Nadia's Skyrim

  -スカイリムRP妄想日記-
【スカイリム独立戦争編】

SOS第十三話EP2ようやく公開いたします。

今回のお話しは、二つのテーマを上げております。
一つはリディアの負傷を通して、ポエットの過去から現在に至る心情や、彼女を取り巻く環境。
そしてもう一つは、置いてきたはずの過去が追い掛けてきます。
ナディア達の優しくも厳しく、そして固い【絆】、そこに関わるポエットの立ち位置。
リディアは助かるのか?
イオナは?
アルギスは?
そしてロザリーは?

さらに! 夏だけに! 怖~い・・・SSが置いてあります
覚悟のある方だけご覧くださいw
覚悟の無い方もご覧くださいw
興味のある方は、画像大き目にして、よーーーーく見てみてくださいw
(トラウマになっても知りません( ゚Д゚)ボルァ!!)

また、このストーリーの為に、新しくフォロワーさんを作成いたしました^^
このフォロワーさんには、既にバックストーリーも作成済みです。

なんだか、より一層自分でも面白くなってきましたw
今回のお話しは、今までで一番長くなっていますw
SSの総数150枚・・・ちょっとやり過ぎのような・・・
スイマセン・・・m(_ _;)m
ホントにお時間のある時にでも、お楽しみいただければと思いますm(_ _)m

また今回から登場人物の紹介ページを設けています。
一番上にある『SOSブログについて』の画像をクリックorタップしてください。


1
ホワイトランの入口は騒然となった。
アルギスはリディアを抱え、遮二無二に走った。

ストームクローク兵A
『そこをどけ!!』

ストームクローク兵B
『道を開けろ!!』

兵士達が前方の道を開けるために、障害物を退かせる。
3
ナゼーム
『くそぉ~、ストームクロークの野蛮人どもめ!』

ナゼームは兵士に押され、尻餅をついてしまった。
4
リディアは出血の酷さから、意識が朦朧(もうろう)しはじめていた。
アルギスの両腕に抱えられながら、かすかに瞼を開け、通りすがる人々の姿を目にする。
ぼんやりとだが、見慣れている顔ばかりだったので、誰が誰なのかは理解できた。
男たちの怒声だけは耳によく響いた。
5
アルギス
『ダニカは!?』

ホワイトラン衛兵
『キナレス聖堂です!!』

ストームクローク兵
『負傷者だ!!道を開けろ!!』
6
リディアが最後に目にしたのは、微睡(まどろ)む意識の向こうに見える、ロザリーとセラーナの影のような姿だった。






7
それを目にしたロザリーは、アルギスを追い掛け問い詰める。

ロザリー
『何処を怪我したの!?』

アルギス
『胸を刺された!』
8
衛兵が聖堂のドアを開ける。
リディアを抱えたアルギス、ロザリー、そして兵士達はその中に吸い込まれて行った。

その様子を後ろから着いてきたポエットとイオナが見守る。
9
ドアがバタンと閉まった。
その音が、皆の胸中を駆け巡るように強く鳴り響いた。

彼女達は、何かから取り残されたかのように・・・ただ某立ちするしかなかった。






10
ナディア達が、ウィンドヘルムに向かう前夜の事である。

皆が寝静まった頃。
ロザリーは書斎の暖炉の前で本に読みふけっていた。
11
エリジウムエステートの書斎は、ナディアとリディアの部屋となっている。
明日のウィンドヘルム出発を控え、いつもならもう寝静まっているはずだったが、彼女達はホワイトランのブリーズホームに行ってしまった。
ナディアは、二人の娘と遊ぶと言って聞かなかったので、リディアも同行し御守(おもり)をしに行ったのである。
12
ポエット
『ロザリーさん・・・』

ポエットが部屋の入り口に立ち、小声で彼女を呼ぶ。

ロザリー
『あら、こんな夜更けにどうしたの?』

ロザリーは相変わらずの笑顔を見せ、彼女を部屋に招き入れた。
13
ポエットはややも落ち着かない様子だ。

ポエット
『あの・・・一つお聞きしたいことがありまして・・・』

ロザリー
『何かしら?』

ポエット
『あの・・・その・・・』

彼女は聞き方に迷っている。
14
ロザリー
『そんなに聞き難い事なの?』

ロザリーは笑顔で返してくれた。

ポエット
『あ、いや・・・そういう訳ではないんですが・・・^^;』

ロザリー
『???』
15
ポエット
『ロザリーさんはどうしてここに来られたのかな?・・・と思いまして^^;』

ポエットは気まずそうに視線を右上に向けた。
16
ロザリー
『親が娘の顔を見に来るのは、いけないのかしら?』

ロザリーは平然と答える。
17
ポエット
『えっ!あ、そ、そぉですよねア( ̄∇ ̄;)ハッハッハ』

ロザリーは大きな瞳でポエットの表情に目を向けた。

ポエット
『す、すみません、変なことを聞いてしまって^^;し、失礼します・・・』

そう言うと彼女は部屋を後にしようとした。
18
だがロザリーはおもむろに口を開く。

ロザリー
『ドラゴンボーンなんですって?』
19
ポエット
『え?』

その言葉にポエットは足を止めた。
20
ロザリー
『ここに来るまでに、あの子の色んな話を耳にしたわ』

ポエット
『あ、はぁ・・・』
21
ロザリー
『スカイリムは大変ね・・・アルドゥインの復活に帝国との内戦だなんて』

ポエット
『でも・・・アルドゥインは、ナディアが倒してくれました^^』

ロザリー
『ええ、それも聞いたわ^^』

ポエットはキョトンとしてしまった。

22
ロザリー
『ここに来たのは、ナディアの忘れ物を届けに来たのよ。
渡しそびれちゃったけどね^^』

ポエット
『ああ、そうだったんですか^^;』






22-1
ロザリー
『ポポちゃん』

ポエット
『あ、はい?』
23
ロザリー
『あなたたち、ナディアを担ぎ上げて一体何をしようとしているの?』
24
ポエット
『え・・・』

ロザリーの表情は一変し、まるで自分を敵視でもするかのように睨みつけていた。
ポエットは戸惑いを隠せなかった。
25
ロザリー
『私は戦略には疎い方だけど、今の帝国は衰退の一途を辿っている。
何れ帝国がサルモールによって、取って変わる可能性は大なんじゃないかしら?』

ポエット
『・・・』

ロザリー
『なのに、ナディアが反乱側に着いたっていう話も聞いたわ。
ナディアがドラゴンボーンだというのなら、どちら側に着くのではなく、大人しく静観している方が懸命だと思うんだけど?』
26
ロザリー
『反乱側に着くという事は、現状から考えて、最も困難な道を選んだ事になるわよね?』

ロザリーは、ポエットにグサグサと矢を打ち込むように口にする。
ポエットのこめかみを一筋の汗が流れる。
27
ロザリー
『スカイリムには確か・・・上級王制度があるわ』

ポエット
『・・・』

ロザリー
『私が知る限り、歴代の上級王は全員ノルドだったはずよ』
28
ロザリーの言葉は、まるで追い詰めた獲物に、ナイフを向けてジリジリと迫ってくるような感覚があった。
ポエットは身動き一つできず、自然と両の手に拳を握りしめていた。
29
ロザリー
『ブレトンのナディアを上級王にするつもり?』

果たして多くの年月を重ねた事が要因なのか?
それとも、多くの経験が言わせている事なのか?
彼女の言葉は、ポエットにこの上ない衝撃を与えた。
何故なら、心内(こころうち)の殆どを、今日来たばかりの人物に完全に把握されてしまったからである。
そしてポエットには、その事が手に取る様に理解できた。
30
ポエット
-ダメだ・・・この人は知っている-

彼女は観念するように、力なく言葉にする。

ポエット
『そ、そうです・・・』

ポエットの言葉は掠れ、ロザリーと視線を合わせるのを嫌がった。
31
ロザリー
『という事は・・・それだけじゃないわね?』

しかしロザリーは、更に追い打ちを掛ける。
彼女の目は、まるで子供を叱りつける大人の目をしていた。

ポエット
『・・・』

ロザリー
『スカイリムを足掛かりにするつもりなのね?』
32
ポエットに戦慄が走った。
そして背筋から一気に体温を奪われたような気さえした。
彼女の頭の中には”この人はもしかしたら・・・危険なんじゃ?”
その疑問でいっぱいになった。
33
ロザリーはため息をし、一間置くと話し始めた。

ロザリー
『昼間に私を見て、アルドメリのサルモールを警戒した事。
そして今、私の質問に対して戸惑いを見せた事・・・
あなたは、ナディアに変な虫が着かないように警戒してくれているのよね』

ポエット
『そ、そんな変な虫だなんて><;』
35
ロザリー
『分かっているわ・・・
ただ、タムリエルの歴代皇帝と言えば、その殆どがドラゴンボーンの血筋だったと言われている。
マーティン・セプティムが最後のドラゴンボーン。
でも彼は死に、現在の皇帝であるタイタス・ミード二世は、ドラゴンボーンではない。
となれば、ドラゴンボーンであるナディアにはその資格がある。
あなたはそう思っているんじゃない?』

ポエットは固唾を飲んだ。

ポエット
-すっ、すごい・・・-
36
ロザリーは、再びため息を漏らす。
そして暖炉の方に目を向けると、悲しげな表情を浮かべた。

ロザリー
『ごめなさいね・・・私は・・・私はあなたを責めている訳じゃないの・・・
ただ・・・あの子には、いえ、あなたた達には、私の様になって欲しくないのよ』

その言葉にポエットはハッとした。
37
ロザリーは再びポエットに向き直った。

ロザリー
『私はね・・・ナディアの事は、あなた達よりずっとよく知っているつもりよ』
38
ロザリー
『私も若い頃は血気盛んだったから、自分から戦争に参加したわ。
当時の私は、良い悪いなんて考えていなかった。
誰かの命を奪う事で、誰かの命を救った。
単純にそれは、名誉な事なんだと思っていた。
・・・でも残ったのは、多くの者を傷つけたという痛み。
そして、多くの近しい者を失った失望感だけ。
あの子を救えば、自分も救われるなんて思った時期も確かにあったわ。
でもそれは、ほんの一瞬の出来事。
血塗られたこの手を、ただナディアという手袋をして隠していただけなのよ。
未だに自分の事を、なんて烏滸(おこ)がましい存在なんだと、卑下する毎日を過ごしているわ』

ロザリーは淡々とした口調で語った。
だがその語りには”止めて欲しい”という重い意思が強く滲み出ていた。

ポエットには返す言葉が見つけられなかった。
40
ロザリー
『”戦争”っていうのはね。
沢山の傷跡と柵(しがらみ)は残っても、得る物は何もないの。
そして憎しみだけが、再び争いを産むのよ』

ポエット
『・・・』
41
ロザリー
『あなたはチンパンノルドよね』

その言葉にポエットは思わず驚いてしまった。

ロザリー
『あなた達の種族が、ウッドエルフによって故郷を追いやられ、未だに紛争を繰り返している事も知っているわ』
42
ポエットは一瞬こう思った。

ポエット
-この人はいったい、どこから来たんだろう?-

ロザリー
『そして何年もの間、辛い思いを繰り返し、放浪生活を続けている事も知っている。
だからあなたにだって、誰にも推し量れない程の痛みや悲しみ、辛さ、そして孤独があるはずよ』
43
ポエットは嘗て自分たちが、ウッドエルフによって心無い仕打ちを繰り返された事。
父が自分を守るために必死だった事を思い出した。
それは”凄惨”の一言に尽きた。
殺し殺され、そしてまた殺し、耳障りな悲鳴が飛び交い。
あちこちと血しぶきが飛び、世界が真っ赤に染まり、そこではどんな色も色あせてしまうおぞましい光景。
ただ一つ、まるで生を受けたかのような、どす黒い影だけがそれを覆い隠す事ができた。
まるで最初から何もなかったかのように・・・

しばし二人との間に無言な時が流れた。
44
石台の上にリディアは寝かされた。
既に意識が無いまま、体は徐々に生気を失い始めていた。
45
ロザリー
『あなたっ、何しているのっ?』

ダニカ
『え?麻酔薬を飲ませるのよ』
46
ロザリー
『彼女は意識が無いのよ!そんな物もう必要ないわ!』

ダニカ
『え、で、でも・・・』

ダニカがオドオドし始める。
48
ロザリー
『ここは私がやるわ!あなたは熱い湯を持って来て!』

彼女は強い口調で一括した。
48-1
ダニカにとってみれば、ここの責任者であるプライドがある。
なのに、まさか他所者に指図されるとは、思いもよらなかった。
彼女は目をギョロリとさせ、歯を食い縛り、ロザリーに無言の攻撃を仕掛けた。
49
ロザリーはその目にイラッとした・・・

ロザリー
『消毒用のお湯よっ!早く持ってきなさいっ!!』

普段滅多に声を荒げる事など無いのだが、この時ばかりの彼女は違っていた。






50
ロザリー
『でも私には・・・あなたがどんな気持ちで、自分の夢や希望をナディアに託したのか、分かるような気がするわ』

ポエットは、自分がうつろな表情を浮かべているのがわかった。
51
ロザリー
『私には、あなた達に”止めて”と言える権利は無い。
それに私は養母よ、実の母親じゃない。
だからこれから言う事も、ただの”我がまま”にしかならない事も分かっている・・・
でも知っておいて欲しいの。
たとえこの世界が、どんなであったとしても、あの子にだけはこんな辛い思いはして欲しくないの!
実のお母様も、きっと同じように望まれるはずよ。
それは、お母様も、私も、ナディアを愛しているからよ!
何よりも大切な存在なの!』

52
ポエットは、一人の女性の重い言葉に打ちひしがれていた。
誰も人形ではない、人には心があるから人でいられる。
確かにロザリーの言う通り”我がまま”ではあった。
だがそれは、たとえ血の繋がりは無くとも、それでも愛情を持って育ててきた親としての当然の言葉である。
それを都合よく利用している自分の方こそ、寧ろ彼女を蔑(ないがし)ろにしているのかもしれない。
そしてその心の叫びは、自分がいかに愚かな存在なのかを教えてくれていた。

ポエットの両目は自然と涙があふれ、ポロポロと零(こぼ)れ落ちていた。
53
たまらずロザリーは抱き寄せた。

ロザリー
『ごめんなさいね・・・あなたの気持ちを無下にするつもりじゃなかったんだけれど・・・』

彼女は知っていた。
現実と理想は大きくかけ離れている。
実際、既に戦争は起きており、一人の人間がやれる事など微細な事でしかない。
真の共存という道を見つけられない限り、この世界は殺し合い(戦争)から離れる事が出来ない事を。

