとは関係がないから^^』

ポエットは、ホッと胸をなでおろした。

アルドメリはどこにスパイを放っているかわからない。
今の状況を考えればロザリーに対して警戒するのも当たり前である。
とはいえ、相手がエルフではなかなか口火を切れない。
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リディア
『あ、あのぉ~エルフですよね?』

リディアが代わりを務めてくれた。

ロザリー
『そうよ^^私はエルフよ^^』

リディア
『ナディアはお母さんと言ってましたが・・・?』

リディアは怪訝そうに聞く。

ロザリー
『うーん、そうねぇ~・・・私は養母(ようぼ)ってところね^^』
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ナディア
『ええ!ロザリー夜母(よぼ)だったの!!』

ロザリー
『全然違うわよ><その人はもう死んでる人でしょw』

ナディア
『ああ・・・そうなのか・・・』

なんだか余計重苦しい空気になってしまった・・・
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ナディア
『そうだ!!ルシアとソフィを呼んでくるよ^^ノ ロザリーちょっと待ってて!!』

そう言うとナディアは飛び出していった。

リディア・ポエット
-えええっ!!-
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アルギス
『やべ!俺もそろそろグレイムーア砦行かないと』

リディア・ポエット
-なにっ!!!-

アルギス
『お袋さんワリーなぁ、仕事がるからよ^^まぁゆっくりして行ってくれ^^』

ロザリー
『お仕事頑張ってくださいね^^』

ロザリーの満面の笑顔にアルギスはデレデレだった。

リディア
-おのれアルギス!意味の解らない格好しやがって!あとでイオナに言いつけてやる!!-
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目の前に見えない重石でも落ちてきたか用に、しばしの無言な時間が流れる。

ナディアと契りを交わしたリディアにとってみれば、初めて合いまみえた姑である。
しかも突然現れた”ハイエルフと”来ている。
どう対応していいのか・・・かなり頭を悩ませた。
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ロザリー
『ルシアとソフィって誰の事かしら?』

二人の重石など微塵も感じていないようにロザリーが口にした。

リディア
『えっ!?・・・あ、えっと、よ、養子です^^;』

ロザリー
『あら、ナディアに養子がいるのぉ~驚きだわ^^』

二人の緊張を他所(よそ)にロザリーはニコニコしている。
18と81-1

ポエット
『あのっ!聞いていいですか!?』

流れを変えようと、ポエットは口を開いた。

ロザリー
『いいわよ^^』

ポエット
『ナディアとは・・・どこで出会ったんですか?』

リディア
-ナイス!ポポちゃん!!-
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ロザリーはカニス根の茶を一啜りするとゆっくりと口を開いた。

ロザリー
『そうねぇ・・・・あれは、私がウィスパーズ大学で教鞭を振るっていた頃に・・・』

ポエット
『ウィスパーズ大学って・・・たしか・・・』

ロザリー
『シロディールの魔術師大学よ^^あの時、昔の友達から手紙が届いたの』









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かつてハイロックでは【西の歪み】という事象が起きており。
その後、四つの領土に分散されてしまう。
その一つにオークを主とするオルシニウムという国が、帝国に対し統治を求めてきたのである。
帝国はそれを認めずオルシニウムに兵を進ませることになる。
彼女はこの戦に参戦していた。

この戦いで数々の功績を上げた彼女は、『マスターウィザード』の称号を得、その後も様々な紛争に参戦することになる。

だがある時、謝って少女に毒の結晶を突き刺してしまった。
5歳にも満たない少女は、もがき苦しみ、やがて萎(しお)れた花のように命を枯らしていく。
それを目にしてしまった彼女は、自分の犯してしまった罪に酷く苛まれるようになる。

以後彼女は、自ら作り出した毒魔法を封印、軍を去ることになる。

彼女は大学に戻り、教鞭を振るうようになった。
破壊魔法専攻の彼女は【毒魔法】を封印したことによって、大学内での他の講師及びアークメイジに至るまでの嫉妬の的になってしまう。

この手紙はそんな時に来た嘗ての戦友からのものだった。

だが、破壊魔法専攻の彼女にとって治癒は専門外に等しい。
それに何より、戦争で犯してしまった自分の罪と向き合う気にはどうしてもなれなかった。

最初の手紙は断りの返信をした。
だが次に来た手紙に心を動かされることになる。
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22

数日後、彼女はリーチのレイブン・スプリングスの地に立っていた。

ハイロックはオルシニウム制圧戦以降、帝国傘下の元、主だって大きな紛争は起きていなかった。
しかし彼女は、この地に足を踏み入れた瞬間から異様なほど重苦しい気配を感じ取った。

空には灰色の雲が佇み、まるで泣いているかのように頻繁に雨が降る。
地面は水を吸った土が泥化しており、容易に足が地にめり込んでしまう。
空気が常に湿気を帯びており、淀んだ臭いが漂っている。
思わず呼吸をするのも躊躇(ためら)ってしまう。
そんな場所だった。
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門を開け中に入る。
すると目の前で大きな篝火(かかがりび)?が勢いよく炎を舞い上がらせていた。
彼女は思わず目を疑った。

