Nadia's Skyrim

  -スカイリムRP妄想日記-
【スカイリム独立戦争編】

お待たせ致しました。
『SOS第十三話EP3』ようやく公開いたします(´▽`*)

今回のお話しは、リーチの覇権をめぐる戦いがメインとなっています。

嘗てマルカルスにて、フォースウォーンの王を名乗ったマダナック。
彼は帝国軍の隙をついて、マルカルス奪還に動きだし、大群を以てこれを包囲した。
首長イグマンドは、マルカルス軍総出でこれを迎え撃つ。
そしてリッケを大将とした1000の帝国軍も、救援の為にマルカルスに迫っていた。
しかしその裏では、更なる陰謀が暗躍していた。
果たしてマルカルスの運命やいかに!?

今回は、バニラのマルカルスらしく、いやそれ以上に”かな~~~り”陰謀じみています。
その陰謀も然ることながら、様々な面で考えさせられる点が多く、相当頭を使い込んだせいで、独自設定の色がかなり濃いと思われます。
とはいえ端々に、バニラの要素も入れているつもりであります。
もしかすると、ちょっと難しいかな?なんて思うのですが、自分なりには面白くできていると思うので、喜んでいただけたら万々歳なのですが・・・(;´Д`)

また今回もいつも通り長いです!前回よりも長いです!?スイマセン!
前回のEP2をBlogにアップする際、3時間も掛かってしまいました。
どうやらBlog自体も限界だったようなので、止む終えずEP3を前編・後編に分ける事にしました。

いつも通りお時間のある時にでも、一時の興奮を味わって頂けたらと思います^^b
ごゆるりとお楽しみくださいませm(_ _)m

マルカルス、トレジャーハウスの一室にて・・・

1
ソーンヴァ―
『お前・・・本気でそんな事を考えているのか・・・?』
2
ソーナー
『この街は一枚岩じゃない。
その元凶となっているのはイグマンドだ。
あんな矛盾した男を、帝国が首長に据え置かなければ、こんなにも複雑な街にはなっていなかったハズなんだよ』
3
ソーンヴァ―
『俺が心配しているのはそんな事じゃない!フォースウォーンの事だ!』

ソーナー
『フォースウォ―ンは兄さんの範疇じゃないだろうw』

ソーンヴァー
『どういう意味だ!?』

ソーナー
『日がな一日、イグマンドの足の裏を見ているだけじゃ、何も変わらないって事だよ』

ソーンヴァ―
『なんだとぉ!!』
4
ソーナー
『兄さん、俺たちは私設兵団を抱えている。そしてこの街の半分以上は俺たちの物だ。
この街のルールも俺たちだ。そして帝国軍とも繋がりを持っている』

ソーンヴァ―
『俺たちはノルドだ!!タロスを廃絶しようとする帝国を支援するなんて、もっての他だ!!』
5
ソーナー
『頼むから、もっと利口になってくれよ』

ソーンヴァ―
『お前!実の兄に言う事かそれが!?』
6
ソーナー
『これは兄弟の問題じゃない!
一族の存亡に関わる問題だ!!
今の世の中を生き残るには、帝国だろうとサルモールだろうと、手を組むのが利口な選択だ!
タロスに拝んでるだけじゃ、飯は食っていけねーんだよ!!』
7
ソーンヴァーは弟の怒声にたじろいでしまった。
彼の言う事は、正論だったからだ。
8
ソーナー
『俺は兄さんを廃絶しようなんて考えていない。
この世で唯一の家族だからな。
イグマンドを引きずり下ろした際には、兄さんにこの街の首長をやってもらおうと考えている。
そうすれば、シルバー・ブラッド家は安泰でいられるからだ』
9
ソーンヴァー
『俺は帝国の飼い犬にはならんぞ!』
10
ソーナーはため息をついた。

ソーナー
『イグマンドではなく、シルバー・ブラッド家があの椅子に座っていたのなら、それも通っただろうさ。
だが今は違うんだよ!ウルフリックを支持しても、俺たちには何にも得がないんだ!』
11
ソーンヴァー
『名誉がある!』

ソーナー
『その名誉には、何の価値もないだろっ!!』
12
ソーンヴァー
『忘れたのか!
マルカルスをフォースウォーンの手から解放してくれたのは!帝国でもない!サルモールでもない!ウルフリック・ストームクロークなんだぞ!』

ソーナー
『そのウルフリックが欲しがっているのは兄さんじゃない!
”俺たちの銀”だ!』
13
ソーンヴァ―は驚きを隠せなかった。
それは弟の自分を見る目が、血を分けた兄弟とは思えない程乾ききっていた事と、そして今後の自分の選択肢が、限られてしまった事を強く悟ったからである。
13-1
ソーナー
『なぁ兄さん、シルバー・ブラッド家はこの街で最も力の有る一族だ。
なのに、”王”を名乗れないなんて、おかしいと思うだろ?』