だが目の前にいる小さな女の子は、そんな世界に毅然と立ち向かう決意をした。
ロザリーにとってそれは、嘗ての自分を思い起こさせるには十分だった。
53-1
ロザリー
『私は・・・長い間生きて来て、色んな事を見聞きしてきたわ。
その中で私が学んだ事はただ2つ・・・
自分は自分でしかない。
宿命からは逃れられないという事よ。
私はただ、ナディアがそうであって欲しくなかったの・・・』
54
ポエット
『宿命・・・?』

ポエットは、思いもよらない言葉を耳にした気がした。
55
ロザリー
『でも、あなたがここにいるって事は、ナディアがここにいて欲しいからなんだと思うわ。
ナディアが辛い思いをするのなら、私がそれを背負ってあげれば済む話よね・・・』
56
ポエットは、以前ナディアも似たような事を言っていたのを思い出した。

ナディア
『うん。でもウルフリックについてナディアもタロス押しって見られるのも嫌なのね。
でも、戦争になると罪もない人たちまで犠牲になっちゃうでしょ。
7:3って言ったのはさ、帝国についたらエルフの汚いやり方を認めることになっちゃうじゃん。
それならナディアが我慢して、ウルフリックについたほうが正しいんじゃないかなって思ったの』
(第八話)

だが同時に、ロザリーの言う”宿命”という言葉が胸に引っかかった。
57
ロザリー
『だから・・・私にも何かできる事があるなら協力するわ』

彼女は精一杯の笑顔をポエットに向けて見せてくれた。
58
嘗てのポエットは、沢山の死体を目にする度に胸が掻きむしられ、精神さえ何かに蝕まれていきそうだった。
それでも”死のう”とは考えなかった。
むしろ生き残るための術を身に着けようと考えた。
きっかけは一冊の書、ウッドエルフに対抗したカジートの事が書かれた【多兵科戦術】である。
幼かったにも関わらず、彼女はこれを応用し一族を助け、ウッドエルフを見事に撃退するに至った経緯があった。
これが始まりとなり、彼女は一族の習わしよりも、政治・兵法に強く惹かれ、スポンジが水を吸い上げるようにのめり込んでいく。
だがそれは、いわば現実逃避に近いものがあった。
次第に彼女は”戦”とはこういうモノなのだと、理解するよりも判別するようになっていった。
59
だがナディアの元に来てからというもの、彼女の人望の厚さ、ロザリーの重い言葉、イオナの普通の人にも似た涙、そしてリディアの負傷。
彼女自身、今までとは明らかに違うモノを感じ始めていた。







60
キナレス聖堂内は、嘗て経験した事のない緊張感で包まれていた。

ロザリーはアルギスに向き直った。

ロザリー
『セラーナを呼んできて!!』

アルギス
『セ、セラーナ?』

ロザリー
『早くっ!!!』

アルギス
『お、おうっ!!』

アルギスは慌てて外に出て行った。
61
更に近くにいた女兵士にも指示を出す。

ロザリー
『鎧を脱がせるのを手伝って!』

ストームクローク女兵士
『は、はいっ!』
62
ロザリーは、リディアを仰向けのまま両腕を頭の方に伸ばさせ、もう一人の兵士も巻き込んで胴体に覆いかぶさり、女兵士に鎧を引っ張らせた。

ロザリー
『シッカリ掴んでてっ!”せーの”で引っ張るのよっ!』

ストームクローク女性兵
『はいっ!』

ロザリー
『せーーのっ!!』

ストームクローク女性兵
『フンッ!!』

連携はうまくいき、鎧が一気にすっぽ抜けた。
女兵士は勢いで尻餅をついてしまった。
62-1
ストームクローク女兵士
『ひぃっ><;』

思わず口から戦慄(わなな)きが漏れ出てしまった。
床に転がっている鋼鉄鎧から、溜まりに溜まった血液が流れ出し、大きな血だまりが出来上がった。
63
ロザリー
『他の人は、ホワイトラン中の”清潔な布”をあるだけ集めて来てっ!!』

ストームクローク兵達
『りょ、了解しました!!』

指示を受けたストームクローク兵達が、聖堂の外に出て行った。
64
次の瞬間、ダニカはフンッ!と鼻を鳴らすと、ロザリーの傍に熱い湯を入れた洗面器を投げ捨てた。
勢いで跳ね上がった熱湯が、ロザリーの腕に掛かってしまった。

ロザリー
『あつっ!!』
65
イェンセン
『おいっ!ダニカッ!』

侍者のイェンセンが声を荒げる。
女兵士は、身震いしながら怒り顔でダニカを睨みつけた。
彼女は踵を返し、そのまま聖堂から出て行ってしまった。
65-1
ロザリー
-よかった、リディアさんには掛からなかったみたいね・・・-

ロザリーは少し安心した。

ロザリー
-死ぬのはまだ早いわっ!私が必ず助けてあげる!-






66
外には、更に多くのストームクローク兵が集まってきていた。
リディアが刺された現場に、直接居合わせた者の姿もあった。

アルギス
『セラーナ!』

セラーナ
『?』

アルギス
『ロザリーのお袋さんが呼んでるんだ!一緒に来てくれ!』
67
セラーナは腕組をして険しい表情を見せた。

セラーナ
『私は・・・中に入れませんことよ・・・』

アルギス
『な、なんでだよ!?』
68
セラーナ
『む、無理なモノは無理ですわ!』

アルギス
『そんな事言うなよっ!!』
69
セラーナ
『キャッ!?』

思わず悲鳴を上げる。
セラーナは、背中を誰かに押されたような感覚に襲われた。
70
セラーナ
『ちょっと!やめて下さらない!?』

咄嗟にポエットかイオナの仕業では?と疑り、左を振り向く。
71
だが彼女の目に入ってきたのは、自分の腕を掴んだターニアの姿だった。

セラーナ
『な、なんですの!?』

ターニア
『心配するな吸血鬼の女。
この娘と一緒にいれば、問題は無い』
72
セラーナは驚く。

セラーナ
『あ、あなた・・・だ、誰ですの?』

まともに話せないはずのターニアが、流暢に言葉を綴った。(SOS第十二話EP3)
73
アルギス
『おい!セラーナ!セラーナ!』

セラーナは驚いたままアルギスに向き直った。

セラーナ
『えっ?』

アルギス
『お前、大丈夫か?』
74
セラーナ
『あ、ちょっ!!ちょっと!?』

ターニアは嫌がる彼女の腕をグイグイと引っ張り、強引に聖堂の中へと連れて行ってしまった。
74-1
そこにいた誰もが、そのドアの向こう側に視線を向けていた。
不安だけがポトリ、ポトリと落ちてくる。
ポエットを始めイオナ、アルギス、そして多くのストームクローク兵達が、言葉では言い表せない物を喉に詰まらせていた。
75
アルギスがおもむろに口を開く。

アルギス
『ナディアに伝えたほうがいんじゃねーか?』

ポエット
『はい、後で送ります・・・』
76
彼はそのまま項垂れてしまった。

アルギス
『そうか・・・じゃぁ俺は・・・着替えて外の後片付けをしてくるわ・・・』

イオナ
『アルギス・・・』

アルギス
『俺がここにいても・・・何もできねぇしな』
77
彼は兵士達を引き連れ、その場を後にした。






78
イオナは地面に座り込んでしまった。
点々と赤い血だまりが続いている。
ポエットにとってそれは、決して初めての経験ではなかったが、ジワジワと思い出すような痛みを感じた。
78-1
あの時の言葉が、胸の中で爪を立てていた。

【残るのは多くの者を傷付けたという痛みと、多くの近しい者を失った失望感だけ】

言わんこっちゃない!
彼女は胸が張り裂けんばかりだった。
79
ポエット
『イオナさん・・・』

イオナ
『なに?』

ポエット
『私は・・・間違っていますか?』
80
イオナは、彼女の言葉にどう返したらいいのか迷った。
様々な事が脳裏を駆け巡る。
”間違い”・・・その言葉が意味するモノに、胸の奥から込み上げる物を感じた。
81
イオナ
『止めなさい!
今あなたが迷ったら、私たちが今までやってきたことが不意になってしまう!』

ポエットはハッとするようにイオナを見やる。

視線を向けられたイオナは一瞬躊躇った。
こんな事を口にする気はなかった・・・そう見えた。
一間開けると、前の方に視線を移し話始めた。
82
イオナ
『ナディアと私たちは・・・ずっと一緒にやってきた。
血や種族の壁を超えて、家族のような繋がりを持っている。
私やリディアを始め、皆、時にナディアの親であり、子であり、そして時に兄弟姉妹なのよ。
でも私たちは、それ以前にナディアを主として仕えている。
だからいざという時は、ナディアの盾になる覚悟はできているわ。
それは、自分自身に厳しくあり、そして時に他人にも厳しくなければいけない。
私たち一人一人は、そういう鬼の心を持っている』
83-1
イオナ
『でも、戦争の現実を知らなかった・・・
あなたが来てから、この現実と真っ向から向き合う事になった。
目の前にいる敵は、山賊や盗賊、吸血鬼やデイドラとは違う。
私たちが今まで経験してきたそれとは、まったく異なるモノなのだと知ったわ。
でも同時に、今まで私たちが選択してきたことは、間違っていなかった事も知ったのよ。
リディアやジョディスもアルギスもカルダーも、きっと同じ気持ちよ。
なのにあなたが迷ったら、私たちは自分を否定する事になるわ!』
83-2
イオナのその言葉は、必死の焦りと、そして後戻りはできない事を示していた。
だが同時に、自分はナディアの家族に絶大な信頼を得ている事を、そして、いつの間にか自分も家族の一員として、ちゃんと迎え入れられていた事を知った。
-決して裏切れない!!-
83-3
イオナはポエットを睨みつけて言った。

イオナ
『鬼に徹しなさい・・・あなたにはその責任があるわ!』

ポエットは、自分の作戦のせいでリディアを傷つけてしまった事に、どこか自信を失い掛けていた。
無駄口を嫌うイオナの言葉は、自分を後押ししてくれるには十分な答えだった。
83-4
ポエット
『はいっ!!』

彼女は迷うことなく、ハッキリとした答えを出すことができた。
84
一人の衛兵がポエットに近づいて来た。

ホワイトラン衛兵
『ポエット殿、首長がお呼びです』
85
ポエットはイオナに目線を向ける。

イオナ
『リディアなら心配いらないわ。
あの女はそう簡単に死ぬ玉じゃないのよ』

普段ムッツリ気味なイオナが、珍しく笑顔をのぞかせた。
86
イオナ
『何かあったら連絡するわ』

ポエット
『よろしくお願いしますm(_ _)m』

彼女は感謝の念を込めて一礼した。
87
ポエットはギルダーグリーンの外側を、一人の衛兵に連れられて歩いた。
するとやけに耳障りな声が聞こえてきた。

???
『恐ろしく強力なタロス!無価値な下僕である我々は称賛する!』
88
それは九大神の一人であるタロスを狂信的に崇拝する男の大声。
ヘイムカーの盛大な演説だった。

ヘイムスカ―
『八大神が九大神になる前!タロスは我々と共に歩まれた!偉大なタロス!神としてではなく、人間として!』

彼の演説は毎日のように行われているため、ウンザリしている者もいれば、ヘイムスカ―を頭のイカレタ変人と思う者も少なくなかった。
89
ヘイムスカ―
『北の大地に生まれしストームクラウンのタロスの力を見るが良い!我が息が長き冬となるぅ~!』

何を隠そうポエットもその一人だった。
だがこの時の彼女は違っていた。
不意に足が止まる。
90
ヘイムスカ―
『ああ、愛!愛!!人間としてさえ、タロスは我々を大事にして下さった!彼が我々一人一人の中に!スカイリムの未来を見ていたから!タムリエルの未来を!』
91
不謹慎と思いつつも笑みがこぼれてしまった。
そしていつもの変顔が始まる。

ポエット
『あ・・・!』

ヘイムスカ―
『我々こそが!エルフでもなく、彼らのおべっか使いでもなく、我々こそがスカイリムを支配する!永遠に!』
93
不意に衛兵の大きな顔が、ポエットの視界を遮った。

ホワイトラン衛兵
『ポエット殿?大丈夫ですか?』

ヘイムスカ―の演説に笑みを見せていた自分を見て、彼は気を利かせたのだろう。

ポエット
『えっ?あっ、大丈夫です^^;行きましょう~』
94
小っ恥ずかしくなってしまった。
彼女は衛兵を追い抜き、走ってドラゴンズリーチの階段を昇った。
誰かに何かを言われる前に、さっさとウィグナーの元にたどり着きたかった。
95
ホワイトラン衛兵
『そっちじゃありませんよ!ポエット殿!』

ポエット
『えっ?』

後ろから着いてきた衛兵が彼女を呼び止めた。

ホワイトラン衛兵
『行先は監獄です!首長がそこでお待ちなんです!』
96
ポエット
『監獄?』






97
監獄所のドアを開けて中に入る。
衛兵の言う通り、ウィグナーはそこにいた。
彼は新しく親衛隊長に任命した、シンミールと話をしていた。
98
ホワイトラン衛兵
『首長!ポエット殿をお連れしました!』

ウィグナーがそれに気づく。

ウィグナー
『おおポエット、忙しい所すまんな』

ポエット
『もしかして・・・バトルボーンの人たちに何かあったんですか?』

ポエットにしてみれば当然の質問だった。
99
ウィグナー
『いやいや、アイツらは大人しくしとるよ。
シンミール話てやれ』

シンミール
『実はぁ~、泥棒猫を一匹捕まえたんだが、そいつがお前に会わせろの一点張りでな』

ポエット
『泥棒猫?』

ポエットは眉を顰めた。
100
彼は席を立つと、容疑者のいる牢へ歩を進めた。

シンミール
『どこから侵入したのかは、まだ解っていないのだが、カルロッタの店から物を盗んだ所を目撃し、捕まえた』

ポエット
『そんな泥棒がなんで私に?』

ウィグナー
『なんでも重要な話があるそうなんじゃが・・・お前さんがいなきゃ話さんと言うのでな』
101
シンミール
『本来我々としても、警備上の問題があるので不本意なのだが、重要な要件だという事なので、首長と相談しこうして我々も同席しての謁見という形になった。
なので何かあれば、すぐにでも対処するつもりだ』