焦げた臭いが漂う。
人が焼ける臭いだった。

戦場にいた頃には慣れていた。
だがそれは遥か昔の話であり、今は不気味な前兆にしか思えなかった。

近くにいた衛兵が『何の用だ?』と声を掛けてきた。
ロザリーは事情を説明すると、彼は何も言わず聖堂に案内してくれた。
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むせ返るほどの嘔吐物の異臭が部屋中を漂っている。
町民が横になって苦しんでいるようだが、何故か皆一様に体を縛られている。

マウリシオ
『ロザリー・・・やっと来てくれたんだな』

彼女を目にしたマウリシオが、縋(すが)るように声を掛けてきた。

ロザリー
『あなた・・・ホントにマウリシオ?』

その変貌ぶりに彼女自身驚いていた。
毛髪は抜け落ち、顔にはシワが増え、立派で分厚い白髪髭(しらがひげ)を蓄えている。
若かりし日の彼の面影は微塵もなかった。

マウリシオ
『俺はインペリアルなんだよ・・・君とは違う・・・』

エルフは長寿である。中には1000年生きる者もいる。
ロザリーはそのギャップに初めて遭遇した。

ロザリー
『何故縛ってるの?』

気を取り直して彼女は聞く。

マウリシオ
『暴れるんだよ』

マウリシオ
『病が発症すると、患者の体から黒い筋が現れる。
目が見開いて、次の瞬間悲鳴を上げて無差別に襲い掛かってくるんだ』

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ロザリーが眉を顰(ひそ)め、患者に近寄る。

マウリシオ
『あまり近づかないほうがイイ。子供でも片手で大岩を砕けるほどの怪力になる』

ロザリー
『他に症状は?』

マウリシオ
『あとは酷い嘔吐を何度も繰り返す。だから・・・食べ物を受け付けない。最後には・・・』

ロザリー
『吐血ね・・・ってことは、衰弱か失血が死ぬ原因ね』

マウリシオ
『ああ・・・』

彼女は毒の可能性を感じ取った。

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ロザリー
『発症から死ぬまでにかかる時間は?』

マウリシオ
『大体は5日。長くても一週間持った者はいない』

大よその検討がついた彼女はマウリシオに言った。

ロザリー
『今から言う物を町中からかき集めて』

彼は指示された材料を片っ端から集めた。
【山の青い花】【小麦】【巨人のつま先】
それはタムリエルにおいて、体力を回復に導く基本的な錬金レシピだった。

ロザリーは患者の症状からある毒が頭に浮かんだ。
【マッドマン】と呼ばれる激毒である。
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毒が血液を循環し始めると血液の色が黒ずんでくる。
やがて激しい鼓動が始まり、心痛と多量の汗をかきながら、痛みから逃れるため暴れまわる。
血流が激しくなるため、血管が皮膚を押し上げて黒く枝別れした文様が体中に姿を現す。
脳が本能的に痛みから逃れようと鎮痛と興奮成分を過剰に分泌させるため、一時的に興奮状態に陥る。
だから周りにいる者に見境なく襲い掛かるのだ。
しかしそれは一時的な事なので、やがて興奮は収まる。
だが体は異物に対し拒絶反応を起こすので、毒が抜けるまで嘔吐を繰り返す。

マッドマンに対する中和剤は存在しない。
ただし、死の原因は嘔吐による衰弱が殆どなので、根気強く体力回復の薬を服用させることが一番だった。
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ロザリーはマウリシオが集めてきた材料を使い、できるだけの薬を錬金台で作成し始めた。
錬金術は、作成する者の持つ技量によって効果に大きな差が生まれる。
毒学に詳しい彼女にとって、錬金術は基礎の基礎に等しかった。
なのでその技術も一級品だったのだ。
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薬瓶の半分を丁寧にのこぎりで切り落とし、瓶の口に牛の腸で作った管(くだ)を付けジョウゴ状の物を作らせる。
患者の口から直接胃に入るよう無理やり食道に管を突っ込む。
そこから薬液を流し込む作業を、日に三度繰り返すよう指示を出した。

最初は薬液を吐き出す者が後を絶たず、他の者らが効き目がないのでは?
と不満を漏らしいていたが、ロザリーは腸(はらわた)の洗浄をしている状態だと説得した。

三度目の投薬になると大概の患者の嘔吐が止まり始めた。
薬の効果がようやく見え始めたのだ。
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だが、ここに来て新たな問題が発生した。
薬の材料不足である。

ロザリー
『外に行って集めてくるしかないわね』

マウリシオ
『残念だがそれはできない・・・』

ロザリー
『どうして?』

ロザリーは眉を顰(ひそ)める。

マウリシオ
『領主が認めていないんだ・・・』

ロザリー
『そんな!?体力回復にはもう少し時間が必要よ!それには薬が必要だわ!』

マウリシオ
『この毒は外から来た可能性が高い。
フォーローン周辺にも患者はいるんだが、ドラゴンスターと呼ばれる傭兵崩れの野党どもが、あちこちに陣取っていて近づけないんだよ』