ソーンヴァー
『俺は・・・傀儡(かいらい)にはならん!!』

彼は弟に背を向け、部屋を出ていこうとした。
14
ソーナー
『ウルフリックの所に行っても、何も変わらないぞ!』

その言葉にソーンヴァーは、一瞬歩みを止めた。
15
ソーナー
『もう少しでマルカルスは、フォースウォーンに包囲されるだろう。
その時までに、身の振り方を考えておくんだな』

ソーンヴァーは何も言わず、そのまま部屋から出て行った。






16
一間置いてソーナーの後ろから一人の男が姿を現す。

レブルス
『ご家族には随分とお優しいのですね・・・』

ソーナー
『世間体ってやつだ。俺にとっては血を分けた兄だからな』

レブルス
『では、随分と寂しい話になりますな』
17
ソーナー
『俺はただ、手近な物で”王”を作ってみようと思っただけだ』

レブルス
『なかなか面白い余興かと』
18
ソーナー
『どのみち失う物はこれで無くなった。
兄が”王”を拒否するのなら、俺がやればいいだけの話だ』






19
リッケは、テュリウスの命令通りすぐさま行動に移した。
まずロリクステッドに向かい、ハドバルと打ち合わせをした。
この時、コルスケッガ―で落石があった事を知った。
なので用心の為、火急を知らせてきたマルカルス兵達に道案内をさせる事にしたのである。

ところが・・・
20
シピウス
『いないだと!?』

ハドバル
『申し訳ありません><;』
21
シピウス
『どういうことだ!?』

ハドバル
『それが・・・待機させていたはずのテントがもぬけの殻で・・・今、周辺を当たらせてはいるのですが・・・』

彼らはいつの間にか姿を暗ませていた。
22
シピウス
『馬鹿野郎!!急いで見つけてこいっ!!』

シピウスは、ハドバルの失態に怒りを顕にしてガナりつけた。
23
リッケ
『もういいわ!』

だがリッケがそれを止める。
二人とも声を詰まらせ、彼女に目線が行った。

リッケ
『偵察隊を先行させつつ、進軍することにする。
ハドバル、あなたはこの事を将軍に知らせなさい』

ハドバル
『了解しました!』

ハドバルは急いでその場を後にした。
24
シピウス
『リッケ、こんなのどう考えたっておかしいぞ・・・』

リッケ
『分かっているわ。
でも今問題なのは、私たちが足踏みしている間にも、フォースウォーンに時間を与えてしまう事よ』

シピウス
『しかし、状況がわからないまま進軍させるのはもっと危険だ』
25
リッケ
『だから偵察隊を先行させるのよ』

それでもシピウスは不満そうな表情を浮かべていた。

リッケ
『出来る事をやるしかないわ』
26
リーチ地方は、ハイロックを跨いで東西に分かれており、特に東側は高い山が乱立する独特の地形を擁していた。
川を挟んで切り立った岩肌の下や、断崖絶壁の上を進んで行くという道が多く、それらの高低差もまた、息を飲むほどの物が多数を占める。
現地人であるフォースウォーンには、地の利があるため、あちこちに伏兵の可能性がどうしても否めないのだ。
シピウスの不安は当然と言えた。
27
だがリッケは、テュリウスの焦り様から、 ”こういう事態に陥る事を遠からず予測していた”のだろうと判断していた。
彼が1000の兵を与えたのは、そういう意味もあったのかもしれない。
なので”マルカルスで何かが起きている”という事態は確かだと言えた。
28
またマルカルスは、スカイリム西方にあるリーチの首都である。
切り立った高い岩山に囲まれており、その岩肌を削って作り上げた石の街、またはかつてのドゥーマー(ドワーフ)達の要塞である。
中央に流れる川はカース川といい、街中を勢いよく流れる水が外にまで流れ出し、延々と続く川を形成している。
マルカルスは天然の岩山を利用した街であり、このカース川の源流に位置するよう鎮座している。
29
街を出ると二本の道があり、片方はカースワスティン、ソリチュード方面(北)へ、もう片方はホワイトラン、ファルクリース(東)へと続く。
北への道は、馬車の交差がやっとできる程度の街道ではあるが、一歩間違えればカース川へ転落しかねない断崖に作られた桟道である。
東への道はやや安全ではあるが、両方を切り立った岩肌が挟む形となり、奥に行くほど徐々に道は開けて行く。
兎にも角にも、マルカルスを行き来するには、この二つの道を使うしか方法はない。
30
リッケ率いる帝国軍は、夜陰に乗じてロリクステッドを出発した。
フォースウォーンを警戒しつつの、非常に難儀な進軍ではあったが、陽が昇り始める少し前には、コスルケッガ―鉱山前に辿り着く事ができた。
そして山小屋の前で、マルカルス兵達の無残な遺体と遭遇したのだ。
31
シピウス
『クッソー、やりがやったなフォースウォーンめ・・・』