ポエット
『はぁ~・・・』
102
シンミールは牢獄の前に立つと、鉄格子をガンガンと蹴り音を立てた。

シンミール
『起きろ泥棒猫!お前の希望する人物を連れてきてやったぞ!』

???
『あ~』

彼はゆっくり立ち上がると、”やれやれ”と言わんばかりに近づいてきた。

ポエットは鉄格子の向こうに目を向けた。
確かに見覚えのある顔だった。






104
ポエット
『カ、カルジョ!?』

カルジョ
『オェ 友よぉ~ようやく来て くれたなぁ~待っていたぞぉ~♪ ゲッフ・・・』
105
ポエット
『こんな所で何してるの?』

カルジョ
『心配はぁ~いらないぞぉ~
お前が来てくれ たっ! という事はぁ~
カルジョはここから出れるという事だ』

カルジョは完全にろれつが回っていない。
105-1
シンミール
『そ、そんな約束はしてないぞ!!
それにお前!酔っぱらっているのか!?』
106
カルジョ
『カジートを酔わせてくれるのは、ムーンじゅガーのあぶいあぶい香り だけだ・・・
ハチミツじゃまだまだ 酔えないよ』
107
ポエット
『十分お酒臭いわよ。
それにそれっ!
いったいどこから持ってきたの!?』

ポエットは、カルジョの後ろに散らかっている物を指さした。
108
カルジョ
『こうぇは 持って来たんじゃない。
ななななんとぉ~♪
ここに入れられた時にぃ~ カルジョの ポケットに入っていたんだぁ~』

ポエット
『はぁ?』

カルジョ
『き きっと親切な へいへいさんが 哀れに思ったカジ―トにぃ お ぉ お 思いやりでし し 忍ばせてくれたんだろう』
108-1
シンミール
『そんな事をする訳ないだろぅこのバカ猫!!それに俺は親衛隊長だ!!』

さすがのシンミールも、まったく悪びれる様子を見せないカルジョに、堪忍袋の緒が切れそうだった。

カルジョ
『ノルドの隊長さん。
か かお 顔が・・・赤くなっているぞぉ~』
109
ウィグナーはため息を漏らす。

ウィグナー
『これじゃ話にならんな・・・』
110
ポエット
『カルジョは手癖が悪いんです・・・』(SOS第六話)

ウィグナー
『ああ?』

ポエット
『もう習慣になっているというか、無意識でやってるんですよ・・・』

ウィグナー
『いったいどういう教育を受け取るんじゃ・・・』
111
カルジョ
『あああっ!!!いかぁあああんっ!!』






111-1
カルジョ
『・・・もよおしてきた・・・』

シンミール
『・・・』






112
彼はおもむろに鉄格子に手をかけると、あたかも普通のドアを開閉するように押し開けてしまった。
そのなんとも自然な行為に、皆驚きを隠せない。
112-1
カルジョ
『へいへいさ~ん、出せる所はどこかなぁ?』

シンミールは唖然としてしまった。
112-2
シンミール
『き~さ~むわぁ~!!!
腐れ果てるまで此処に入れてやるわぁああっ!!』

カルジョ
『な!なんなんだいったい!?』

ポエットは彼の行動に呆れ果ててはいたが、どこかホッとした気持ちになれた。






113
スカッジは、焚火の前に屈むレッドガードの女性に温めたスープを手渡しした。
彼女はついさっき目を覚ましたばかりだったため、記憶がどこか曖昧で状況が旨く呑み込めていない。

スカッジ
『少しは落ち着いたか?』

スカッジは心配そうに声を掛ける。


『ここは・・・どこなの?』
114
スカッジ
『ここはクリフサイドっていう、狩人たちの休憩所みたいな場所さ』

彼女はハッとした。


『マルカルスに戻らなくては!!』

スカッジ
『落ち着けよ!今戻っても無駄に命を落とすだけだ!』


『どいうことっ!?』
115
スカッジ
『あんた・・・ファリーンだろ?』

ファリーン
『何故私を知っている!?』
116
スカッジ
『イグマンドの取り巻きの名前くらい知ってるさ』

ファリーン
『あなたは?』

スカッジ
『俺はスカッジ、レフトハンド鉱山を仕切ってる者だ』
117
レフトハンド鉱山とは、マルカルスの街を出てすぐ右手にある鉱山である。
ここには小さな集落があり、数人の家族と鉱山夫達が暮らしていた。
118
ファリーン
『あれからどれくらい経ったの?フォースウォーンは?マルカルスは?・・・』

ファリーンは焦りからか、思い出す様に矢継ぎ早に問い詰めた。

スカッジ
『落ち着けってば・・・俺たちだって必死に逃げてきたんだ』
119
スカッジの話によると、ダイレグの娘であるエリースが、サルヴィウス農園から現れたフォースウォーンの大軍を目撃し、自分たちに知らせ命辛々に逃げ延びたのだという。
しかし、コルスケッガ―鉱山の山小屋の前で、落石の山を発見し已む無く遠回りをする事になった。
119-1
山小屋の少し手前にある、急斜面の山道を登って【恋人の石碑】の前で一晩、眠れぬ夜を過ごした。
翌日早朝に出発したのだが、カース川沿いの道に戻る訳にもいかないので、更に高地に登り遠回りをする事にした。
119-2
だがその途中でマリアと言う女が、モンスターと戦かっていたのを目撃。
彼女が護衛に着いてくれ、カースワスティンを通り過ぎ、橋を渡ってブロークン・タワー要塞の手前で左折、道なりに山を上り無事ここに辿り着けたとの事。
あまりいい知らせではないが、彼女のおかげで近くの帝国軍の野営地が壊滅させられていた事も知ることができた。
120
スカッジ
『道中フォースウォーンの残党には出くわさなかったけど、モンスターや獣に鉢合わせてね。
マリアが全部退治してくれたんだ^^
彼女がいてくれなかったら、今頃俺たちも・・・』

彼も疲れ切っていたが、マリアにはどれほど助けられたか、心から感謝している事が表情から滲み出ていた。
121
スカッジ
『すまんね・・・俺たちもここに着いたばかりなんで、マルカルスがどうなったのかは知らないんだ・・・
鉱山内にいた仲間達に伝える余裕すらなくてね・・・くっそぉ!フォースウォーンの奴らめっ!

スカッジは一瞬悪態をついたが、諦めたようにため息をついた。
ファリーンは、彼らの境遇に言葉を失ってしまった。
122
ファリーン
『そうだ!フョトラという女の子がいなかった?』

彼女は肝心な事を思い出し問い詰める。
123
スカッジは小屋の方に視線を向けた。

スカッジ
『一緒にいた女の子なら、小屋のベッドに寝ているよ。
あの子があんたを救ってくれたんだ・・・』

ファリーンの目線からは、フョトラの丸まった背中しか見えなかったが、思わず安堵のため息が漏れた。
124
???
『子供は良い物だな。
誰であろうと何であろうと差別をしない・・・』

不意に聞き慣れない声がファリーンの耳に入ってきた。

スカッジが気づき紹介する。

スカッジ
『ああ~この人がさっき言っていたマリアだよ^^
俺たちを助けてくれた』

ファリーン
『ああ・・・』

浅黒の肌に銀色の髪。
そして怪しくも美しく光る翡翠の瞳。
見たこともないような深淵色の鎧。
彼女は自分と同じレッドガードだった。
124-1
マリア
『腐った馬鹿共(大人)を助けるよりは、ずっと価値がある。
あの娘はずいぶんと気丈だったぞ。
お前の居場所を教えるためにな』

マリアはギロリとファリーンに目を向けただけだった。
彼女の愛想の無い態度と言葉に、ファリーンは思わず眉を顰めた。
だが自分が居を置くマルカルスを思えば、確かにとしか答えられない。
124-2
スカッジ
『あははは(;'∀')・・・
フョトラだっけ?
マリアの言う通り、小さいのによく頑張ってくれたよあの子は^^
目が覚めたら感謝したほうがイイな^^』

すかさずスカッジがフォローに入った。

ファリーン
『ええ・・・そうね』
125
マリアは焚火の前に座ると、軽く自己紹介を始めた。

マリア
『紹介が遅れたな。
マリアだ。
私はエバーモアから派遣された、いわば特使だ』

ファリーン
『私はファリーン、マルカルスの従士よ・・・エバーモアって・・・あなたレッドガードでしょ?』
125-1 125-7-2
マリア
『生まれはダガーフォールだ』

つまりはハイロック生まれのレッドガードという事である。

ファリーン
『帝国の特使って事?』

マリア
『少し違うな。
実はある人物を追っている』

マリアは懐を漁り、二枚の手配書を広げて見せた。






125-3
マリア
『この女達を見たことはないか?』

ファリーンは難しい表情を見せながら、マジマジと手配書に目を落とした。
そこには二人の女の似顔絵が書かれていた。
一人の女の顔は知らぬ顔だった。
だがもう一人の顔は・・・見覚えがある。

ファリーン
-ナディア?-

マリア
『どうだ?見覚えはないか?』
125-4
ファリーン
『さぁ?・・・見たこともないわ・・・』

ファリーンはシラを切った。

マリア
『ふむぅ~・・・そうか』

ファリーンには、マリアがもっと残念がると思ったのだが。

ファリーン
『この二人が何をしたの?』
125-6 125-7-1
マリアはファリーンの顔を横眼で見やると、一間置いてから話始めた。

マリア
『”リーチ事変”を知っているか?』

ファリーン
『・・・たしか・・・ドラゴンスター傭兵団がウェストリーチを占拠して、帝国が追い払うために、リーチを焼け野原にしたって事件よね』

マリア
『大衆は時に都合のいいように解釈するものだ。
まるで帝国軍が悪者のようにな。
だが、帝国がリーチを焼け野原にしたのは、傭兵崩れを追い払うだけが目的ではない。
その場所で正体不明の奇病が発生したからだ』
125-6-1
ファリーン
『正体不明の奇病?』

マリア
『その奇病をバラ撒いたのが、この二人だと目されている』

ファリーンは内心焦った。
この女の言っている事がもし本当なら、ナディアは国を脅かした大罪人と言う事になる。
125-7
マリア
『エバーモア評議委員会は、この二人を最重要人物として指名手配しているのだ』

ファリーン
『その二人がスカイリムにいるってこと?』

マリア
『それについてはまだわかっていない。
まぁ、15年以上も昔の話だ、名前すら覚えている者もいないほど、古いからな』
125-6 125-7-1
マリア
『だがあの事変の直後に、帝国軍将校の一人に匿(かくま)われ、その将校がスカイリムに逃亡させたのではないかという情報を掴んだ。
評議員はこの二人が、スカイリムとシロディールのどちらかに潜んでいるのではないかと考えている』

ファリーン
『シロディール?』
125-1 125-7-2
マリア
『エバーモア評議員は、シロディールと繋がりを持っている。
あとはいわゆる、灯台下暗しだ。
だが私は、スカイリムの方が有力だろうと考えている』

ファリーン
『どうして?』

マリア
『内戦をしているからだ。隠れ蓑には打って付けだろう』

ファリーン
-ハイロックは現時点ではまだ帝国領土であることは変わりない。
エバーモアがシロディールと繋がっていると言うなら、帝国も二人を手配しているはず・・・
とはいえ時間が経ち過ぎているために、見過ごしているという事か-
125-8
マリアは、彼女に向かい合う形で視線を合わせた。
ファリーンは背筋にゾクッとするものを感じた。

マリア
『いずれにせよ、時間の問題である事には変わりはない。
自分の読みが外れた事は無いからな』

彼女は薄ら笑いを浮かべている。
125-9
マリア
『だが15年以上も逃げ続けたんだ。
よほど骨があるんだろう・・・少しは楽しめそうだしな。
煽りに煽ってズタボロになるまでイビってやる方が、私の性には合っている・・・』

ファリーンは初めて彼女を拝んだ。
顔の右半分が、大きな火傷の痕で赤く爛(ただ)れていた。
不気味な赤黒い肌が、翡翠の瞳を怪しくも光らせている。
それはまるで猛獣・・・いや、危険な悪魔が、定命の者に垂らした糸を一つ一つ切り落とし喜んでいるような、そんな不気味さを覚えた。







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ポチットお願いしますm(_ _)m


◎自分は自分でしかない、宿命からは逃れられない
ポーカー勝負を題材にした映画、【ラウンダーズ(吹き替え)】に出てくる法律学の教授(マーティン・ランド―)のセリフから引用。
マット・デイモン エドワード・ノートン ジョン・マルコ・ビッチ ジョン・タトゥーロウ ファムケン・ヤンセンなどなど豪華俳優陣が出演した映画です。
これは真面目に面白です^^


この言葉をロザリーに引用させたのには意味を持たせています。
現在のポエットには、”母親としてのロザリーの言葉にしては不可思議だ”程度にしか思っていません。
また、今回のロザリーさんのお話しは、自己完結しているところがあり、どこか腑に落ちないと感じる所もあるかもしれません。
しかしロザリーには、ナディアと14年もの間、一緒に生活していたという事実があります。
その間に彼女が、自身の目で見てきたものとは・・・

ちなみに今回のロザリーさんとポポちゃんの対談は、SOS第十一話EP3においてチラッと出てきています。
これはポポちゃんが作った、ガルマルからの弊害の保険として、リディアがフッと思いついたSSに出していました。
なので実はこの部分は、この頃に作った文章なのですが、ずっと飛び飛びにしてようやく公開にいたったストーリーです。


◎多兵科戦術
第三紀394年に起きた、エルスウェアとヴァレンウッドの五年戦争でカジート達が使った戦術を分析した書物。
第一巻とあるのだが続きは見あたらない。
概要は、カジート達が樹木を伐採することで、ウッドエルフ達を誘い出し、兵力を分散させ彼らを壊滅状態まで追い込んだ事が書かれている。
ウッドエルフにとって伐採は罪という信仰がある。

今回ポエットが【戦】という点に関して【理解するよりも判別するようになっていった】と書いたのは、彼女には直接的に教えてくれた人物が存在していないためです。
本来ならば、そこに道徳的な事を教えてくれる先生が存在するはずですが、彼女は放浪民だった為に、一つ所に長く留まるという事があまりありませんでした。
当然ながら逗留する地によって、出会う人々はいたと思われますが、長期に渡り学ぶわけではないので、その殆どは多くの書物からの引用と応用が元を成しています。
彼女の道徳心は主に一族の慣習が元になっているので、ナディア達の考え方とは少し違う点があるという設定になっています。
その一つとして、ドアをノックするというマナーを彼女は知りません。
さらに言えば、人の家であろうと平気で勝手に漁り飲み食いし、寝泊まりします(SOS第七話)


◎ダニカ・ピュア・スプリング
ホワイトランのキナレス聖堂の神官。
内戦の影響でこの聖堂には怪我人もいる。
彼女は彼らのケア(治癒)も行っている。
一緒にいるイェンセンという人物が侍者ですので、おそらくこの聖堂の責任者だと思われます。
ちなみにスキルトレーナーでもあります。