ロザリー
『なら、討伐隊で追い出せばいいじゃない!』

マウリシオ
『今のレイブン・スプリングスには、そんな力はない』

ロザリーは悟った。

ロザリー
『つまり・・・城の中まで感染が広がっている事を、彼らに悟られる事が恐いのね・・・』

マウリシオ
『そういうことだ・・・』

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ハンマーフェルはハイロックの南にあるレッドガードという人間種が支配する土地である。
かつてここは帝国領地だったのだが、白金条約によりアルドメリに譲渡されていた。
だが、元々独立が希望のハンマーフェルは、戦争を仕掛けたのである。
およそ5年に及ぶ戦争のすえ、ストルス・エムカイ島にて二次条約を結ぶことで独立を果たしていた。

戦争というのは様々な形で爪痕を残す。
戦時中は腕に自信がある者ならば、軍に所属しなくてもその身一つで商売が成り立つ。
つまりは傭兵である。
ハンマーフェルにはドラゴンスターという城がある。
この城主が傭兵を多数抱えていた。
それが終戦になった瞬間、多くの者が職を追われる羽目になったのだ。
これが今のドラゴンスターの傭兵達である。

ハイロックは、戦後の影響からか流民などが集まり、多数の部落を形成するようになっていた。
しかもここは未だに帝国領土であるため、次の戦場の可能性を秘めている。
傭兵達は自国での争いが無くなると、争いを求めて他国へ足を踏み入れたりする。
彼らはこの地が、最も可能性の高い地域だと踏んでいたのだ。
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ロザリーは領主に直接掛け合うことにした。

だが、入口の衛兵に入場を拒否されてしまう。
病気を邸内に持ち込まれては困るとの理由である。
彼女は必死に訴えた。

ロザリー
『ここには沢山苦しんでる人達がいるのよ!
私は彼らを助けるために薬を作りたいだけなの!
その為の材料が欲しいのよ!』

衛兵
『好きに探しに行けばいい』
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ロザリー
『ドラゴンスターっていう傭兵崩れがいて、討伐隊の編成もしてないらしいじゃない!』

衛兵
『それは俺の領分じゃない。もちろんお前もだ』

ロザリー
『それを訴えるために謁見したいのよ!』

衛兵
『許可のない者は通せない』

衛兵の淡々とした返答に、ロザリーはついに苛立ちを現した。
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ロザリー
『何よそれ!領主のくせに病気になるのが怖くて町民に顔も見せらないっていうの!?
随分な腰抜けねっ!!』

衛兵
『黙れっ!』

彼は語気を強めてロザリーに警告した。

衛兵
『お前がこの街に貢献してくれていることは認めよう。
だから今回は見逃してやる。
だがこの街には、この街の規則がある。
それ以上の領主様への冒涜は、極刑に値するぞ!』
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ロザリーは両の手に拳を作り、怒り顔で歯ぎしりをした。
フンッっと吐き捨てると、振り向いて引き返した。

彼女は頭の中で想像を超える罵詈雑言をくりかえした。
役立たず!腑抜け!アホ!馬鹿!死ね!

他人がダメなら自分がやるしかない!
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聖堂に戻ると、彼女は必要最低限の荷物を纏め始めた。

マウリシオ
『どこ行くんだロザリー!?』

マウリシオが焦った表情を見せて問い詰める。

ロザリー
『材料を集めてくるのよ!』

彼女のその一言に病人の看護をしていた者の手が止まった。
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マウリシオ
『もう夜になるぞ!!』

ロザリー
『昼も夜も関係ないわ!!』

マウリシオ
『今は城外への外出禁止令が出ている!一旦城壁の外に出たら戻ってこれないぞ!』

ロザリー
『私を誰だと思ってるの!?マスターウィザードよ!』

ロザリーはマウリシオにそう吐き捨てると、彼の言葉を押しのけて出て行ってしまった。
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ロザリーにはもう一つ気がかりがあった。
この毒の発生原因である。

マッドマンは自然界には存在しない。
この毒は明らかに錬金台で作成されたものであり、つまりは人為的なものである。
だからこそ神々の祈りも通じないのだ。

水、農産物、家畜、さらには土壌に農薬あらゆる物を調べ尽くした。
が、そのすべてに陽性が出ていた。
となると毒が付着する原因は、大気中に噴霧し散布された可能性が高い。

子供や年寄りが先だって中毒症状を発症している。
新陳代謝の度合いよりも、免疫の少ない子供、盛りを過ぎた年寄りが優先だと考えると、
毒の許容量が発症の差を生み出している可能性がある。