シピウスは、馬上にて歯を食いしばった。
32
リッケは馬から降りると、今来た橋の向こう側と、落石によって道を塞いでしまった方向に目を向けた。
川沿いの傾斜は何とか通れる道のようだが、一歩間違えれば川底に転落と言った所だ。

シピウス
『なぁリッケ・・・俺たち誘い込まれてるんじゃないか?』

シピウスのその言葉に、不思議と彼女は感心した。
33

前述にも記載したが、マルカルスを行き来するには二つの道しか存在していない。
その一方のホワイトランへの行き来をする道は、コルスケッガ―鉱山の手前にある脇道に繋がっている。
その道をマルカルス方面に向かうと、カース川を渡るためにここだけ橋が掛けられていた。
33-1
ところが先行させた偵察隊により、この橋が既に破壊されてしまっている事を知った。
つまりは、自分たちがマルカルスへ向かうには、落石のあったこのコルスケッガ―沿いの道しか残されていないと言う事である。
それはシピウスの言う通りで、明らかに危険であり、想像以上の慎重さを求められるのだ。
34
だがリッケには、どうしても腑に落ちない点があった。
35
フォースウォーンの蛮行はあまりにも知れ渡っている。
戦術や兵器を用いるよりも、力を使い無理やりにでも押し通すといった強引かつ野蛮な行為。(第十二話EP3)
36
そして相手を精神的に追い詰め、恐怖に陥れるための過剰殺人。
文明からかけ離れた暴力こそが、彼らの力の象徴であり、そして彼らが彼ららしくあるためのアイデンティティ。(第十二話EP3)
37
橋を落としたり、落石で道路封鎖をするような単純なやり口は理解できる。
だから、シピウスの言う”誘い込み”は間違いないだろう。
気になるのは、姿を暗ましたマルカルス兵達だ。
どうしてもこの事だけが、繋がりを感じ取れなかった。
38
リッケ
『マルカルスがたった一日で落ちたと・・・?』

テュリウス
『あの街は一枚岩じゃないからな』(第十三話EP1)

テュリウスの言葉が頭を掠める。
40
マルカルスはもう目前だった。
しかし、不思議と殺伐とした気配すら感じ取れない。
先行させた偵察隊の話によると、マルカルスの前には篝火一つ灯っておらず、不気味なほど静まり返りっていたとの事だった。
シピウスの呟きには感心はしたが、代わりに妙な不安が脳裏を過った。






41
フォースウォーンはカースワスティンを襲撃した時、市警の一人をワザと生かし、マルカルスへ使者として送りつけた。(第十二話EP3)
イグマンドは激怒し、すぐさまファリーンを使いカースワスティンに派兵した。
その為フォースウォーンが、この街を狙って来ることは明白だった。
42
マルカルスの城壁は高く、そして石で出来ているため、一見すると非常に攻め難く見える。
目の前の広場には、高い塔の見張り台が二つあり、市警隊は常にこの塔に登り、一日中見張りに立っているため、遠くの異変にも気づきやすい。
そしてマルカルスの城壁も厚く、左右両方に壁内通路が設置されているため、ここからも常に見張りが立ち、さらに城門前にも二人の見張りが立っていた。

これだけの威風と警備を誇ってはいるのだが、この街には大きな弱点が二つもあった。
それは、街に出入りするには、正面の門からの一ヵ所しかない事と。
そして城壁の凹凸が多過ぎる事である。
43
フォースウォーンは、驚異的な身体能力を持ち合わせている。
近代的な兵器を用いるよりも、力を誇示するような破壊力もさることながら、寧ろ狡賢い(ずるがしこ)ゲリラ戦に富んでいた。
その証拠に壁をよじ登るにも、梯子やロープなどの道具を要せず、手足だけを使い、いとも簡単に登ってしまうのである。
今までもマルカルスでは、同じような小競り合いを何度も経験していた。
なので敵が、どんな戦い方をして来るのかはわかり切っていたのだが、イグマンドにはこれを完全に防ぐ手立てが見つけられないでいた。
44
イグマンド
『今までのような小競り合いと言う訳にはいかないぞ・・・』