Nadiaはスカイリム初期の頃、謝ってここの植物をひっこ抜いてしまった事があり、彼女に怒られました。
当然取ったモノは取り返されたのですが、知らないうちに賞金を掛けられてしまいました。
(この頃はスカイリムをよくわかってなかったんですねw)
何日かして夜中にホワイトランに戻って来た時に、突然数人の賞金稼ぎに襲われた経験があります。
それはあまりに突然の出来事で、レベルがまだまだ低かったせいもあり、殺られちゃいました・・・
要するにキナレス聖堂での一件が尾を引いていたために、狙われたのですが・・・
その後に【自然の祝福】のクエストを始めたんですけど、ネトルペインをダニカに取って来いと言われたので、取ってきてあげたのですが・・・
彼女のその時の言葉が、『そんな怪しい物触りたくない』そんな感じなことを言われた記憶があります。
『なんて野郎だこいつ!!!!』
そこから【ダニカ=根暗・陰険・性格悪い・クソビッチ】と答えを導き出しました。
なのでNadiaは個人的に好きなキャラではありません。
後にボコボコにしてやりましたがw


◎意識の無い状態で手術をする場合の麻酔
通常は意識が無い場合でも、全身麻酔はするんだそうです。
ただし、出血が多く具合が悪い為、全身麻酔には耐えられない時は無麻酔なんだそうです。
(医者ではないので詳しいことはお医者さんに聞いてくださいm(_ _)m)


◎セラーナがキナレス聖堂に入れない?
セラーナは吸血鬼であり、コールドハーバーの娘です。
コールドハーバーとは、【デイドラの王子】である【モラグバル】の支配する領域の事で、彼がタムリエルに吸血症という病を広めた張本人だとか。
つまりセラーナはモラグバルを支持している形になります。

一方【キナレス】とは、風や大気、空などを司る女神であり、タムリエルに於いて九大神と呼ばれる【エイドラ】の一人です。
極論から言えば【デイドラ=悪】【エイドラ=善】となり、お互い相容れない存在として位置付けられています。
”悪魔は神の家に入れない”といった所です。
だたしタムリエルでは、必ずしも【デイドラ=悪】【エイドラ=善】の構図式は成り立ちません。


◎イオナがポエットに言わんとした事・・・
この行においては、グダグダになるので余分な文章をだいぶ削除しました。
これはスカイリムにおける、リディアやイオナなどの従者職について独自の解釈を加えています。

基本的に各都市の首長職に就く者は、土地の有力者や高い功を成した者などが指名される。
そしてその周りを固めるのが、親族や友人が殆どであり(執政や従士)、そして彼らはそれぞれに私兵(従者)を持つ事になる。
その私兵になる者の殆どは、街の衛兵職を経ている。
大雑把ではあるが、これがスカイリムにおける身分制度。
というSOS独自の設定です。

しかし時として、ドラゴンボーンのような異例中の異例もあったりします。
ある日突然姿を現し、高い功を成し、首長さえその能力を認めざる得ない程の有能な人材。
彼らの元に恩賞の一つとして、強制的に【私兵(従者)】として回されてしまう者もいたりする。
回された者は、順風満帆だったはずの出世コースから外されたと言っても過言ではない。
今のところ”リディア”はその典型と言えます。(SOS第十三話EP1 イリレスとの確執で厄介払いされた)

彼らの人生は、仕えた従士によって運命づけられることが多い。
従士の従者になった者は、その従士が今後どのようにして功を成していくのかによって、自らの地位の高低が決まってしまう。
故に従者一人一人は、自身のそして家族の人生すら掛かっているために必死になろうとする。
リディアやイオナ達に家族がいるかは不明。

つまりは、宮仕えをし出世コースを選ぶという事は、ある意味大きな【博打】と表現できると思います。
本編においてイオナが『今まで私たちが選択してきたことは、間違っていなかった事も知ったのよ』と表現したのは、この点を指しています。

ちなみに登場初期のポエットは、首長に直接ナディアの従者として任命された訳ではありません。
ホワイトランでクーデターを起こし、ウィグナーを首長に置く事で、正式に従者と任命されています。
なので第十話EP3にて、ライラに対し自らをナディアの従者と名乗っていますが、第九話のバルグルーフには適当な事を言っていますw


◎ポエットの変顔
何かを思いつく、面白いことを妄想しているなどなど・・・
SOSの彼女は、咄嗟に出てきたアイディアに対して、こういう表情を見せる癖があります。
第十一話EP3にもチラッと出てきましたw
これはSOS特有の癖なので、お見知りおきを・・・m(_ _)m


◎シンミール
ホワイトランの首長がウィグナーに変わると、彼が親衛隊長に任命されます。


◎カルジョ
覚えておられる方もいると思いますが、ポエットがナディアの元に来る前に出てきたカジートです。
彼の一言が、彼女を突き動かしたのかどうかはわかりませんが、ポエットとは旧知の仲という設定です。
カルジョの過去は、SOS第六話にて執筆済みです。
とはいえ手癖の悪さは変わっておらず、更にレベルアップしているようですw
彼がなぜホワイトランの牢獄に繋がれていたかは、後々書いていくつもりです。

しかし、ゲーム内における彼はここまでチャランポランではありません。
ただし彼の発言から、過去に大きな失敗をし、それが為に今は反省をしているという形になっています。
SOSにおいての彼は、”人の性格はそう簡単には変えられない”という事から、また同じことを繰り返しているという設定になっています。


◎マリア
実は今話を作成するうえで、急遽作成した新しいフォロワーさんです^^;
ファリーンとフョトラを助けてくれる人物を、ずーーーーーっと考えていましたw
それこそ十二話EP3を作成している時からだったのですが、この部分だけがなかなか定まらず、ようやく自作するに至りました^^;
きっかけは【BLASCK LAGOON】です。
ですので彼女は、言わずと知れた【フライフェイスことバラライカ】がモデルとなっています。
マリアには、美しさや可愛らしさは求めませんでした。
寧ろ【強烈な個性を持つ指揮官・灰汁の強いならず者】などに偏って作成しました。
なので女性でありながら、顔の傷を隠さず、寧ろ相手を威圧するように見せつけています。
ただ性格が少々ネジ曲がっており、争い事や鉄火場を好む性分なので、戦争屋という点については似ているかもしれません。
加えて瞳の色を緑にすることにより、その美しさの裏に異質さ異様さを加えてみました。
彼女に関してのバックストーリーは既に完成済みです。


◎ナディアとファリーン
ナディアはマルカルスの従士職に就いています。
ファリーンはナディアが、嘗てマルカルスに多大な貢献をしてくれた事から、イグマンドより任命された事を知っています。
ですが、ナディアがドラゴンボーンであるという事実は知らない設定になっています。
ですので”ドラゴンボーンが反乱軍に着いた”という表面上の話は聞いていますが、ナディアが反乱軍に着いたという事は知りません。


◎リーチ事変
この事件はSOSにおける架空の事件です。
タムリエルの歴史には登場していません。
詳しくは、SOS第十一話EP2にて公開中です^^


◎エバーモア
ハイロック西方の都市。


◎揺り木馬レース
大の大人が、みっともない賭け事をしつつも楽しんでいる様子をSSにしてみましたw
ただそれだけw


☆☆おまけ☆☆(冒頭別バージョン)

A1

ストームクローク兵
『邪魔だどけぇ~!!!』

ナゼーム
『ぐわぁあああ!!』


A2

ストームクローク兵
『邪魔だっつってんのがわかんねーのかよ!!』

ナゼーム
『そんなに踏まなくてもいいだろぅ!!』

ストームクローク兵
『この辺ウロチョロすんな!撮影の邪魔だっつてんだよっ!!』

ナゼーム
『ごめんなさいぃいい><;』


END




ポチットお願いしますm(_ _)m

今回は趣向を変えまして番外編という事で、
SOSにおける現在の【ナディアの家族】をテーマに書いてみました。
なので時間軸的な物がちょっと違っていますのでご了承くださいm(_ _)m

理由としましては・・・
最近、主人公であるはずのナディアの出番が少ない事。
ナディアを取り巻く仲間の個性=性格のようなモノを、何かの形で表したかった事。
戦争物ばかりだったので、たまにはホノボノとした物語でお口直しをしようかと・・・w

実は十二話EP3辺りから考えていたので、十三話との間に公開できたらなと思っていたのですが、なかなか構想が纏まりませんでした(*_*)

また今回は【番外編】と言う事で、今後登場予定の【自作武器MOD】の紹介。
今後出演予定の【自作フォロワーさんMOD】を、ちょっとした形で紹介していきたいと思います^^
相変わらず長々とした妄想RP日記ですが、お時間の隙間が開いた時にでもお楽しみいただけたらと思いますm(_ _)m

それでは始まり始まり~♪



これは、ナディア家における、とある休日の朝の光景である・・・。

1







2
ブレナイン
『カルダーのダンナ、何してるんです?』

リディア
『ああやって毎朝”白髪”探しているのよ・・・』

ブレナイン
『ああ~』
3
アルギス
『いやぁ~さっぱりしたぜぇ~!!』

リディア
『ちょっとアルギス!!そんな格好で歩き回らないでよっ!!』

アルギス
『おぃ!ブレナイン!お前も外の露天風呂入ってこいよ!』

ブレナイン
『ええっ!?』
4
アルギス
『風呂上がりのハチミツ酒は最高だぜぇ~♪』
5
アルギス
『うぉっ!!』
6
アルギス
『イテテテテテッ!!ギブギブ!!』

イオナ
『服を着なさい!この愚か者っ!!』

アルギス
『分かった!!悪かったよ!!』
7
ロザリー
『う~ん、おいしそうな匂いねぇ~♪』

リディア
『おはようございますロザリーさん(^◇^)』

ブレナイン
『おはようごぜーます奥様^^』
8
ロザリー
『今日の朝ごはんは何かしら?』

ブレナイン
『今朝は良いマスが手に入りましね^^
それとマッドクラブの殻が余っていたんで、出汁を取って簡単なブイヤベースをと^^』

ロザリー
『ブイヤベース?』

ブレナイン
『へぇ、魚介と野菜のスープでさぁ^^』
9
ロザリー
『へぇ~ブレナインさんって料理がお上手なんですねぇ~』

ブレナイン
『いやぁ~こりゃこりゃ♪』
10
ロザリー
『あら?カルダーさん、もみあげのお手入れですか?』

カルダー
『ああ、まぁ』

ロザリー
『カルダーさんってノルドの男性にしては、身だしなみを大切にしていらっしゃるみたいですねぇ~^^』

カルダー
『そ、そうなんっすよ!!やっぱりこれからの時代、男も身だしなみが大切だと思うんすよねっ!!』
11
リディア
『何がこれからの時代よ。
あんたはイソルダが目当でしょw』

カルダー
『な!ウッセーな余計ないこと言うんじゃねーよ!!』

リディア
耳の下のカーペット掃除してる男なんてモテないわよw
せいぜいヘイムスカ―の代役の方がお似合いだわw』

カルダー
『くぅ~!!』

12
ロザリー
『あらぁ~身だしなみを大切にする男性って素敵だと思うわよ^^』

リディア
『そうですかぁ~?気持ち悪だけですよw』

カルダー
『フンッ!!』

13
ナディア
『わ~~~~いっ!ルシアが鬼なのだぁ~♪』

ソフィ
『わ~~~いっ!!』

ルシア
『あ~もぉ~><』
14
リディア
『ナディア!!家の中で鬼ごっこするの止めなさいって言ったでしょ!!』

ロザリー
『そうよナディアっ!みんな朝ごはん作りしているんだから、あなたも手伝いなさいっ!』

ナディア
『んあ・・・』
15
リディア
『あっ!ロ、ロザリーさん、ナディアに手伝いは不味いんです・・・^^;』

ロザリー
『あら?どうして?』

リディア
『ナディアがやると全部滅茶苦茶に・・・後片付けの方が大変なんですよ・・・^^;』

ロザリー
『あら・・・』
16
ナディア
『三人でいったい何を話しているのだ?』

リディア
『ア( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、外で遊んできなさい、外で・・・^^;』
17
ナディア
『よぉしっ!!お外行くのだっ!!』

ルシア
『やったぁ~♪』

ソフィ
『今日は晴れてるかなぁ~?』
18
ナディア
『わかんない!晴れてたらダルダル呼ぶのだっ!!』

ルシア
『呼ぶのだ!!』

ソフィ
ダルダル??』
19
リディア
『もうちょっとしたら朝ごはんなんだから!早めに戻ってきなさいよっ!!』

ナディア・ルシア・ソフィ
『いぇーいw』
20
ロザリー
『ごめんなさいねリディアさん・・・』

リディア
『アハハ・・・いつもの事なんで大丈夫ですよ^^
ナディアは家の主ですから^^;』

ロザリー
『代わりに何か手伝わせて・・・><;』






21
セラーナ
『リディア、私の部屋に置いておいたこれと同じ壺、見かけませんでしたこと?』

リディア
『なんなのそれ?』
22
セラーナ
『う~ん・・・お夜食ですわw』

リディア
-吸血鬼の夜食ってなんだよ・・・-

カルダー
『おいっ!!あぶねーーー!!』
23
ロザリー
『ああ、もしかしてあの赤い液体の入った壺ですか?』

セラーナ
『そ、そうですわよ?』

ロザリー
『この間掃除した時、なんか気色悪いので捨てちゃいましたw』
24
セラーナ
『あなたって人はぁ~~( #゚Д゚)』

ロザリー
『セ、セラーナさんもブイヤベースいかがです?
料理上手なブレナインさんが作ってくださっっているので、きっと美味しいですよ^^』
25
カルダー
『オオオオ( ;;゚Д゚)』

ターニア
『ア~~~』
26
セラーナ
『ちょっと!お待ちなさいっ!!』

ロザリーはセラーナの隙を見て逃げていったw
27
ブレナイン
『おお?包丁落としちまったのか?』

カルダー
『おい、お前ちゃんと見とけよっ!あぶねーだろうが!』

カルダー
『へいへい^^;』
28
ブレナイン
『お嬢ちゃんには、包丁はまだ早いぞ。
後で教えてやっからな^^』

ターニア
『ううぅぅ・・・』
29
ジョディス
『リディアぁ~頭痛薬とかない><?頭痛くてさぁ~』

リディア
『ジョディス!あなたまでそんな格好してっ!ちゃんと服きなさいよねっ!!』

ジョディス
『後で着てくるわよぉ』
30
リディア
『くっさ!あんたまた飲んでたの?』

ジョディス
『なんか良い匂いがするわね?』

リディア
『今日はブレナインのブイヤベースよ』

ジョディス
『へぇ~、おいしそうじゃない^^』

ブレナイン
『シジミも入ってるんで、二日酔いにもいいかもしれませんぜ^^』

ジョディス
『そうなの?』
31
ジョディス
『あ~あぁ~、あっちは相変わらず痛そうだけどw』

カルダー
『ウルセーなっ!!』






32
カルダー
『ん?』

ターニア
『クン クン クン』
33
ターニア
『ぐはぁ~』

ジョディス
『( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \』
34
カルダー
『なんなんだよ!!お前俺に喧嘩売ってるのか!?』