もしこれが事実ならば、今現在健康体に見える者も、やがて発症する可能性が高い。
子供や年寄ならまだしも、血気盛んな大人が発症し発狂した場合、とても危険な状態が生まれる。
これは城内に限った話ではない、その周辺に住む者も対象となるのだ。
そのためにも、早めに特効薬となる薬を作り出さねばならなかった。
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彼女はリーチ中をひたすら歩き、錬金材料となりそうな物を片っ端から集めて回った。
道端の草むらに生える薬草を摘み。
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山賊や野盗どもの目をかいくぐり・・・
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遥か古代の遺跡を横目にし・・・
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時にはクモの巣と激しく格闘することもあった。
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リーチには、ウィッチマンという奇妙な集団があちこちに集落を形成していた。
彼らは、スカイリムにてフォースウォーンと呼ばれている原住民の原型だといわれている。
フォースウォーンと言えば奇妙な魔術に儀式を行うことで有名だ。
彼らは、ハグレイブンという人間と鳥を掛け合わせた醜悪な魔女を頭として組織していることが多い。
魔女は不思議な薬や毒を沢山持っていることがある。
ウィッチマンもまたこのハグレイブンを頭としている集団なので、彼らが錬金材料を多量に持っている可能性があった。

ロザリーにとって命がけの材料集めだった。
彼らには同族以外の者をすべて敵とみなす教えがある。
よって彼女も例外ではなかった。

【調和】という高等魔法がある。
この魔法は一定期間周囲にいる者の戦意を失わせ、友好的にする変性魔法である。
多量のマジカを消費するが、無謀にも一人で戦いに挑むよりはましだった。
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2日程経過した頃、彼女はレイブンス・プリングスの城外にある集落に戻ってきた。

城門の前で衛兵と口論をしている男性が目に入った。
彼は両手を広げ何かを訴えていたようだが、衛兵はまったく取り合ってくれる様子も無く、
ついには帯剣を抜き、切っ先を彼に向け『死にたいのか!?帰れっ!』と追い払っていた。

彼は肩を落とし残念そうに橋の方にトボトボと歩いて行った。
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彼女はたまらず声をかけた。

ロザリー
『ちょっとまって!どうかしたの?』

彼はグリムベインというアーケイの司祭であり、彼の聖堂にレイブン・スプリングス周辺の病人が助けを求めて集まってきているのだという。
神への祈りが通じないこの病に、多くの人が苦んでいる。
そんな時、城から抜け出してきた町民の一人が、城内に薬があると教えてくれたので入城できないか衛兵と掛け合っていたのだ。

彼女は迷うことなく彼の手助けをすることにした。
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ドアを開け中に入ると、城内の聖堂で見た光景と同じ風景がそこにはあった。
漂う嘔吐物の臭い、さらには生々しい血の臭い。
ある意味レイブン・スプリングスより環境は悪かった。
ただ違うのは、誰一人縛られている様子はなかった。
おそらく峠を越したのだろうと、ロザリーは判断した。
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ロザリー
『錬金台はある?』

グリム
『昔はあったんだがな、戦争でみんな持ってかれてしまったよ・・・』

ロザリーは頭を悩ます。
ここにきて錬金台がないとは致命的だ。

ロザリー
『じゃぁ、この周辺で持っている人はいないかしら?』

グリム
『あんな高価な物を持てる家なんてないよ。城内にでも入れれば・・・』

考えてみれば自分もあの中に入れない。
たとえ旨く入り込めたとしても、薬を作ってから戻ってくるのは至難の業だ。
マウリシオに啖呵を切ったことを今になって後悔していた。

グリム
『そうだ!蒸留器ならたしか余っていたはずだ・・・ガラス製品は取られなかったからな』
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グリムの一言に一筋の光明が差した。
蝋燭の火を使えば蒸留器が使える。
あとは乳鉢と乳棒の代用品さえあれば・・・
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ロザリーは手近にあるもので仮の錬金台を作り、薬液の作成を始めた。
そしてグリムには、マウリシオたちにやらせたように薬瓶を使用したジョウゴを作らせる。
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旅の疲れや汚れなど微塵も感じなかった、彼女は体が動く限り薬を作り続けた。

グリムは、ロザリーの作ってくれた薬を病人たちに服用させる。
症状の改善が見られるにはやや時間は掛かるが、とりあえずは一安心だった。
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グリム
『いやぁ、あんたのおかげで助かったよ^^』

彼はロザリーに半切れのパンと湯を渡した。
気が付くと一言も発することなく、渡された食事をガッツいてた
考えてみれば、リーチに来てからまともな食事にありつけたのはこの時だけだった。

グリム
『すまんな。街がこんな状態じゃなきゃ、もっといい物を出してあげられたんだが・・・』

ふと彼女は気づく、彼らにとってこの半切れのパンは命にも代えがたい物なのだと。
それをガッツいてしまった自分が恥ずかしかった。
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アガ―――――ッ!!!

次の瞬間、床の隙間から耳を劈(つんざ)く甲高い悲鳴が聞こえた。
ロザリーは驚いて声のした方向に目が行く。

ロザリー
『今のはなに!?』

グリムはため息をし気まずそうに答える。
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グリム
『実は・・・最初の頃の患者を地下に閉じ込めているんだよ・・・』

ロザリー
『なんてことを!!』

ロザリーは慌てて地下に駆け寄る。
階段を下りた先に行くと、固く冷たい鉄の扉が現れた。
ドアを開けようとしたが、鍵が掛かっていて開けられない。

後ろに着いてきたグリムに言う。
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ロザリー
『鍵を開けてちょうだい!!』