ラエレク
『うむぅ~』

叔父のラエレクもさすがに頭を悩ます。
45
そんな時、珍しい男がヒョッコリと顔を出した。
カルセルモである。

カルセルモ
『首長・・・聞き難いことなのだがぁ・・・ふぁ、ファリーンを先発隊に遣わしたというのは、本当か?』
46
【カルセルモ】は、ドゥーマー研究者であり、タムリエルでも屈指の一人である。
研究の成果を著した本を出版し、ここマルカルスにおいては研究場も然(さ)る事ながら、遺跡の調査、発掘を一手に担っている人物でもある。
実は彼は、年甲斐もなくファリーンに恋文を送り、見事成功を修めた老ハイエルフだったw
その仲介を手伝ったのが、何を隠そう”ナディア”である。
彼の頭は、ドゥーマーの事で一杯である事は有名なのだが、ファリーンにはどこか骨抜きなところがあり、彼らしく心配をしていた。
47
ラエレク
『カルセルモか・・・気持ちはわからんでもないが、今はマルカルスの一大事なのだ』

一兵卒程度の相手なら、無礼だと怒鳴りつけるところだが、カルセルモほどの著名な人物になるとそうもいかない・・・
ラエレクはため息交じりに口にした。
48
カルセルモ
『ああ、すまない・・・そうだったな・・・』

カルセルモは一瞬ファリーンが頭に浮かんだ。
もう少し若ければ、もう少し力があれば・・・
非力な自分を嘆き、残念そうに振り返ると、トボトボと自分の研究場へ帰ろうとした。
49
イグマンド
『待て!カルセルモ!』

イグマンドの咄嗟の呼び声に彼は振り向く。
50
イグマンド
『お前はドゥーマー研究者だろ。
マルカルスは元々ドゥーマーが作った城だ。
フォースウォーンの攻撃を防ぐ、何かいい方法はないか?』

ラエレクは彼の最もな質問に感心した。

カルセルモ
『・・・』
51
イグマンド
『間もなくフォースウォーンは、城外に姿を現すだろう。
だがこれを排除する事ができなければ、我々は一歩も外に出られん!!』

ラエレク
『そうだカルセルモ!
フォースウォーンを排除する事ができれば、ファリーンの捜索隊も出せるのだ!』
52
カルセルモ
『そうか、やはり・・・』

彼はファリーンの様子が、彼らにも解らない事を悟り一瞬躊躇ったのだが、すぐに考えを切り替えた。
自分にやれる事をやるしかない!
53
カルセルモ
『・・・ある事はあるっ!!』

三人集まれば文殊の知恵とも言うが、彼は実にユニークな作戦をイグマンドに提案した。
54
まずは城外にいる者を中に呼び、正門を固く閉じた。
非戦闘員を避難所に案内する。
城壁より高い位置に自宅がある者は、そこで待機。
その他の者は、各施設の建物に避難する事になった。
当然ながら市民の外出禁止令が出る。
この時、軍関係の建物は除外された。
54-1
そして兵士や市警隊を使い、多量の土嚢と弓矢を掻き集めるよう指示を出したのである。
55
マルカルスと言う街は、ドゥーマーが突如姿を消してから、他種族によって支配されてきた。
だが誰一人として、この街の有効的な使い方に目を向けた者はいなかった。
しかしカルセルモは知っていた。
この街が堅牢と呼ばれる所以(ゆえん)を。
56
マルカルスは山の斜面を削って作られている。
その為、奥に行くほど急斜面になっており、それはちょうどアルファベットの【J】という形になる。
そしてこの街のもう一つの特徴は、山頂からゴンゴンと湧き出る、とんでもない量の流水である。
その水は、下に位置する城壁の一か所から出ていくよう設計されている。
これを内側から多量の土嚢で防いでしまう。
毎分数トンにも及ぶとてつもない流水量は、一日と掛からないうちに街の半分を水底に沈めてしまうのだ。  
当然リスクもそれなりにはあるが、外からの侵入を防ぐには、最も効果的な方法でもある。
それはこの水が、石よりも遥かに固く分厚い壁になり、そしてとんでもない武器にもなるからだ。
57
ラエレク
『だがそれではダメだ!
水が溜まるまでに時間がかってしまう!』

イグマンド
『アイツらは壁を手足でよじ登って来る。
水が溜まる前に、城壁を超えられてしまい、門を開けられたら一巻の終わりだ!』
59
するとカルセルモは、懐から濁った金色の小さな壺を取り出し、イグマンドに見せた。

カルセルモ
『それなら・・・これを使うと良い』
60
住民達を避難所に逃がしつつも、兵士達はテキパキと作業を重ねていった。
排水溝を防ぐ作業も順調に進み、徐々にではあるが水位が上がって来た。
61
次に兵士達が指示されたのは、各高所に陣取るという命令である。
だがこれは、足場が城壁よりも上でなければいけない。
複数の兵を集められる場所は、距離や視野などの関係上から、かなり際どい位置が多数を占めるのだが、足場の悪い位置にも単体で配置する事でカバーする事にした。
つまりは、この高所からの弓矢による攻撃のみで、壁をよじ登ってくるであろうフォースウォーン達を撃退するのである。