35
カルダーは掌(てのひら)の臭いを嗅いでみた。
想像以上のかぐわしい香りに、思わず鼻の穴がしぼんでしまったw

カルダー
『くっそぉ~』
36
ジョディス
『あ~おもしろかったw服着てこよぉ~♪』
37
リディア
『ジョディス、ついでにポエット起こしてきてくれない?』

イオナ
『ポエットなら熟睡していたわ』

リディア
『また徹夜してたの?』
38
イオナ
『たまの休みくらい、ゆっくり寝かせてあげなさい』

リディア
『それもそうね^^』

ジョディス
『リョーカイ^^』
39
ロザリー
『あのぉ~リディアさん・・・とっても言いにくい事なんだけど・・・^^;』

リディア
『どうかしたんですか?』

40
ロザリー
『こ、この辺で人間の血液を手に入れるにはどうしたらいいのかしら?^^;』

リディア
『ええっ!!
(セラーナに取って来いって言われたのね・・・)






41
ブレナイン
『あぁ奥様、それ豚の血でいんっすよ^^』

ロザリー
『豚の血?』
42
ブレナイン
『豚の血の方が美味しいんっすよ^^』

ロザリー
『そうなの???』

ブレナイン
『ペラジア農園の豚なんすけどねぇ。
ここの豚肉、臭みが少なくて柔らかいし、甘くて旨みがタップリなんっすよ。
だからセラーナのお嬢さんに、血液も試してもらったんっすよね。
そしたら意外にも喜んでくれましてね~^^』
43
ロザリー
『へぇ~すごいわねぇ~^^
じゃぁお言葉に甘えて一本貰っていきますね♪』

ブレナイン
『いえいぇぇえ~どうぞどうぞぉ~^^』

ロザリー
『助かったわ^^
ありがとうブレナインさん(人''▽`)』

ブレナイン
『えへへ^^』
44
ブレナイン
-いやぁ~かわいいなぁ~♪-
45
ブレナイン
『ん?』
46
カルダー
『お前~余計な事考えてねーだろうなぁ~( #゚Д゚)』

リディア
『今度は路上生活じゃすまないわよぉ~( #゚Д゚)』

イオナ
『身の程を弁えなさい( #゚Д゚)』

ブレナイン
『・・・は・・・は・・い・・・(;'∀')』






47
いきなり地震が発生し、家がズドンッ!!と揺れた。
48
リディア
『すごい揺れたわっ!』

ブレナイン
『おおぉ~こえ~なぁ~』
49
カルダー
『巨人でも落ちたかと思ったぜ!』
50
イオナ
『スカイリムで地震なんて珍しいわね?』51
アルギス
『ふぃ~あっぶね~
せっかくのハチミツ酒が台無しになるところだったぜw』
52
アルギス
『ぐわぁああ!!』

53
リディア
『ブレナイン!火止めて!』

ブレナイン
『アイアイサー!』
54
アルギス
『わかった!わるかったヨ!!服着てくるから勘弁してくれぇ~><;』
55
皆の驚きなど他所に、近くで隕石でも落ちたかのように、
再び家が
ズドンッ!!と縦揺れした。






56
リディア
『みんな大丈夫!?』
57
ロザリー
『危ないから机の下に隠れたほうがいいわ!』
58
ブレナイン
『ひーーーっ!!もおぉ~勘弁してくれ!!』
59
カルダー
『おいおい、なんなんだよいったい!?』
60
イオナ
『思った以上に厄介そうね・・・』
61
ジョディス
『・・・』
62
ドカンッ!!
今度はものすごい音を立てて壁がブチ破られた。

カルダー
『うぉっ!!』
63
ロザリー
『キャッ!!』
64
イオナ
『クッ!』

ジョディス
『こいつが臭いの元ね!』

アルギス
『よっこらせっと』






65
ドラゴン
『フゴォオォオォォ~~』






66
リディア
『入る家を間違えてるわよっ!!』
67
アルギス
『おいカルダー、ビビったのかぁ?』

カルダー
『ウルセーなっ!
お前こそ少しはやる気が出たのか!?』

アルギス
『たまには働かね~となw
お嬢様に怒られちまうぜw』
68
セラーナ
『この子どうかしたんですの?』

ロザリー
『ターニアちゃん!?』

ターニア
『ヴゥゥぅぅ~』
69
ナディア
『空飛ぶなんてずるいのだっ!!』

ルシア
『ずるいぞぉ~♪』

ソフィ
『ずっこいんだぞぉ!!』

ミーコ
『ワンッ!!』





69-1





69-2
アルギス
『い・・・今の見たか・・・?』

カルダー
『・・あ・・あぁ・・・』
70
セラーナ
『ダーネヴィールですわ』

ロザリー
『ダーネヴィール?』

リディア
『そう言えばさっきダルダル呼ぶとか言ってたわ・・・』

セラーナ
『ソウル・ケルンにて私のお母様を監禁していたアイディール・マスターが、監視役として置いたドラゴンですわ・・・』
80
イオナ
『なんでそんなドラゴンが此処にいるのよっ!?』

セラーナ
『ナディアはダーネヴィールと戦い、負かしましてよ。
彼は外の世界を切望してましたので、ナディアに召喚してくれるよう頼み、軍門に下ったのですわ』

ジョディス
『つまり・・・ナディアが召喚したってわけ?』

セラーナ
『そうなりますわね・・・』
81
リディア
『ド、ドラゴンと鬼ごっこ・・・』
82
アルギス
『何考えてんだあいつ!?』

カルダー
『フンッ!』
83
ダーネヴィール
『FU-SU-RODAAAAAAN!!!』

カルダー
『うおっ!!』
84
ナディア
『うわあああぁあああっ!!』




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<備考>

◎外の露天風呂
SOSにおけるナディア達の拠点【エリジウム・エステート】には、家の裏側に露天風呂が設置されています。


ちなみにこのお家MODには、火何処に点火・鎮火ができるレバーがついてたりします。

◎イソルダ
ホワイトランの市場をいつもウロウロしている女性。
将来的に商人を目指しており、カジートキャラバンとも繋がりを持っている。
バニラに於いてはそれなりの美人?
NadiaはUNPを入れていますので結構な美人だと思っていますw
プレイヤーとの結婚が可能なNPCでもあります。

◎ブレナイン
ブレナインはホワイトランに住み着いている物乞い。
不幸にも親を亡くし身寄りのなかった【ルシア】の面倒を見ていた。
ナディアがルシアを引き取り、これを養子にした縁もあり、SOS内の彼はナディア家の使用人として仕えている。
何故か偶然にも料理が美味い。
それについては未だ謎である。

◎ロザリー
Okameさんが作成されたフォロワーさんです。
とっても知的で美人なフォロワーさんなので、Nadiaのお気に入りでございます!

SOSではある出来事がきっかけで、ナディアの養母として出演してもらっております。(第十一話EP2)
ですので本編においての”現在の本来の彼女の立場”は、ナディアが不在の為、代役の【主君】という事になります。
ナディアの直属の部下であるリディア達が、怒る理由もお分かりいただけるかとw

◎ターニア
彼女は【逆言症】というSOSのオリジナルの病を患っているため、限られた単語しか話せない設定になっています。(第十二話EP3)
本編でまともな会話ができていないので、番外編でも同じようにしました。

◎豚の血液
セラーナは吸血鬼なので人間の血液を欲します。
そこで代替品として豚の血液にしてみました。
豚の血はソーセージなどにして食したりします。
日本にはそういう習慣はありませんが、ヨーロッパ方面ではよくあるようです。
興味のある方は【ブラッドソーセージ】でググってみてくださいw

余談ですが、豚の血液を人間に輸血するという治療法?があるそうです。
これまた筆者の好みになりますが、【Dr.HOUSEシーズン1の15話】にも出てきます。
ただし、これは時間稼ぎにしかならないそうなので、治療法とは言えないかもしれませんね。
なのでセラーナが好む好まないかはわからないので、あくまでフィクションですw

またバニラのスカイリムには豚はいません。
DLCにおける【Dragonborn】で追加される【ソルスセイム島】には、イノシシがいます。

◎ソウル・ケルン
TESシリーズには【魂石(こんせき)】というアイテムが存在しています。
生物の魂を封じ込める事のできる石、これを【魂石】と呼びます。
主に戦闘において【空の魂石】を所持した状態で、対象に【魂捕(こんばく)】という魔法を掛け、一定時間内に対象を倒すとその魂が【空の魂石】に封じ込められます。

この【魂石】には、各装具品などに付呪(エンチャント)を行ったり、あるいは付呪した魔法の容量が少なくなった場合に補ってくれる役目があります。
しかし、魔法の容量が少なくなるという事は、付呪された魂が消費される事を指します。
では消費された魂はどこへ行くのか?
それらの魂が行き付く先が【ソウル・ケルン】という領域です。

ソウル・ケルンはオブリビオンの領界の一つであり、ここを支配しているのが【アイディール・マスター】と呼ばれる謎の存在なんだそうです。
アイディール・マスターは、人間が空気を吸うように常に魂を欲している為、間違って生者が迷い込むと忽ち命を吸い取られます。
プレイヤーはDLCの【Dawnguard】にて訪れることができる場所なのですが、ここにセラーナの母親である【ヴァレリカ】及び【ダーネヴィール】が閉じ込められています。

◎FU-SU-RODA
ドラゴンシャウトという魔法の一種。
【揺ぎ無き力】という名の魔法で、対象を強力に後方へ吹飛ばす力を持つ。
スカイリム経験者なら、誰もが知っている最も有名なシャウトであり、掛け声から『フスロダ』と略称されることがしばしばあります。
今回はナディアが使ったのではなく、ナディアが召喚したドラゴン(ダーネヴィール)が悪ふざけでナディアに使った設定になってます。
実際のダーネヴィールは使いませんw

◎自作武器MOD
今回お話の終盤に自作の武器MOD画像を公開いたしました。

リディア⇒青龍偃月刀(リディアのイメージカラーにしています)
イオナ⇒ゴールデン・トライデント
ジョディス⇒パルチザン
カルダー⇒方天戟
アルギス⇒ランス
ターニア⇒クレイモア

なお、ナディアにも既に作成済みです。
実を言えばこれが一番最初に作成したMODであり、完成に4ヶ月費やしました。

A

右も左もわからないまま、”ナディアだけの専用の武器を作ってあげたい!”という気持ちと執念で作り上げた武器MODでございます。

B
ちなみにこの武器だけは、専用の鞘(さや)も作成してあります。

C
命名:エセリウス・ブレイド(Aetherius Blade)

注意:画像はイメージございます。

上記の武器においては、ストーリーを進めていく内に登場させていこうと思います。
また著者にとっても特別な思いのある武器ですので、登場までにはtextureの方も強化していこうと考えてます。(前話でチラリと出てはいるのですが・・・)

今後まだまだ増やしていくつもりです。
もっと練習が必要ですが、色んな意味で勉強になりますしMOD作成は面白いですね^^

<自作フォロワー紹介>

1
アリッサ
『お前が旦那の代役を務めるだと?w
貴様は随分とおかしな事を口にようだな・・・
笑わせるなよ小娘がっ!!!
2
アリッサ
『スカイリムの現状さえ解らぬ王がどこにいる!
男は戦場に駆り出され、女子供はその日の糧を稼ぐために必死!
税率は上がる一方で、衛兵達はまともに取り合おうともせず、犯罪は増加の一途を辿り、路上には物乞いが蔓延る一方だ!』
3
アリッサ
『にも拘わらず貴様はどうだ!?
相も変わらずの宮廷暮らし!
贅沢な衣服に身を纏い!
専属の料理人に食事を作らせ!
毎夜暖かいベットで寝起きし!
朝に夕に忙しいと言う割には、日がな一日その椅子で踏ん反り返っているだけで、仕事の殆どは隣にいる”髭面の馬鹿”に丸投げしているだけではないか!!』
4
アリッサ
『おかげで佞臣(ねいしん)ばかりが集まって来ては、お前のご機嫌取りに忙しく、誰一人として民の憂いを諫言する者さえいなければ、目を向ける者さえいない!
お前はこの仮借(かしゃく)もあり得ない場所に閉じ籠って、いったい何をしている!?
サルモールの要人でも集めて、外交と称した馬鹿騒ぎか!?
吟遊詩人にネジ曲がった歴史を語らせ、自らの在りもしない威光でもひけらかしているのか!?
それともただのガキの着せ替え遊びか!?
そんな役立たずなど、今のスカイリムには必要ないっ!
5
アリッサ
上級王になりたいですって・・・?
寝言吐くのもいい加減にして欲しいものねっ!!
言語道断よ!!この愚か者!!
6
とまぁこんな感じの二人目の自作フォロワーさん
【アリッサ(Alyssa)】さんでございます。
顔は似てないのですが、名前はアリッサ・ミラノさんから拝借。
【ヒューゴ・プール】という映画の【ヒューゴ】役をされていた女優さんです。
こちらの役柄は、幾分か似ているかもしれません。

シロディール出身のインペリアル?(あるいはハーフ)であり、帝国軍の知者であり、将来的には軍師の職にと考えている方でございす。
本当はもっと内気でナヨナヨな感じのキャラにしようとしたのですが、手を加えれば加えるほどにこんな感じが似合うように・・・
何故だ( ;゚Д゚)!?

赤毛を基本として作っていたら、赤い服に赤い宝石を着けてあげると・・・なぜかこれが似合う!!
言いたい事はズバズバ言い、目上の者であろうと間違いがあれば罵詈雑言を交えながらも容赦なく非難を浴びせる。
しかも汗一つかかず、大勢の面前でクールにキメる!
リッケ以上の食わせ者であり、性格はカナリキツメだが頭脳明晰で容姿端麗な才女です。

左のゴールデンアイは何かの呪いという設定予定。
ドラゴンの羽をモチーフに作成したのですが、小さいだけに見難いw

今のところ彼女の設定は、ポポちゃんの好敵手位置。
バックストーリーは現在作成中♪
声をリッケやイオナと同じにしたら、ハマリ役になってしまいましたw

ちなみに彼女の持つ羽扇(うせん)も、自作武器MODで【桃扇(とうせん)】と名付けております。
ちょっとこれは変えるかもしれませんw
なお寸劇はあくまで演出ですw

(衣装はイメージですので、出演時は変わるかもしれません)

なお一番最初に作成したフォロワーさんについては、SSのみtwitterで公開しております。(2枚ほど)
名前もバックストーリーも完成しているのですが、ネタバレを防ぐため一切非公開としておりますのでご了承くださいm(_ _)m




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お待たせいたしましたm(_ _)m
ようやく【第十三話EP1】を公開したします。

今回は文章の作り直し、SSの取り直しなどを何度も行い、ようやく自分なりに納得いく出来になりました。
Nadiaはへそ曲りなので、今までも結構大変な所もあったのですが、新しい事に挑戦するたびに自分がワクワクしないと嫌なのですw
そんな風に一時の興奮に浸っていただけたら幸いでございます。
なので”ありえない”と思われる方々もいるかもしれませんが・・・あくまで純粋に読んでいただければと思います。

今話はホワイトランの攻防戦にて、最も激しい攻城戦がメインとなっております。
ストームクローク軍はグレイムーア砦を破壊し、使い物に出来ない状態にはしたものの、帝国軍は遂に城塞の目前まで迫って来ました。
果たしてテュリウスはこれを見事陥落させ、ホワイトランを奪還できるのでしょうか?
それとも、またもポエットの知略奇策に踊らされるのでしょうか?