グリム
『ダメだ・・・危険すぎる・・・』

ロザリー
『まだ薬はあるわ!助けられるのよ!!』

グリム
『連中は一週間以上前から閉じ込めているんだ!』

ロザリー
『えっ!?』
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彼女の脳裏にマウリシオとのやりとりが浮かんだ。

ロザリー
『発症から死ぬまでにかかる時間は?』

マウリシオ
『大体は5日。長くても一週間持った者はいない』

ロザリー
-どういうこと?薬も与えずに一週間過ぎてもまだ生きているなんて?-
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彼は頭を抱えて嘆いていた。。

グリム
『私にどうしろというんだ!?
私はただのアーケイの司祭だ!
死者を安息の地に葬るのが仕事だ!
そのアーケイに祈っても効き目がない病など!
私にはどうすることもできない!!』

ロザリー
『いいから開けなさいっ!!!』

ロザリーは彼のゴタクを耳に入れる前に大声で怒鳴っていた。
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グリムは彼女に絆(ほだ)され、シブシブと鍵を開けると、そそくさと逃げるようにその場を後にした。

グリム
『ひぃ~~ッ!』

肉体的にも精神的にも疲労困憊だった。
”何故”という言葉よりも、湧き上がる使命感だけが彼女を突き動かしていた。

意を決して重い扉を開く。
重厚な扉はギギギと不快な音を立ててロザリーを招き入れた。
固唾を飲んでその光景を目にする。
沢山の黒い影が彼女の瞳に入り込んできた。
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内出血を起こした時のように皮膚が青紫色を呈している。
所々皮膚が腐り剥がれ落ち、筋肉繊維や骨、歯茎を露呈させ、フジツボの群れのように瞼(まぶた)の奥に何かが光っていた。
一様に体中の毛が抜け落ている。
着衣だけが、かつて彼らが人間だった証(あかし)だった。

似たような光景を彼女は目にしたことがある。
シロディール周辺に点在するアイレイドの遺跡内にいた"それ"と大差はなかった。
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中は蝋燭の明かりが所々あるのだが、彼らの陰りがより一層暗さを増していた。
彼女は細い道を彼らの間をすり抜けるように警戒しながら進む。
しかし不思議なことに彼らは彼女の存在に対し警戒するでもなく、襲ってくる様子もない。
奥歯を噛みしめ、眠気が醒めた瞳を見開き、心臓の鼓動さえ聞こえてきそうな慎重さで奥へ進んだ。
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すると奥の棺の上に青白い光を見つけた。
よく目を凝らすと、白髪の小さな女の子?が棺の上に座っているではないか!?
彼女の視線は女性の衣服を身に着けた化け物の顔を見て、笑顔を見せている。

だがその化け物は大きく右手を振り上げて、その子を殴り落とそうとしていた。
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ロザリーは自分でも気づかないうちに、自らの封印を解いていた。
毒の結晶が脇腹を大きく貫く。
化け物の動きを止めるには十分な大きさだった。
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少女
『ママ・・・?』

少女にママと呼ばれた”それ”は壁を頼りに崩れ落ちる。
両手を前に出し支えようとしたが、気づけば目だけが姿を追っていた。
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ロザリーはハッと気づいて彼女の元に駆け寄る。

ロザリー
『大丈夫?怪我はない?』

少女
『ママ・・・』

彼女の問いかけに化け物は息も絶え絶えの様子だった。
だがその片手が、ロザリーの服の裾をガッチリと握っている。
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それに気づいた彼女は化け物の方に目が行く。

化け物
『こ、これを・・・・』

ロザリーは気づいた。
この化け物は瞳の周囲だけだが、確かに人の時の面影を残している。
言うことを聞かない体を動かし、血液の混ざった涙を溢れさせ、彼女はロザリーに削れた魂のように声を発した。

化け物
『これを・・・おねがい・・・』

嗚咽と枯れたような声を発しながら、彼女は小さな青い宝石をなんとか指の間に挟み、ロザリーに渡すと、そのまま息を引き取った。
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少女
『ママーーーーーー!?』









62

少女の悲痛な叫びと共に、今まで大人しくしていた化け物の目線がロザリーに向けられる。

グガガガッーーーーー!!

例えようのない呻き声を上げ、群れを成して彼女に襲い掛かってきた。
63

ロザリーは少女を力いっぱい抱え、眼前から襲い来る脅威に向かって毒の結晶を撃ちまくった。
無我夢中で撃ちまくり、化け物の壁を少しずつ押しのける。

少女
『ママッ―――――!!』

少女がロザリーの耳元で叫ぶ。
暴れようとする彼女を片腕で締め付け、押さえつける。

眼前に迫りくる脅威を、振り払い、殴りつけ、蹴とばし、体当たりし、
思いつく限りの戦闘術を駆使し、血路を開いていった。

猛然と襲い掛かる化け物の群れを背に、なんとか元の位置に戻る事ができた。
64

入口をくぐると、ドアを固く閉め、近くにあった鉄のシャベルを杭にして閉じ込めた。

少女
『ママ――――――!?閉めないで!あけてぇーーー!!!!』

ロザリー
『ダメなの!あけられないよ!!』

少女
『やだやだやだっーーーー!!!』

ロザリー
『ごめんなさいっ・・・ごめんなさい・・・;;』

小さな少女を抱きかかえていた両腕はわずかに震えていた。
ロザリーは彼女を抱えたまま、前のめりに倒れ込んでしまった。

ロザリー
『ごめんなさい・・・』

謝ることしかできなかった。
64-1




どれくらいの時間がたったのだろう?
どこか自分との折り合いをつけたかのうように、少女は泣き止んでいた。
あの扉に置いてきてしまったもの・・・
それは、きっと暖かかった記憶、ぬくもり。
全てを固く封印してしまったかような鉄の扉。