そしてその時はきた・・・






62
マルカルスでは、重い空気を孕んだ緊張感が走っていた。
壁の向こう側から、フォースウォーン達の地響きにも似た雄叫びが聞こえてくる。

フォースウォーン
『リーチを我らの手に!!リーチを我らの手に!!』

まるで巨人が足踏みするかのように、街全体を揺らした。
63
否応なしの緊張感が走る。
兵士達は誰一人口を開こうとしなかったが、それでも心の声は共有していた。

”額に新しいケツの穴作ってやる!”

”絶対に通さんぞっ!”

”風穴開けてやる!”

”ハチの巣にしてやる!”
64
イグマンド
『いいかっ!一人もあの壁を越えさせてはならん!昇ってくる奴がいたら、一人残らず撃ち落とせっ!!』

マルカルス兵士
『おおおおおうっ!!』

65
マダナックが腹の底から号令を掛ける。

マダナック
『壁をよじ登れええぇーー!!』

フォースウォーン
『うおおおおおお!!』
66
野生の大群が、掛け声とともに一斉に動き出す。
壁を押し倒さん勢いの大人数が、城壁の下に集まるり、手を掛けては次々と登っていく。
それはまるで蟻の大群が、壁に張り付いているかの様でもあった。
67
だが、壁の上まであともう少しと言うところで、一人が下に落ち、また一人と次々と下へ落ちて行ってしまう。
68
落下した者は固い石畳に打ち付けられ、衝撃で骨折し動けなくなる者もいたが、落ち方が悪かったせいで、変な形となって命を落とす者もいた。

フォースウォーン(男)
『クッセー!!なんだこの臭い!?』

すると一人の女が、遺体の手に付着した黒光りするモノに気づく。

フォースウォーン(女)
『この黒いは何?』
69
カルセルモがイグマンドに差し出した壺とは、ドワーフのオイルである。
高度な文明を要していたドゥーマー達は、今では失われてしまった機械の技術を持っていた。
このオイルは、金属同士の摩耗を減らすための潤滑油だった。

実は彼は、このオイルを再現するために、随分と実験を繰り返していたらしく、その副産物として度々黒い液体が精製される事がわかった。
乾溜液、いわゆるタールである。
タールは重ね塗りをすると乾きにくく、粘性が高い、そして液体のままなので滑りやすい、更に石油や石炭を原料としたタールは、強烈な刺激臭を有する。

マルカルス兵達は、このタールを壁の上に出来る限り塗りたくった。
一旦手に着いたタールは、壁を掴もうとする手をいとも簡単に滑らせたのである。
70
それでもフォースウォーンたちは諦めなかった。
壁に手が掛けられないとわかると、今度は下にいる者を踏み台にして昇っていく。
71
ようやく壁の上に着いた一人は、体中タールだらけで真っ黒だった。
彼はしてやったりとばかりに雄たけびを上げる。

フォースウォーン
『うぉおおおおお!!!』
72-1
だがその喜びも束の間。
今度は各所に配置したマルカルス兵達が、待ってましたとばかりに狙いを定める。
72-2
引き絞った弦を一気に放すと、尾を引きながら一直線に鋼鉄の矢が飛んでいった。
72-3
魔法で反撃しようと狙いを定めていたフォースウォーン。
無音で近づいて来た一本の矢が、彼の額を貫いた。
72-4
成す術も無いまま後ろに倒れると、体ごと仰け反らせて下へ落ちていった。
73
もしも、壁にタールを塗っていなかったら、今より3倍、いやその倍以上の人数が登り切り、今頃城門が開けられていたに違いない。
イグマンドには、妙な期待感が沸いていた。