また今話では、おそらくですが次話における”ある作戦”を予測できるようヒントを散りばめてみました。
そんな事を考えながら読んでいかれると、面白いかもしれませんw

どうぞお楽しみください^^

1
グレイムーア砦を倒壊させた翌日の早朝。
ポエットはジョディスを大将としファルクリースに援軍に向かわせる事にした。
その数およそ100名程度。
この数字は、現在のホワイトランから送る事のできる最大限の兵数だった。
2
ウィグナー
『ファルクリースに援軍?』

ウィグナーは眉を顰(ひそ)める。
3
オルフィナ
『あそこはシロディールとの国境の町。
だからテュリウスも狙ってるって事ね』

ポエット
『その通りです^^』

ウィグナー
『どのくらいの兵を送るつもりじゃ?』

現在ホワイトラン及び周辺に駐留している兵の総数は2000と少々。
その殆どは、リフテンのライラ首長から借り受けていた兵だった。

対して帝国軍は、およそ6000以上と三倍の兵力差がある。
先の戦いにて600人という大きな被害は出したモノの、それでも未だ5000人以上いる。

よって現在のホワイトランからまともに援軍を送る事は不可能に近い。
ウィグナーは明らかに難色を示した。
4
ポエット
『100人程度で大丈夫でしょう^^』

ウィグナー
『なっ!なにっ!?100人じゃとっ!?』

ウィグナーは驚く。
5
オルフィナ
『たった100人じゃ援軍にはならないわよ?』

ポエット
『偽兵の計を使います』

ウィグナー
『ぎへいのけい?』
6
ブリル
『偽物の兵隊を置いて、あたかも大軍がいるかのように見せかける作戦だな』

ポエット
『そうです^^』

ブリル
『しかし・・・もしテュリウスがファルクリースに攻め込むとするなら、それは一時凌(しの)ぎにしかならないんじゃないか?』

ポエット
『はい、今は単なる時間稼ぎでいいんです』
8
ウィグナー
『どういうことじゃ?』

ポエット
『テュリウスは、攻城戦を必ず”最初”に仕掛けてきます。
その理由は二つ。
一つは、ホワイトランが増築された事で、どれほど強化されたのか知りたいという事。
二つ目は、私たちの目を、テュリウス本人に向けさせるためです』
9
ブリル
『つまり、攻城戦を仕掛ける前や最中ではなく、ホワイトランの強化具合を見てから判断するという事かな?』

ブリルはゆっくりとした口調で話す。

ポエット
『そんなところですね^^
テュリウスは私達を警戒しています。
なので攻城戦においては、正攻法で攻めてくるでしょう。
という事は、ホワイトランの状況がわからないまま、次の一手を打つのは危険だと考えるはずです。
ですが、問題はその後です』
10
ウィグナー
『ファルクリースに攻め入った後と言う事か?』

ポエット
『現在のストームクローク軍は、致命的な問題を抱えています。
テュリウスは、これを絶対見逃しはしません。
早い段階で何とかしないと、今度はこっちが痛い目を見る羽目になります』
38
ホワイトランは増築工事が急ピッチで進められ、全体の約7割方が終了していた。
時間が足りなかった為、幾分か不足な面もあるが、攻撃及び防御どちらもある程度は強化され、臨戦態勢だけは整っていた。
38-1
また、帝国軍からの攻撃が最も遠いドラゴンズリーチ周辺、そしてギルダーグリーンの大木の周りに避難所を設ける事にした。
タロス像の前には配給設備を整え、仮設のテントなどを置き、いつでも避難ができるよう万一の備えは万全とさせた。
更に犯罪などにも即対応できるよう、衛兵の数を増やし常時巡回させるようにしたのである。
38-2
ホワイトランがこのような状態にも関わらず、ジョルバスクルの同胞団は、相変わらず無関心を決め込んでいる。
市民の中には、彼らを良いように思わない連中も確かにいた。
39
ポエットの睨んだ通り、テュリウスは攻城戦を仕掛けてきた。
帝国軍は、フロンガルとイリレスを先頭にホワイトランに向かって進撃する。

フロンガルの隊は城壁を上るため。
イリレスは城門を破壊するために、二手に分かれたのである。
40
ホワイトランの城門は、新しく分厚い鉄門が設置されていた。

イリレス
『フッ、ポエットとかいう小娘、知者と言っても大した事は無さそうねw』

副将校
『どういう事です?』

イリレス
『あの城門を御覧なさい。
門を外開きにするなんて聞いた事もないわ。
これじゃ開けてくれって言っているようなものよw』
41
通常、門という物は城内に向かって内開きするものである。
この場合攻撃する側は、攻城兵器を用いて扉の破壊を試みる。
その為に城門の下に多数の兵士を集めないといけない。
そして反撃側は、それを狙って上からの攻撃を行うのが定石だった。

だがそれを外開きにするという事は、攻撃する側は、門を外側に引っ張ればいいのである。
扉にフックなどを引っ掛け、ロープを伸ばし、馬などに引かせて破壊する。
となると攻撃する側は、城に近づかなくていいため、被害も少なく済むのだ。
42
イリレスは数人の兵士に多数のフックを扉の底に引っ掛けさせた。
そして三頭の馬にロープを結び、さらに三十人の兵士達にも引っ張らせたのである。

イリレス
『引け―――――っ!!』

兵士達は掛け声と共にロープを引っ張る。
馬は悲鳴のような嘶(いなな)きを上げて前進しようとするが、前足を仰け反らせ、後ろ脚の蹄が地面に食い込むだけでなかなか前に進まない。

イリレス
『怯(ひる)むな!引け―――――っ!!』

イリレスは更に声を張上げた。
42-1
すると徐々にだが、鉄門が傾き始め、ジリジリと地面から動き出した。
ミシミシと石造りの囲いが、音を立てて崩れ始める。

イリレス
『もう少しよっ!引け――――っ!!』
43
次の瞬間、鉄門は重厚な音を立てて後ろ倒れにりなり、地面に引きずられた。
同時にモウモウと土煙が沸き立つ。
それが収まる前に、イリレスは突撃の合図を出す。
兵士達は土煙の中を前進し、一番手柄は自分の物だと言わんばかりに突っ込んで行った。

が、彼らがそこで目にした物は・・・
44
帝国軍兵士
『イリレス様!!また門がありますっ!!』

イリレス
『なんですって!?』

帝国軍兵士
『この門は・・・内開きですっ!!!』

イリレス
『小癪(こしゃく)なぁ!!』

イリレスは思わず小言を吐いてしまったが、即次なる作戦に切り替えた。
45-1
イリレス
『破城鎚(はじょうつい)を前へっ!!』

偵察隊の話では二枚目の扉の報告は無かった。
少々焦りもあったが、念のために破城鎚を用意させていた事が幸いした。

8人の力自慢な男達が屋根の下に並ぶ。
45-2
彼らは大きな丸太を力いっぱい後ろまで引くと、丸太の重みと8人の体重を込めて力いっぱい前倒しになり、鎚を鉄扉へと叩きつけた。
ガンッ!!ゴンッ!!と重圧感のある音が、トンネル状の内部で響き渡る。
叩くたびに男達の手に痺れが走り、骨の真まで響いていた。
45-3
後ろから兵士達が掛け声を上げ、その都度鎚が扉を叩く。
男達は何度も何度も、鐘を叩くように突きまくった。
傍から見たら既に扉の蝶番が破壊され、徐々にだがズレているような錯覚さえ覚えた。

だが門はビクともしない、それどころか全く倒れる様子さえ見せなかった。
46
それもそのはずである。
城門のカギとは、通常は内側の真ん中に横一文字に分厚い”閂(かんぬき)”をするものなのだが・・・
スカイリム各地には、ノルドの遺跡がいくつも点在している。
遺跡には多数のトラップが仕掛けられている。
この仕掛けの中には、鎖付きのスイッチで上下に開閉する鉄門というのがあった。
この仕組みを利用し、左右に開閉するよう改造。
これを二枚設置し、うまい具合に中央で重なるよう特注で作り上げたのである。
木製で作られた破城鎚は、云わば二重の鉄扉を相手にしなくてはいけなかった。
47
そしてその様子を上から虎視眈々と眺めていたのは、ストームクローク軍を指揮するイオナである。
破城鎚が門の前で悪戦苦闘している姿を目にした彼女は、長方形に成形された”石柱”を落とすよう兵士達に指示を出す。
47-1
イオナ
『落せ――――ッ!!』

ストームクローク兵士達
『うおおおおおお!!!』

全員で天に向かって力いっぱい大声を上げた。
彼らは三本の石柱に背中をあてがい、踏ん張りを利かせ、掛け声とともにズリズリと”石柱”を押し出した。
48
イリレス
『なにっ!?』

帝国兵士達
『あああああああ!?』

帝国兵士達の掛け声が止まる。






48-1
”石柱”は真ッ逆さまへと落ち、激しい轟音と土煙を巻き上げ、破城鎚の屋根を押し潰し、それを真っ二つに破壊してしまった。
二枚目の門の前には、落ちた衝撃で折れた”石柱”と、破壊された破城鎚の大小様々な木片、そして命を落とした帝国兵士達による”ガレキの山”が出来上がってしまった。
帝国軍は、ガレキの山のせいで、城門から侵入する事ができなくなってしまったのだ。

つまりはイリレスの言う通り”開けてくれ”と言っていたのだ。

彼女達は、しばしその様子に茫然としてしまっていた。
48-2
リディア
『突撃イイィ―――――ッ』

ストームクローク軍兵士達
『うおおおぉぉぉっ!!!』

その隙を見て、今度は後方からリディア率いるストームクローク軍が、時の声をあげて突進してきた。
48-3
イオナ
『撃て―――――ッ!!』

同時に城門の上から、イオナが指揮する兵士達が雨霰(あめあられ)と矢を打ちまくる。
48-4
イリレス率いる帝国軍は、前から後ろからと挟み撃ちに合い、ここにきて再び激しい白兵戦が繰り広げられた。
48-5
今まで中立とし争いとは無縁だった街のすぐ外で、凄惨な殺し合いが始まる。
そこかしこと怒号と刃の金切り音が鳴り響く。

帝国兵士
『反逆者に死をっ!!』

ストームクローク
『帝国に呪いあれっ!!』
48-6
イリレスも得意の電撃魔法と剣戟を駆使し、戦いの渦中に飛び込んで行った。
48-7
しかしイリレスの目は、この激しい混戦の最中でありながら、リディアの姿をシッカリと捕らえていた。
その目はまるで、復讐に燃えた一匹のオオカミの様だった。
48-8
実はイリレスは、リディアに一度だけ敗北を期している。

リディアは、バルグルーフに武勇を褒められた事があった。
この事がきっかけとなり、イリレスの逆恨みを買ってしまうのだが・・・

49
ある日イリレスは、我慢ならず彼女との勝負をバルグルーフに申し出た。
彼も余興次いでと考え、木製の剣による勝負を許可したのだが・・・
殆ど刃を交える事もないまま、イリレスが気絶させれていた。

この日から二人の間には、深からずも溝が出来上がってしまう。
50
リディアが、イリレスがバルグルーフの絡んだ事になると、執念深く固執するタイプだと知ったのはこの時である。
まさかこれが原因の一つとして、ホワイトランを反乱軍に奪われてしまうとは、彼女自身も思いもよらなかったであろう。
(第九話)
51
イリレス
『リディアッ!!』

その声に気づき、リディアが振り向く。
イリレスが望んでいる事を察すると、彼女はゆっくりと歩みを進めた。
呼吸を整えると、剣を斜(はす)に構え、イリレスの前に立ちはだかった。






52
一方、フロンガルの隊はホワイトランの城壁に近づく。
壁をよじ登るため、兵士達が鉤縄(かぎなわ)を勢いよく天に投げる。
旨く引っかかった事を確認すると、それを頼りにいそいそと登り始めた。
53
しかし、ある程度登ったところで縄が切断。
兵士はそのまま落下し、岩棚に頭部や全身を激しく叩きつけられ絶命する者が相次いだ。
54
実は城壁の上方には、鋭い刃が設置されていた。
人の重さでピンっと張った縄は、よじ登る兵士の動きに合わせて徐々に刃物によって切られていく。
そのため上階に到着すまでもなく、たやすく切断されるのが落ちだった。
55
フロンガルは急いで梯子に切り替える。
その間にも反乱軍は、城壁の上から雨霰(あめあられ)と矢を飛ばしてくる。
梯子を持った兵士達の先頭の一人が、矢に当たり絶命する。
一人が倒れると、バランスを崩して後ろの人間が梯子の下敷きになってしまい、一瞬身動きが取れなくなる。
その隙を狙って反乱軍は矢の嵐を飛ばしてくる。
隣を行進していた梯子隊が、それを見て肝を冷やすと、走る速度が自然と落ちてしまった。
56
フロンガル
『恐れるなっ!!お前たちは勇敢な帝国兵士だろっ!!アルディスの事を思い出せっ!!』

恐れおののく兵士達をフロンガルは鼓舞した。
57
帝国兵士達
『うおおおぉぉっ!!』

【アルディス死す】
この言葉は、彼の教え子達に衝撃を与えた。
フロンガルは彼の戦死を利用しただけだったが、彼らを奮い立たせるには十分な言葉だった。
58
すると矢など怖くないと言わんばかりに、次々と梯子が壁に立て掛けられる。
フロンガルは兵士の間を駆け抜け、負けじと梯子を上って行った。
59
アルギス
『刺股隊(さしまたたい)!突っ込め――――っ!!!』

ストームクローク兵達
『オオオオオオ―――――ッ!!』
60
最初に到着したのは、アルディスの教え子の一人だった帝国兵士だった。
梯子を上り切った彼は、剣を振り上げ怒声を放つ。

帝国兵士
『アルディス隊長のカタキだぁああ!!!』
61
ストームクローク兵
『そんなもん!知るかぁぁああああ!!!』

同時に刺股を持ったストームクローク兵が、全速力で彼に突っ込んできた。
62
帝国兵士は突進してきた刺股に弾き返され、壁の上から突き落とされる。
63
同時に梯子も後ろに倒された。
梯子に手を掛け、登っていた多数の兵士達も同時に倒れていく。