ロザリー
-私は・・・あの時のように、この子の全てを奪ってしまったのかもしれない・・・-




すると聞き覚えのある声が耳に入ってきた。

ロザリーはゆっくりと起き上がると、黙り込んでしまった少女を再度抱え階段を上る。
65

二階に戻ると、帝国軍の鎧を着こんだマウリシオの姿が目に入った。
グリムが驚きの表情を見せて言った。

グリム
『あんた・・・無事だったのか・・・?』

マウリシオは慌てた様子で彼女に言う。
66

マウリシオ
『こんなところにいたのか!ロザリー!』

ロザリー
『マウリシオ・・・なぜここに?』

外出禁止令が出されている。一旦城外に出た者は中には入れてもらえない。
魔術師でもない彼が外に出ているということは・・・

マウリシオ
『お前を探していたんだ!』

ロザリー
『また戻れるの?』

彼は首を横に振る。

マウリシオ
『いや、我々救援隊の退去命令が出た』

ロザリー
『え?』
67

マウリシオ
『土地の者でない者は、国外に退去しないといけないんだ!』

ロザリー
『そんな!!まだ患者がいるのよ!』

マウリシオ
『どのみち我々は城には戻れない』

ロザリー
『どうして!?』

彼は深刻な表情をみせて彼女に言う。

マウリシオ
『治療中の患者達の容体が急変した。化け物のようになって城内で暴れまわっている。
それだけじゃない・・・ドラゴンスターの傭兵どもが城内の混乱に乗じて攻め込んできた!』

彼女は愕然とする。
68

ロザリー
『そ、そんな・・・』

マウリシオ
『もう我々には手が付けられない・・・』

膝を落とした彼女に、マウリシオは悔しい表情を浮かべる事しかできなかった。
69

マウリシオ
『その子も置いていけ。地元の子だ』

ロザリーはハッと気づいたかのように口にする。
70

ロザリー
『嫌よっ!!!絶対嫌っ!!』

マウリシオ
『国境付近で検閲がある。どのみちその子は超えることができない』

ロザリー
『嫌よっ!!!』

71

ロザリーは唇を噛みしめ、口から血を流しながら怒り顔で訴えた。

マウリシオは憐みの表情を見せると、彼女の腕を強く掴み無理やり建物の外に引っ張り出した。
72

グリム
『おい・・・我々はどうなるんだ?』

その言葉を遮るように、外いた衛兵が彼を押し戻し、ドアを閉めてしまった。
73

マウリシオ
『誰も助けられなんだよロザリー!』

聞き分けの無い子供をしかりつけるようにマウリシオは言う。

ロザリー
『この子は発症してないわ!もししていても私が必ず治す!』

マウリシオ
『その子は病気持ちだ!!
得体の知れない病を帝国領土に持ち込んだとなれば、お前は重罪を犯すことになるんだぞ!!
仮に逃げ延びたとしても!
今後お前は一生追われる羽目になる!
お前一人ならまだしも、そんな子供を抱えてどうやって生きていくつもりなんだ!?』

ロザリー
『私が育てるっ!!!』

マウリシオ
『お前の子供じゃないだろうっ!!!』

二人の激しい言い争いは周りにいた衛兵さえ圧倒し、やり切れない思いを与えた。
74

少女を捕られまいと、強く抱きかかえた。
小さな肩に顔を蹲(うず)める。

ロザリー
-この子を救わなければ、私は救われない。
殺しだけしか取り得のない私なんか認めたくない-

”もう二度と間違いを犯すまい”

彼女の体は小刻みに震えていた。
75

マウリシオ
『諦めろロザリー。その子は置いていく』

彼は子供を受け取ろうと両手を差し出した。

ロザリー
『あの時・・・』

マウリシオ
『え?』

ロザリー
『あの時、私は殺してしまった・・・この子は渡さない・・・この子を渡してたまるか・・・』

マウリシオはロザリーの呟きを憐れむしかなかった。
気がふれて・・・そう表現するしかなかった。
76

しばしの静寂をかき消すように雨が降り始めた。

マウリシオ
『さぁ、渡すんだ、ロザリー』

間髪入れず彼女は答える。

ロザリー
『嫌よっ!!!』

マウリシオを鋭く睨みつけ腹の底から大声で抵抗した。
77

ロザリー
『この子を救えなかったら!私は一生後悔する!!!』

気が付くと彼女の両目に涙が溢れていた。

彼女のその言葉にマウリシオはハッと気づいてしまった。
かつてロザリーが背負った十字架を・・・
78

彼は頭を抱え込んで黙ってしまった。
しばしの空虚な時間が流れる。
するとマウリシオは重い口を開いた。

マウリシオ
『検閲は何とかする・・・だがその後の面倒はみられない・・・それでもいいのか?』
79

ロザリーは満足そうな笑みを見せると、何も言わず首を縦に振った。







80

ロザリー
『その後は、ナディアを連れてひたすら旅を続けたわ。
私たちが安全に暮らせる場所を探して。
色んな事があったわね・・・
この耳を切り落とそうと思ったこともあったのよ。
・・・でもナディアが止めてくれた・・・』