イグマンド
『いいぞ!よく狙って撃て!』

その間も城内の水嵩(みずかさ)はどんどんと増していった。
74
マダナックも諦めていない。
壁が駄目ならと、今度は正門を破壊する方法を取った。

マルカルスの正門は、ドゥーマーが独自に作り上げた金属で出来ている。
鋼鉄よりも固く、鉄よりも柔軟性があり、強く叩くだけでは、そうそう簡単に破壊することは難しい。
そこでマダナックは、炎系の魔法を得意とするハグレイブンを集め、火力を扉に集中し、これを融解してしまおうと考えた。
75
悲願達成を目前に、フォースウォーン達は必死にあがく。
全身タールまみれになりながらも、登り切ったところで、足を滑らせそのまま落下する者。
例え落ちても、登り途中の仲間の頭や肩を鷲掴みし、彼らを踏み台にして上がっていこようとする者
もはや意地を通り越し、執念だけが、彼らのモチベーションを保っていた。
76
フォースウォーンには、命を惜しまず戦うという厳しい教えがある。
一族の為、勇敢に戦って死ぬ事こそが、彼らにとって最も名誉とされていた。
77
この考え方は、正規の軍隊においても、そういう風習のようなモノが確かにあった。
だがそれは、隣に立つ者は仲間であり、仲間を守る事が国を守る事、そして家族を守る事に繋がるからこその、 ”最後の選択”として存在している。
だからこその勇者であり、英雄と呼ばれるのある。
78
しかしフォーウォーンはそうではない。
上の者を守るために、下の者が犠牲になるのは当たり前であり、そして力の有る者こそが”勇者”と称えられる為、それに叶わない者は、彼らを守るために命を犠牲にするのである。
云わば捨て駒のような勇者である。
79
暫くすると腹心のボルクルがマダナックに諫言した。

ボルクル
『マダナック!川の水位が減ってるぞ!』

マダナック
『それがどうしたっ!?』

ボルクル
『内側から堰き止めてるんだ!!』

マダナック
『ああ!?』
80
ボルクル
『あの門を開けたら!鉄砲水が飛んでくるぞ!!』

マダナック
『なにっ!?』

マダナックは”しまった”とばかりに驚き、声を詰まらせた。

しかし、気付くのが遅すぎた・・・






82
ドカーーーーン!!!!

次の瞬間、溶けた門を吹飛ばし、その後ろから巨大で強烈な鉄砲水が、破裂したかのように飛び出して来た。
鉄砲水は外に陣取っていたフォースウォーン達を、遥か彼方まで吹飛ばしたのである。
あっという間に広場全体を、荒波を抱えた大海原にしてしまった。
仲間たちが次々と飲み込まれていく。
悲鳴やうめき声さえも、その轟音にかき消され、成す術も無いまま押し流されていった。
83
その光景を高見台から目の当たりにしたマダナックとボルクルは、大口を開けて唖然とする。
嘗て経験した事のない。
また、見た事もない、あまりにも信じ難い光景に、言葉を失った。
84
壁をよじ登っていたフォースウォーン達も、思わず動きが止まる。
正門から噴き出す、大砲の様な鉄砲水に唖然とした。
84-1
地面の水位が急激に上がっていき、壁にしがみついていた者達が次々と流されていく。
85
今まで踏み台にされていた者が、その勢いに流されまいと、上にいた者の頭や足を掴む。
その重みに耐えられなくなった者は、手が壁から離れ、一蓮托生と皆流されて行ってしまった。
86
何とか登り切って偶々(たまたま)難を逃れた者もいたが、マルカルス兵達の良い的になるだけで、ハチの巣になるか、壁の向こうに落とされていった。
87
この瞬間、イグマンドは勝利を確信した。
カルセルモの突飛な作戦が、見事に功を奏し、なんとか獣の猛攻を押し返す事ができたのである。
88
北側の街中は、水の引きが早かった。
89
逆にフォースウォーンは、水が引くまで一歩も動けず、もう一度陣形を立て直さなければならない。
90
その隙を見てマルカルス兵達は、正面の門を塞ぐために、次々と土嚢を積み重ねていった。
91
この頃になると、いつの間にか陽は西に傾き始めていた。
そしてここで、一旦休戦となったのである。
だがどちらが優勢なのかは、一目瞭然だった。
92
街の南側は地面が低い為に、排水溝を開けない限り水が溜まったままになってしまうのだが・・・
元々高所の多いマルカルスは、再び水が溜まったとしても、城壁以上に水位が上がる事はない。
故に乾いた場所はいくらでもある
93
だが下で陣取るフォースウォーンは、常に城壁から溢れてくる水のせいで、地べたがビショビショの為に座る事すらできない。
座る事ができないのだから、寝る事もできない。
火を起こそうにも、濡れたままでは焚火もできない。
革製の鎧は、多量の水を含み重みが増す。
加えてスカイリムは、寒冷地帯である。
幾ら雪が少ないマルカルス周辺でも、山々に囲まれたこの地は、冷気が下に溜まりやすい。
日差しが隠れた夜になると、凍てつくような寒さがその身を切る。
たかだかそよ風が吹くだけで、ドンドン体温を奪い、それは容赦なく体力をも削っていった。
94
それでもマダナックは、退却しようなどどは微塵も考えなかった。
長年に渡り恨み辛みを重ね、ようやく回ってきた”天が与えしこの機会”を、どうしても捨てる気にはなれなかったのだ。
彼は仲間を纏めると、囲いのあるサルヴィウス農園にて陣を敷き、ここで一夜を過ごす事にした。
95
辺りが暗闇に包まれた朝方の深夜、リッケの寄越した偵察兵がカース川の対岸に姿を現した。
破壊された橋、その向こうからは多量の水が流れ、通常の流路があちこちと方向を変え散流していた。
彼はこの時の光景を、コスルケッガーに到着する前のリッケ達に伝えたのである。