帝国兵士達(梯子)
『うわあーああーあーあーあ!!!!』

帝国兵士A(下にいる)
『倒れるぞぉおおおお!!!』

帝国兵士B(下にいる)
『逃げろぉぉぉおお!!!』

彼らは群がる帝国兵士の頭上に落ち、巻き添えを喰らう者が相次いだ。
64
それでもフロンガルは梯子を上り切った。

アルギス
『おらぁああっ!!』

だがそこで待っていたは、アルギスによる強烈な戦鎚の打ち抜きだった。
鉄製の鎧が凹む音を含め、見事にフロンガルの鳩尾(みぞおち)に鎚が食い込んだ。

フロンガル
『グハッ!?』

フロンガルは苦悶の表情を浮かべ、あまりの強烈な一撃の為、口から血を吐いていた。
人間ワザとは思えないほど強力な一撃は、巨体のフロンガルを30cmほど砦から外に向かって放り出した。






65
鳩尾の一撃が強すぎて体の自由が利かない。
彼はそのまま間ッ逆さまに落ちてしまい、杭の餌食になってしまった。

帝国兵士
『ひっ!!ヒ――――――ッ!!た、隊長が殺られたぁあ!!!』
66
ストームクローク兵は、壁に寄りかかる梯子を粗方(あらかた)落とすと、アルギスが次なる指示を出した。

アルギス
『網を投げ入れろぉおおっ!!』

67
彼らは、まるで投げ縄漁でもするかのように次々と上空に網を投げる。
空を覆い隠さんとばかりに網が広々と広がった。

下にいる帝国兵達は右往左往し始める。
鉤縄に始まり、梯子を落され、多くの死体が散らばる中、指揮官を失った彼らは、何をしたらいいのかさえ分からなくなっていた。

そこへ更なる奇策である。
たかだか漁師の使う網程度でも、彼らにとっては恐怖以外の何物でもなかった。

67-1
城壁の真下にいた者の殆どが網に囚われてしまった。

帝国兵士A
『なんだこれ?』

一人の兵士が手に付着したネットリした物に気づく。

帝国兵士B
『あ、油だっ!!』

実はこの網には、油を吸わせてあった。
なのである程度の重みもある。
68
アルギス
『松明を投げ入れろぉオオオ!!!』

アルギスの一言で一斉に火の着いた松明が投げ入れられた。
69
油を吸った網に火が付く。

帝国兵士達
『うわああーーーー!!』

69-1
混乱した帝国兵士達の悲鳴が木霊す。

帝国兵士達
『ギャー――――ッ!!』

『たすけてくれぇえええ!!!』

暴れれば暴れるほど網が体に纏わりつき身動きが取れなる。
70
しかしアルギスは更に続ける。

アルギス
『よおぉし仕上げだ!小麦粉をたっぷり掛けてやれぇえっ!』

ストームクローク兵士
『よっしゃー!』

71
ストームクローク兵士
『これでもくらえぇぇっ!!』

小銭袋に小麦粉を入れ、投げる際に紐を解き、下に向かって次々と投げつけた。
小麦粉の粉末はとてつもない引火を誘う。
粉塵爆発(ふんじんばくはつ)である。
72
とどめの一撃ともいえる粉末は、瞬く間に炎の勢いを増し、帝国兵士達を忽(たちま)ち覆い尽くした。
群がる兵士達は、慌てふためき逃げようとするが、方向性を失い目の前の味方が邪魔で動こうにも動けない。
72-1
更に網に引っ掛かって、火達磨になる者が後を絶たなかった。
やがて彼らの悲鳴すら聞こえなくなり、次々と命を落としていった。
73
その様子を後方で控えていたテュリウス達が目にする。
今まで見た事も無いような炎の壁に、驚きを隠せずにいた。

バルグルーフ
『なんなんだあの炎は?』

テュリウス
『くっそぉお・・・また火計か』

テュリウスは歯を食いしばった。

しかしここに来て、まさか後方に控えている自分達にまで被害が出ようとは思いもよらなかった。
73-1
ホワイトランには新たにカタパルト専用道路が設けられていた。
これにより遠方射撃が可能になる。
最終的には屋根を建設する予定なのだが・・・
74
ポエット
『放てぇえええっ!!』

ポエットの渾身の号令が、ストームクローク兵達の耳に入る。
彼らは待ってましたとばかりに、カタパルトの縄を次々と切り裂いた。
74-1
すると炎の塊が長い煙の尾を引き、空高く弧を描くように遥か彼方の前方に次々と飛び出していった。
75
テュリウスとバルグルーフは目を疑った。
その光景はまさに隕石による流星群、いやそれよりも遥かにリアルだった。
テュリウスは咄嗟に口にする。
76
テュリウス
『くっそ!後退しろ!!退け退けぇっ!!!』

慌てて帝国軍は踵(きびす)を返す。
だが上空の炎の塊は、まるで自分達を狙っているかのように追い掛けてきた。
77
帝国兵士達
『うわあぁあああぁ!!』

轟音と共に着弾するたびに、周辺に拡散するように炎の爆発が起こる。
この爆発と火災で、吹飛ばされる者、火達磨になる者が相次いだ。
78
気が付けば、テュリウス達はグレイムーア砦の近くに位置する廃家(はいか)まで退いていた。
思わず後ろを見やった時、背筋がゾッとした。

どんな戦であっても、ある程度のリスクは承知の上でなければならない。
ホワイトラン陥落に始まった出来事、そして予想もしなかったアルディスの死とグレイムーアの崩壊。
次々と目に入る奇策は、一層の警戒心を持たせた。
今までなら大軍を見せられれば、どんな相手でも一瞬だって怯(ひる)むはずだった。
79
だがどうだろう、ナディアを慕う者達は、怯むどころか果敢に立ち向かい、さらにはそれを容赦なく叩き潰す。
まるで大軍など気にもかけていない様子に、テュリウス自身が恐怖に打ちのめされそうだった。
80
彼はリッケに言った。

テュリウス
『退却の合図を出せ!』

リッケ
『え?・・・ですが将軍、まだ始まったばかりです・・・』

リッケの言う通り、ホワイトランにおける最初の攻城戦は、2時間も経過していなかった。

テュリウス
『今回は様子見だ。
無理強いをして、貴重な兵を失うわけにはいかない』
81
グレイムーアの出来事もあるので、敢えて策略を用いず正攻法で攻めていた。
実はこれには意味がある。
反乱軍が時間を稼ぎたいがために、睨み合いを望んでいるのは明らかだった。
その為のホワイトランの強化である。
時間稼ぎをさせないためと言うのはもちろんなのだが・・・

彼が一番に知りたかったのは、新しいホワイトランがどれほどの防御力と攻撃力を備えているのか?
という点である。
現時点では大雑把にしかわからないが、相手の事も解らないまま次の行動はできない。
闇雲に策を弄(ろう)すると、かえって分かり難くなるだけだからである。

だがこれらの全ては、ポエットの睨んだ通りだったw
82
リッケは兵士に角笛を吹かせ、ホワイトランに攻め込んでいる二隊に合図を送った。






83
バルグルーフ
『将軍、考えたんだが・・・・ワザと長期戦に持ち込んだらどうだろうか?』

テュリウス
『流通を阻(はば)ませるつもりか?』

バルグルーフ
『そうだ!流通を滞らせれば物資の搬入が無くなる。
そうなればあの街は、急激に力を失うはずだ!』

テュリウス
『残念だがそれは意味がない』
84
バルグルーフ
『どうしてっ!?』

テュリウスは”それはお前が治めていた時の話だ”と言いたかった。
85
バルグルーフは、言ってしまえば”お飾り”、あるいは”成り上がり”のような首長である。
驚異的なバランス能力があるとは言うが、彼はまた”短気”あるいは”気性が荒い”という性格で有名であった。
彼の傍にいたフロンガル及びイリレスを見れば、単なる”猪”と表現されてもおかしくない。
恐らくはもう一人、バルグルーフが殺されたと言っていた”プロベンタス”という執政が、非常に秀逸だったと考えられる。
86
テュリウスは昔、まだ内戦が起こる前の話だが、一度この街を訪れた事があった。
城門前は広々としており、街中には市場まで続く幅広のメインストリートがある。
階段を上がればギルダーグリーンと呼ばれる大樹が、広場の真ん中に設置され皆の憩いの場となっていた。
87
更にその上にあるドラゴンズリーチは、豪勢とまではいかなくとも、立派な木造建築の城が高々とそびえ立ち、天井に上がれば階下の動きを見下ろせる程に素晴らしい物だった。
だがテュリウスは思った”ずいぶんとこじんまりしているな”と。
88
ホワイトランは中立だったが故に、内戦においての争い事は殆ど無縁状態だった。
その為バルグルーフは、使い道の殆ど無い税金をドラゴンズリーチ内に貯めこんでいた。
”もしものため”という名目で。
この街が多くの人の出入りがあるにも関わらず、さして変化が見られないのは、バルグルーフ自身が変化に対して抵抗感を持ったせいである。
(実際はゲームなので変更のしようがないw)
89
だがホワイトランという城塞が、これほどまでに急激に変化を遂げる事ができたのは、彼が貯めこんだ税金をポエットがうまく使い回したからだ。
仮に流通が滞ったとしても、仕事があり、食べる物があり、給料さえきちんと払えば人は集まってくる。
恐らくはそれらの人々を使い、高給を払ってあの城塞を急ピッチで作り上げたのだろう。
と同時に市民からの信頼を得る事ができる。
もしもあの城壁に穴でも開けようものならば、反乱軍だけではなく市民まで敵に回しかねない。
90
テュリウス
『時間稼ぎは向こうに利するだけだ
反乱軍とてそれをよくよく考慮しているはず。
恐らくは、あの街を出入りする商人達から多量の買い占めを行ったはずだ。
物資など、倉庫に有り余っているに違いない』

バルグルーフ
『なんでそんな事がわかる?』

テュリウス
『その為のホワイトランの強化だ。奴らは最初(はな)から時間稼ぎを狙ってるんだよ』
91
テュリウス
-自分が治めていた街だというのに、この男はこんな事も解らないのか?-

テュリウスはバルグルーフに少々苛立っていた。
彼は志こそ一緒なのだが・・・

バルグルーフ
『まさか・・・あの金庫を開けたのか・・・?』

バルグルーフはボソッと呟いた。

テュリウス
-ホントにあったのか!?w
大方の予想だったのだが・・・
私がわかるという事は、ポエットも分かるはずだ-

テュリウスは少々驚いたが、呆れてモノが言えなかった。
とはいえ、今はこの男を感情的にさせても意味がない事も理解していた。






92
ホワイトラン城門前にて・・・

両軍入り乱れての混戦だったにも関わらず、帝国、ストームクロークどちらの兵士も手を止め、その決闘に魅入ってしまっていた。
93
二人の女の戦いは、未だに続いていたのだ。
彼女たちは、既に数十合と刃を交えたおかげで荒息が目立ち始めていた。

93-1
だが地面に刺した剣を頼りに膝を落としていたのは、やはりイリレスの方だった。
リディアは、イリレスを実際に見下(みお)ろしてはいるが、思った以上の上達ぶりに少々驚いていた。
一方イリレスは、負けたその日から只管(ひたすら)に続けた訓練の成果が見られず、再び悔しい思いを噛みしめていた。
のだが・・・






93-2
瞬間、ダークエルフ特有の赤い目が光る。

イリレス
『フンッ!!』

窮鼠猫を噛む。
彼女は闇雲に剣を前に突き出した。
”負けたくないっ!”その思いだけを剣の刃先に込めて。






93-3
偶然とも思えるその刃先は、見事にリディアの左胸を突き刺していた。






94
彼女は言葉無く、そのまま後ろに倒れてしまった。
夥(おびただ)しい血液が地面を真っ赤に染める。
リディアは血を吐き、痙攣をおこし始めていた。
95
ストームクローク兵達
『隊長ぉぉぉ~!!』

驚いたストームクローク兵達が、一斉に彼女に駆け寄って行く。
96
イリレスはスクッと立ち上がり、一呼吸おいてから剣を背中の鞘に納めると一号した。

イリレス
『退却するわよっ!』
97
彼女は去り際、一瞬だがストームクローク兵達が群がるリディアの方に目を向けた。
確かに自分は”勝者”だった、だが何故か妙な不安が脳裏を過った。
しかし今は・・・

”敗者に掛ける言葉は無い”

イリレス率いる帝国軍は、そのまま退却して行った。






112
その夜、帝国軍本陣では・・・

バルグルーフは、フロンガルの入った石棺に泣き崩れていた。
イリレスも傍に寄り添う。
彼は弟の棺の前で固く誓う。
113
バルグルーフ
『弟よっ!俺は必ずお前のカタキを取るっ!
あのガキどもには、己の血で償わせてやるっ!!』
114-117
テュリウスとリッケも、少し離れた所でその様子を眺めていた。

テュリウス
『あの男をどう思う?』

彼は声を窄(すぼ)めてリッケに呟いた。

リッケ
『バルグルーフですか?』

テュリウス
『そうだ』

リッケはテュリウスが、奇妙な疑念をバルグルーフに持ち始めていた事を察した。
115
リッケ
『バルグルーフは、バランス能力の高い人物だと評価されています。
中立であるホワイトランを旨く回せていたのは、彼の能力の高さからと言えるでしょう。
また仲間意識が強く、人望も厚い人物だとも評価されています。
彼の嘗ての豪胆さと勇敢さを目にしている者は、彼を今も支持し続けています。
ウルフリックも、彼には一目置いているようです』

テュリウス
『それはお前の評価じゃないだろう?』

リッケはテュリウスを見やった。
彼もそれに気づく。

テュリウス
『・・・らしくない事を言うな』
115-1
一呼吸置くと再び口を動かし始めた。

リッケ
『・・・そうでしたわね・・・私個人としては、短気で感情的。
まさにノルドの性格そのものを表現していると思います。
恐らくですが、プロベンタスという執政は、かなり優秀だったのではないかと・・・
ホワイトランあってこその彼ではありますが、ホワイトランから離れれば・・・只の”人”ですかね』

リッケは最後の部分で言葉を選んだ。
”成り上がり者”と明言したかったが、それは流石に避けたw
115-2
テュリウス
『ふぬぅ~』

リッケ
『しかし・・・どのみち我々にとって、ホワイトランを治めるにはあの男が必要なのも事実です』
116
テュリウス
『切ろうなどとは思っていない。
我々とてアルディスを失っている。
・・・だが今は戦時だ。
一人の将の死に涙など流していたら、それこそ相手に付け込まれかねない。
それがたとえ親兄弟だとしてもな・・・』