リディアは、ナディアの過去をこの時初めて知った。

ハイロックの出身だとは聞いていたが、それ以外の事を聞いたことはない。
寧ろリディア自身、彼女の過去について聞いたことは一度もなかった。

従者に任命され後、彼女の行動は様々な不安を駆り立てることが多かった。
世間知らずで、子供のように無邪気でいつも明るく甘えん坊な性格。

自分の先々の事を考えれば、彼女の過去や性格など特に問題ではないからである。
仕事さえ滞りなくこなしていれば、やがて自分にも転機が訪れる。
ただそう思っていた。

ドラゴンボーンであること、アルドゥインを倒したこと、アークメイジに任命されたこと、ギルドマスターに昇進したこと。
彼女は思っていたよりも想像を遥かに超えた肩書を多数持つようになる。
やがて自分のナディアへの見方が変化していった。
81と81-3

ロザリー
『1年くらいかな・・・ようやく落ち着ける場所を見つけたのよ^^
14年間・・・あの子と一緒に生活したわ』

彼女はため息をつく。
18と81-1

ポエット
『あの・・・聞いていいですか?』

急にポエットが割って入る。
ロザリーは『どうぞ^^』と笑顔で返した。

ポエット
『その後、ロザリーさんとナディアは発病したんですか?』

彼女は恐る恐る聞いた。

ロザリー
『いいえ^^健康体そのものよ。他の人にも影響はなかったしね^^』

ポエット
『そうですか^^』
81-2

リディア
『リーチでの出来事は私も少し知ってます』

ロザリーはリディアに目線を向けた。

リディア
『後に帝国が介入して街一つ焼け野原になったと。
でもみんなオカシイって口々に言ってました。
ドラゴンスター傭兵団が領主を殺し街を占領したからって、焼け野原にするなんて・・・』

ロザリーは悲しそうな表情をする。

ポエット
『帝国は・・・もみ消したんですね・・・』

重苦しい空気が漂ってしまった。

リディア
『す、すみません!!余計なことを話してしまいました><;』

ロザリー
『いいのよ^^気にしないで^^』

ロザリーがリディアを宥めてくれた。

ロザリー
『あの後の事は、私もナディアに付きっ切りだったから世間の事なんて興味も持てなかったしね。
むしろ教えてくれて感謝したいわ^^』

リディアは、放任主義のナディアと共感していた自分が恥ずかしくなった。
81と81-3

ロザリー
『ほおぉぉぉぉんとに手の掛かる子でね^^;ママーママーって・・・す~ぐ泣きじゃくるのよ^^;』

彼女の視線は過去のナディアを思い浮かべている。
その顔は微笑ましい母親の顔をしていた。
82

ロザリー
『ある時、シチューが食べたいって・・・でも、シチューなんて作った事もないもんだから、
近所の人に聞いて回って、なんとかそれらしい物を作ったんだけど・・・
”ママのシチューじゃなぁああーーーーい”て、器ごと床に投げ捨てられて、またワンワン泣き出すのよね^^;』

リディアとポエットも気まずい気持ちが込み上げた。
自分たちにも同じ時期があったんじゃないかと・・・
83

ロザリー
『ホントに、どこかの山奥に捨ててこようと何度思ったことかw』

二人は含み笑いをしてしまった。

ロザリー
『どうせ実の母親じゃないんだしってね・・・でも、もう駄目だぁ~って思ったときに、私の母が昔作ってくれた”おにぎり”を思い出したのよ^^』
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二人はハッと気づいた。

ロザリー
『それを無言で出してあげたら、もぉ~夢中になって食べてくれてね^^
やっと心が通じたような気がして・・・嬉しかったわ^^
”おかわりちょうだい!”って言われたときは・・・泣きそうだったのをよく覚えてる^^』

ここが原点なのか!!!と二人は思った。

ロザリー
『おにぎりって知ってる?シロディールじゃぁ結構主流の食べ物なのよ^^』

リディア
『よく知ってます!!』

ロザリー
『あら・・・^^;』

リディア
『今でも好物ですから^^』
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ロザリー
『そう^^』

ロザリー
『・・・でも、あの子・・・未だに私のこと”ママ”って呼んでくれたことが無いのよね^^;
あの子の母親を手に掛けたのは私・・・きっと。まだどこかで許せないのよ・・・』

彼女はどこか物悲しさを見せ下を向いてしまった。
二人は喉にたまった唾を飲み込み押し黙ってしまった。

するとナディアが子供達を連れて帰って来た。

ナディア
『たぁだいまぁ~^^ノ』

いつもの元気な声が三人の目をナディアに向かせた。
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ナディア
『ルシア!ソフィ!』