後編に続く・・・




ポチットお願いしますm(_ _)m

SOS第十三話EP2ようやく公開いたします。

今回のお話しは、二つのテーマを上げております。
一つはリディアの負傷を通して、ポエットの過去から現在に至る心情や、彼女を取り巻く環境。
そしてもう一つは、置いてきたはずの過去が追い掛けてきます。
ナディア達の優しくも厳しく、そして固い【絆】、そこに関わるポエットの立ち位置。
リディアは助かるのか?
イオナは?
アルギスは?
そしてロザリーは?

さらに! 夏だけに! 怖~い・・・SSが置いてあります
覚悟のある方だけご覧くださいw
覚悟の無い方もご覧くださいw
興味のある方は、画像大き目にして、よーーーーく見てみてくださいw
(トラウマになっても知りません( ゚Д゚)ボルァ!!)

また、このストーリーの為に、新しくフォロワーさんを作成いたしました^^
このフォロワーさんには、既にバックストーリーも作成済みです。

なんだか、より一層自分でも面白くなってきましたw
今回のお話しは、今までで一番長くなっていますw
SSの総数150枚・・・ちょっとやり過ぎのような・・・
スイマセン・・・m(_ _;)m
ホントにお時間のある時にでも、お楽しみいただければと思いますm(_ _)m

また今回から登場人物の紹介ページを設けています。
一番上にある『SOSブログについて』の画像をクリックorタップしてください。


1
ホワイトランの入口は騒然となった。
アルギスはリディアを抱え、遮二無二に走った。

ストームクローク兵A
『そこをどけ!!』

ストームクローク兵B
『道を開けろ!!』

兵士達が前方の道を開けるために、障害物を退かせる。
3
ナゼーム
『くそぉ~、ストームクロークの野蛮人どもめ!』

ナゼームは兵士に押され、尻餅をついてしまった。
4
リディアは出血の酷さから、意識が朦朧(もうろう)しはじめていた。
アルギスの両腕に抱えられながら、かすかに瞼を開け、通りすがる人々の姿を目にする。
ぼんやりとだが、見慣れている顔ばかりだったので、誰が誰なのかは理解できた。
男たちの怒声だけは耳によく響いた。
5
アルギス
『ダニカは!?』

ホワイトラン衛兵
『キナレス聖堂です!!』

ストームクローク兵
『負傷者だ!!道を開けろ!!』
6
リディアが最後に目にしたのは、微睡(まどろ)む意識の向こうに見える、ロザリーとセラーナの影のような姿だった。






7
それを目にしたロザリーは、アルギスを追い掛け問い詰める。

ロザリー
『何処を怪我したの!?』

アルギス
『胸を刺された!』
8
衛兵が聖堂のドアを開ける。
リディアを抱えたアルギス、ロザリー、そして兵士達はその中に吸い込まれて行った。

その様子を後ろから着いてきたポエットとイオナが見守る。
9
ドアがバタンと閉まった。
その音が、皆の胸中を駆け巡るように強く鳴り響いた。

彼女達は、何かから取り残されたかのように・・・ただ某立ちするしかなかった。






10
ナディア達が、ウィンドヘルムに向かう前夜の事である。

皆が寝静まった頃。
ロザリーは書斎の暖炉の前で本に読みふけっていた。
11
エリジウムエステートの書斎は、ナディアとリディアの部屋となっている。
明日のウィンドヘルム出発を控え、いつもならもう寝静まっているはずだったが、彼女達はホワイトランのブリーズホームに行ってしまった。
ナディアは、二人の娘と遊ぶと言って聞かなかったので、リディアも同行し御守(おもり)をしに行ったのである。
12
ポエット
『ロザリーさん・・・』