テュリウスの表情は、いつの間にか厳しくなっていた。
だがその目は、どこか悲しげでもあった。
114-117
テュリウス
『気になったのは”牙”だ』

リッケ
『牙?』

テュリウス
『バルグルーフが豪胆で勇敢であったのは知っている。
だが今の奴を見ると、”牙を折られた虎”・・・
そんな風に見えてな』

リッケ
『ホワイトランで甘い汁を吸い過ぎていたと?』

テュリウス
『かもしれんな・・・』
119
テュリウス
『ハドバルは、ロリクステッドに着いたか?』

リッケ
『つい先ほどシピウスが本陣に到着したようなので、すでに着任しているかと・・・』

テュリウス
『よし、シピウスに500の兵を与え、ファルクリースに攻め入るよう指示を出せ』

リッケ
『分かりました』

テュリウス
『油断はするなと伝えておけ』

リッケ
『了解です』
120
しかしそこへ、伝達兵が駆けつける。

伝達兵
『将軍!大変ですっ!!』

テュリウス
『どうした?』
123
伝達兵
『マルカルスがフォースウォーンによって包囲されたとの事ですっ!!』

テュリウス
『なんだとっ!?』

リッケ
『何ですって!?』
124
テュリウスは、またも地団太を踏む結果になった。
彼は苦々しい表情を見せ、腕組をしてしばし考えに耽(ふけ)った。

テュリウス
-しまったっ!交代要員を作ったのは時期尚早だったか・・・
マルカルスは天険の要害だ。
多数の兵を連れても、地形を理解している者でなければ手痛いシッペ返しを喰らう事になる-
125
リッケ
『リーチ周辺には多数の巡回兵がいるはずです・・・
今頃になってフォースウォーンが、何故マルカルスを包囲できるのです?』

リッケは疑問符を浮かべながらテュリウスを問いただす。
彼はため息をついた。

テュリウス
『奴らの活動が収まった事を理由に、巡回兵を使い交代要員を作った。
実際、警戒網が緩くなっている』
126
リッケ
『なんてことをっ!あれほど私が口を酸っぱくして言ったじゃないですかっ!?リーチ周辺は警戒を緩めるべきではないとっ!!』

彼女はいきり立った。
さすがのテュリウスも焦りを隠せない。

テュリウス
『分かっている!だがこれには理由があるのだ!』

リッケ
『どんな理由ですかっ!?』
127
テュリウス
『シロディールからの援助が滞っているだろ』

リッケ
『だから軍備の節約をし、已む無くシルバー・ブラッド家との取引をしているのですよねっ!?』

テュリウス
『そうだ。
だが先日、銀の取引量が減少していると報告を受けた。
得る物が無ければ、我々とて多くの兵を養っていく事ができなくなる』

リッケ
『いったいいつの話なんです!?』
128
テュリウス
『ヴィットリアの式の最中だ。
アデライサによると、シルバー・ブラッド家の者から直接話を聞いたとの事だった』

自分が不在だった事に、リッケはため息を漏らした。
129
実は、アデライサが話を聞いたというこの人物は、”鼻効きネポスの親族”と呼ばれている連中である。
ネポスはマルカルスに住む一族で、シルバー・ブラッド家の帳簿係であり、シドナ鉱山からマダナックを脱獄させた調本人であり、そして根っからの”フォースウォーン”である。
130
アデライサは、ウィンドヘルムにて東帝都社の倉庫の管理を任されていた帝国軍人である。
ウィンドヘルムから撤退した後に、ソリチュードの東帝都社の倉庫を任されていた。
彼女が赴任したばかりだったという事もあるが、テュリウスがこの話を真に受けたのは、彼女が同族のインペリアルであり、将校クラスの人物だったからである。
(第十一話EP3)
131
遠征軍である帝国軍は、資金繰りにかなり頭を悩ませていた。
スカイリムの北部は、作物を育てる場所としては全くの不向きであり、何かを作り上げるという力が弱かった。
なので確実な物としては、各鉱山から産出される鉱物がメインとなってくる。
それでも帝国軍には、シロディールという巨大なバックがあるおかげで、今までやってこれていたのだ。
シロディールからの物資船は既に出発しており、到着まであと数日だとは聞いていたのだが・・・
ウィンドヘルム、ホワイトランと転戦に次ぐ転戦だったせいもあり、その消費量が多くなっているのも事実だった。
132
リッケは少々呆れ気味だった。
だがテュリウスが資金繰りに苦しんでいた事も事実だったので、これ以上の攻め口調ができなかった。

リッケ
『私が行きましょう』

彼女はかつてウルフリックの元に席を置いていた。
マルカルス事件においても、同行していた経緯がある。

テュリウスは申し訳ないという気持ちもあったが、同時に適任とも思えた。

テュリウス
『どのくらいの兵が必要だ?』

リッケ
『できれば500は』

テュリウス
『ならば1000貸そう。
お前がロリクステッドに連れて来た兵を使うといい。
それと副将にシピウスを連れて行け!』
133
リッケ
『えっ?ファルクリースはどうするのです?』

リッケは一瞬同意しかねた。

テュリウス
『余計な事は考えるな。お前はフォースウォーンの制圧の事だけを考えろ!』

リッケ
『しかし・・・シピウスは・・・』

彼女としては珍しく、シピウスの過去の行いを気にしていた。
134
テュリウス
『お前を指揮官に任命する!
シピウスが命令違反をするようであれば、お前の判断で切り捨てろ!』

リッケ
『了解しました!』

リッケは少しホッとした。
スカイリムに来たばかりの彼とは、明らかに違って見えたからである。
135
テュリウス
『それともう一つ』

リッケ
『何でしょう?』

テュリウス
『10日以内で決着を付けろ』

136
リッケ
『と、10日!?・・・ですか・・・?』

リッケは焦る。

テュリウス
『そうだ。
リーチは天嶮の要害だ。
日足から見れば既にフォースウォーンには一日以上の余裕があり、そして奴らには地の利がある。
下手をすればマルカルスは落ちている可能性が高い』

リッケは怪訝そうな表情を浮かべる。

リッケ
『マルカルスがたった一日で落ちたと・・・?』
137
テュリウス
『あの街は一枚岩じゃないからな』

リッケ
『10日以上経過すると、どうなると言うのです?』

テュリウス
『守りを固めて容易には落とせなくなるだろう。
そうなれば、ホワイトランよりも先にリーチを優先しなくてはいけなくなる』

それはつまり、ホワイトランから撤退を余儀なくされるという事である。
138
リッケ
『わ、わかりました・・・』

思った以上の厳しい状況に、彼女自身肝が冷える思いだった。
139
テュリウス
『リッケ!!』

テュリウスは彼女の目を凝視した。
そして口元を振るわせて言葉にする。

テュリウス
『死ぬんじゃないぞ!』

彼なりの精一杯の声援であり、そしてその言葉には千の意味を込めたつもりだった。

だが常に傍にいたリッケには、彼が本当に言いたかった事が理解できた。
そして同時に、これ程の勇気付けられた言葉は経験した事がなかった。
何故なら、プライドの塊のようなテュリウスが、自分に対し初めて心の内を口にしてくれたからである。
”すまない”と。
140
リッケを大将としシピウスを副将とした1000の帝国軍は、その日の夜のうちにマルカルス救出へと出発した。
彼女は、今まで経験した事のないプレッシャーを感じていた。
筋違い、お門違い・・・そんな事は百も承知だった。
だからこれ以後、迷う事を止め、今まで以上に自分自身に厳しくなるよう誓った。
テュリウスとの約束を守り、フォースウォーンを撃退するために。
141
テュリウスは、何人かの小隊長を呼び、バルグルーフとイリレスも交え、今夜中に本陣を山の裏手に移動するよう指示を出した。

本来ならば反乱軍の戦力を割くはずだったのだが、フォースウォーンのせいで逆に兵を割く結果になってしまった。
今までの事もあるので、この事もポエットの策略なのでは?と疑いさえした。
142
テュリウスは幼い頃から”負けず嫌い”だった。
逆境など何度も経験しているのだ。

だが経験を重ねるたび、”負けず嫌い”では勝てないと言う事を知った。
重要なのは”負けん気が強い”事と”底知れぬ強(したた)かさ”である。
これが逆境を跳ね除ける力になるのだと。
だからこその今までの失敗だった。
143
テュリウス
-マルカルスの事が、貴様の仕業だろうが何だろうがどうでもいい。
私はこれでも軍神と呼ばれる帝国軍の将軍だ!
見ていろ!
今度はこっちがお前を引きずり出してやるっ!!-

彼は己のプライドを掛け、ポエットとの駆け引きに応じる決断をした。






144
ウィグナー
『ストームクロークには問題は山積みじゃ、今更一つくらい増えた所で、驚きはせんわい』

オルフィナ
『それで・・・致命的な問題って?』
144-1
ポエット
『それは・・・未だストームクローク軍の殆どが、単一の種族で構成されていると言う事です』
145
ウィグナー
『ノッ・・・ノルドの事を言っとるのかっ!?』




ポチットお願いしますm(_ _)m

◎兵数について
今話で初めて兵数の実数を公開しました。
リッケがホワイトランに進軍した時から、兵数を少しずつ明らかにさせてはいたのですが・・・
実は、かなり前から両陣営がどのくらいの兵数であり、またどのくらいの大差があるのかという事をだいぶ悩んでいました。
ポエットがリフテンから兵を借り受けた時には、2000人くらいが妥当なのかな?なんて感じで想像して・・・

今までキチンと公開しなかったのは、スカイリムにおける全人口の総数がわからない事、作者が戦争体験者ではない事、基本的に参考としているのは三国志演義の方である事などなど・・・
挙げれば結構あるのですが、慎重になっていたと思っていただければ幸です。

では今回、何故?公開したのかと言うと”ある種の限界を感じた”からですw
どうせ戦争を表現したいのなら、勢いがあって、激しくて、それでいてワクワクするようなモノを表現したい!!
そんな思いから実数の公開に踏み切りました><;

自分なりには様々に考慮した結果の妥当な数値だと考えております。
お読みなられる方々には『???』など疑問符を多数持たれる方もいるかもしれませんが、あくまでフィクションですのでご容赦くださいm(_ _;)m

◎グレイ―メーン
ゲーム上の内戦クエストをストームクローク側で終えると、ホワイトランの首長はバルグルーフに変わり、ウィグナー・グレイメーンがその座を奪う事になります。
SOSではクーデーターの際にナディア達がホワイトランを奪い、その時点で交代という形にしています。
ウィグナーはグレイメーン家の家長であり、そして彼の従士として立つのが娘のオルフィナ、執政となるのがブリルです。

ウィグナーはブリルの恩人らしく、執政になると酒を絶ったともっぱら話すようになります。
彼が執政になる前は、日がな一日ウィグナーと一緒にジョルバスクルにてプラプラしているようですが、特に同胞団と深い関わりがある訳ではないようです。
ウィグナーの弟のエオルンドも同胞団ではなく、彼の作るスカイフォージの刀剣が、同胞団御用達となっているだけで、その繋がりからなのかもしれません。

◎偽兵の計
SOS本編におけるブリルの言う通り、そのままの計略です。
ファルクリースはスカイリムでは珍しく、多くの木々による緑に囲まれた自然の中にある町であり、また地形も高低差が激しいので非常に有効な策と言えます。
今話では帝国軍のファルクリースへの介入が一旦お預けになりました。
テュリウスはどうするのでしょうか?

なおこれも兵法三十六計の一つらしいのですが、この兵法書自体が寄せ集めの兵法書らしく、結構いい加減なところもあったりするそうです。

◎城門の外開きの弱点
城門を外開きにすると、攻撃側は門を開けるのではなく、逆に門の前に物を置いて開けられないようにし、閉じ込める事ができる。
殆どの場合これが最もな要因とされているとの事。
SOSにおける今回の作戦は、ストームクローク側としては誘導であり、帝国側にしてみれば攻め込む事が目的だったので門を破壊しました。

◎粉塵爆発(ふんじんばくはつ)
一定の濃度の可燃性の粉塵が大気などの気体中に浮遊した状態で、火花などにより引火して爆発を起こす現象。
炭鉱で石炭粉が起こす粉塵爆発が代表例。
しかし小麦粉や砂糖(粉糖)、コーンスターチなどの食品、あるいは金属粉(アルミニウム)などあまり一般に可燃物・危険物と認識されていない物質も爆発を引き起こす。
発火する条件としては、粉塵雲、着火元、酸素の3条件が必要である。(Wikipeda)

スカイリムには幸いにも多量の小麦粉が生産されています。
今回はこれを利用しましたw
非常に危険です。
ものすごい着火能力を持っています。
本当に危険です!!!
火の近くで小麦粉などを扱う作業する場合は気を付けましょう。

◎ハドバル
スカイリムのオープニングに登場する帝国軍兵士。
ヘルゲンにてアルデュインの襲撃の際、脱出を手伝ってくれる人物。

SOSではアルディスの後任としてソリチュードにて衛兵隊長を拝命された設定です。
一応帝国軍がウィンドヘルムへ侵攻した際には、アルディスは既にテュリウスと同行しているので、この時点からの隊長職となっています。
しかし、アルディスがグレイムーアにて名誉の死を遂げたため、急遽ロリクステッドの指揮官として配属され、交代にシピウスを現在の本陣に移動させました。
言ってしまえば破格のスピード出世を遂げているかもしれませんw


◎鼻効きネポスの親族
SSに映っている中心の人物がネポス本人ではありますが、後ろの三人とは実際どういう関係なのかはわかりません。
ゲーム内での真ん中の女性は、侍女と名乗っているので、実際には親族ではないようです。
SOSではシルバーブラット家との癒着感を深い物にしたかったので、”鼻効きネポスの親族と名乗っている連中”と表現しました。

◎アデライサ・ベンディッチ
本来ならばウィンドヘルムの東帝都社を任されている帝国軍人。
SOSではウルフリックの強引な政策のおかげで、雇用していた者を投獄され人手が無くなってしまった。
その為にウィンドヘルムには居られず、ソリチュードの東帝都社に撤退する事に。
彼女はヴィットリアの元で補佐を務める事となり、今回はヴィットリア本人が結婚式だったので、その代役を務めていた。

ゲーム上では、クエストクリア後フォロワーになってくれる貴重なインペリアルでもある。

◎【負けず嫌い】と【負けん気が強い】

【負けず嫌い】
他人に対して負けることを極端に嫌う人。
負けん気が強いとは別で、その対象は【他人】となるため、自分に甘く人に厳しいと言える。

【負けん気が強い】
何故負けたのか?何が足りないのか?などを自分自身に問い詰め冷静に判断し、自分に厳しい人。
負けたくないという気持ちは強いが、それを感情的にあまり表さず、心の中で強い思いを秘めている人。

どちらも他人を勝手に勝負の対象にするので、迷惑な人とも解釈できる。
だが反面、この感情をコントロール出来れば、競争心や闘争心となって努力にも繋がる。

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