ロザリーは驚いてしまっていた。

ナディア
『この人がママの”ママ”だよぉ~^^ノ』

ルシア
『ワァ~~イ(*^▽^*)』

ソフィ
『キレェ~~(´▽`*)』
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<備考>

◎ロザリーについて
Nadiaは今話において、ロザリー作成者であるOkmae様に【彼女の背景設定から表情の汚れに至るまで】事前にご許可を頂きました。
彼女の使用方法及び美観を損ねる点につきましては、不快に思われる方も多々おられるかと思われますがご了承ください。
作成者であられるOkmae様には重ねてお礼申し上げますm(_ _)m
今後も彼女を多岐にわたり使用させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

なお、作中の【マスターウィザード】という称号は、それなりの肩書を持たせただけの物ですのでNadiaのオリジナルです。
またレースが設定されていなかったので、尖った耳からエルフといたしました。

ビヨンドリーチ

ハイロックの東部に位置する、リーチ地方を舞台とした大型MOD。
今作の舞台となるマップです。

主にアーニマ周辺を使用させていただきました。
物語の背景から過去の出来事を抽出しているので、MOD事態のストーリーやクエストとは直接には関わりはありません。
ただし、【アーニマ】という街の名前は、領主であるモーティフェインが勝手に名前を変えてしまっているので、元々の街の名前である【レイブン・スプリングス】を使用しています。

Nadia的にこのMODは非常に内容の濃い作品だと思っております。
景観から街並みまで、そして何よりもバックで流れる音楽。
デイドラに関わるといかに病んでしまうのかが、旨く表現されていると思います。

とにかく優良MODだと思います^^

◎フォーローン

ビヨンドリーチに含まれているアーニマ周辺の町です。

◎ドラゴンスター傭兵

ハンマーフェルとハイロックとの国境境にドラゴンスターという地名があるのを確認しました。
アルドメリとの戦後の話なので、本編のようになっているのでは?という事にしています。
ビヨンドリーチにも実際に出てくるのですが、彼らのバックストーリーは不明です。

◎夜母

TESシリーズに出てくる女性のミイラ。
【闇の一党】という集団がおり、彼らは暗殺業を生業としている。
ゲーム中には【黒き聖餐】という儀式がある。
誰かを暗殺して欲しいという者が、この儀式を行うと【夜母】に伝わり、そして【夜母】から【聞こえし者】に伝わり暗殺が行われる。
ちなみに【夜母】は既に死んでいるので声を発することができない。
できないので精神?頭の中?心?どうやってか知らないが【聞こえし者】だけには伝えることはできる。
この【聞こえし者】も稀な存在で、いつ、どこで、誰になるのかはわからない。

◎西の歪み

TES2のDaggerfallを舞台にした出来事。

第三紀 417年に起きた【平和の奇跡】の別名。
イリアック湾で何かが爆発。
一夜にして44の国が4つの国だけを残して壊滅した出来事。
以後20年間四つの国は落ち着いていたが、オルシニウムのオークが反乱を起こし帝国が介入することに。

筆者はオブリビオンからのプレイヤーなので詳しい所はよくわかりませんwすいませんw
ひたすら調べて、次作に繋がる?ように結果的に帝国が介入した事にしたらしいとのことです。

マウリシオ

老軍人マウリシオ軍曹フォロワー
本名:マウリシオ・ドミンゴ・デ・アヴィラ
ブラジル空軍の軍曹で、2015年4月10日に亡くなった方だそうです。
享年67歳。実在の人物です。
作成者様のお父上とのこと。

SOSでは、ロザリーの元戦友として出演してもらいました。
筆者は以前よりこのMODのこと知っていたのですが、どこかで使えたらなと考えておりました。
表情や貫禄及び年齢などを考慮し、ロザリーの相棒役を務めるには最適なフォロワーさんと判断し、使用させていただきました。
彼に参加していただけたことは本当に喜ばしい限りです。
今後ももしかすると出演していだたくかもしれません。

ご冥福をお祈りいたします。

◎マッドマンと回復薬

【マッドマン】は筆者が考えたオリジナルの名前です。
適当にチョコチョコ錬金していたら図のような毒ができました。
10秒間近くの者を見境なく攻撃するという点から、オブリビオンのデイドラロードである【シェオゴラス】から取りました。
シェオゴラスは別名【マッドマン】と呼ばれています。450ポイントの毒ダメージは無視してくださいw
回復薬もチョコチョコやってたらできました。

毒と薬

◎ストルス・エムカイ島

ハンマーフェルとサマーセット島との間にある小さな島。
この島で二次条約という条約を結ぶことで、一時終戦という形になった。
二次条約の内容は不明。

◎アーケイ

埋葬と葬儀の神、輪廻の神、色々とあるようだが、TESにおける九大神及び八大神の一人。
オブリビオンにおける存在がデイドラに対し、彼らはエイドラと呼ばれ、オブリビオン界の外側のエセリウスという世界に住んでいる。