ポエットが部屋の入り口に立ち、小声で彼女を呼ぶ。

ロザリー
『あら、こんな夜更けにどうしたの?』

ロザリーは相変わらずの笑顔を見せ、彼女を部屋に招き入れた。
13
ポエットはややも落ち着かない様子だ。

ポエット
『あの・・・一つお聞きしたいことがありまして・・・』

ロザリー
『何かしら?』

ポエット
『あの・・・その・・・』

彼女は聞き方に迷っている。
14
ロザリー
『そんなに聞き難い事なの?』

ロザリーは笑顔で返してくれた。

ポエット
『あ、いや・・・そういう訳ではないんですが・・・^^;』

ロザリー
『???』
15
ポエット
『ロザリーさんはどうしてここに来られたのかな?・・・と思いまして^^;』

ポエットは気まずそうに視線を右上に向けた。
16
ロザリー
『親が娘の顔を見に来るのは、いけないのかしら?』

ロザリーは平然と答える。
17
ポエット
『えっ!あ、そ、そぉですよねア( ̄∇ ̄;)ハッハッハ』

ロザリーは大きな瞳でポエットの表情に目を向けた。

ポエット
『す、すみません、変なことを聞いてしまって^^;し、失礼します・・・』

そう言うと彼女は部屋を後にしようとした。
18
だがロザリーはおもむろに口を開く。

ロザリー
『ドラゴンボーンなんですって?』
19
ポエット
『え?』

その言葉にポエットは足を止めた。
20
ロザリー
『ここに来るまでに、あの子の色んな話を耳にしたわ』

ポエット
『あ、はぁ・・・』
21
ロザリー
『スカイリムは大変ね・・・アルドゥインの復活に帝国との内戦だなんて』

ポエット
『でも・・・アルドゥインは、ナディアが倒してくれました^^』

ロザリー
『ええ、それも聞いたわ^^』

ポエットはキョトンとしてしまった。

22
ロザリー
『ここに来たのは、ナディアの忘れ物を届けに来たのよ。
渡しそびれちゃったけどね^^』

ポエット
『ああ、そうだったんですか^^;』






22-1
ロザリー
『ポポちゃん』

ポエット
『あ、はい?』
23
ロザリー
『あなたたち、ナディアを担ぎ上げて一体何をしようとしているの?』
24
ポエット
『え・・・』

ロザリーの表情は一変し、まるで自分を敵視でもするかのように睨みつけていた。
ポエットは戸惑いを隠せなかった。
25
ロザリー
『私は戦略には疎い方だけど、今の帝国は衰退の一途を辿っている。
何れ帝国がサルモールによって、取って変わる可能性は大なんじゃないかしら?』

ポエット
『・・・』

ロザリー
『なのに、ナディアが反乱側に着いたっていう話も聞いたわ。
ナディアがドラゴンボーンだというのなら、どちら側に着くのではなく、大人しく静観している方が懸命だと思うんだけど?』
26
ロザリー
『反乱側に着くという事は、現状から考えて、最も困難な道を選んだ事になるわよね?』

ロザリーは、ポエットにグサグサと矢を打ち込むように口にする。
ポエットのこめかみを一筋の汗が流れる。
27
ロザリー
『スカイリムには確か・・・上級王制度があるわ』

ポエット
『・・・』

ロザリー
『私が知る限り、歴代の上級王は全員ノルドだったはずよ』
28
ロザリーの言葉は、まるで追い詰めた獲物に、ナイフを向けてジリジリと迫ってくるような感覚があった。
ポエットは身動き一つできず、自然と両の手に拳を握りしめていた。
29
ロザリー
『ブレトンのナディアを上級王にするつもり?』

果たして多くの年月を重ねた事が要因なのか?
それとも、多くの経験が言わせている事なのか?
彼女の言葉は、ポエットにこの上ない衝撃を与えた。
何故なら、心内(こころうち)の殆どを、今日来たばかりの人物に完全に把握されてしまったからである。
そしてポエットには、その事が手に取る様に理解できた。
30
ポエット
-ダメだ・・・この人は知っている-

彼女は観念するように、力なく言葉にする。

ポエット
『そ、そうです・・・』

ポエットの言葉は掠れ、ロザリーと視線を合わせるのを嫌がった。
31
ロザリー
『という事は・・・それだけじゃないわね?』

しかしロザリーは、更に追い打ちを掛ける。
彼女の目は、まるで子供を叱りつける大人の目をしていた。

ポエット
『・・・』

ロザリー
『スカイリムを足掛かりにするつもりなのね?』
32
ポエットに戦慄が走った。
そして背筋から一気に体温を奪われたような気さえした。
彼女の頭の中には”この人はもしかしたら・・・危険なんじゃ?”
その疑問でいっぱいになった。
33
ロザリーはため息をし、一間置くと話し始めた。

ロザリー
『昼間に私を見て、アルドメリのサルモールを警戒した事。
そして今、私の質問に対して戸惑いを見せた事・・・
あなたは、ナディアに変な虫が着かないように警戒してくれているのよね』

ポエット
『そ、そんな変な虫だなんて><;』
35
ロザリー
『分かっているわ・・・
ただ、タムリエルの歴代皇帝と言えば、その殆どがドラゴンボーンの血筋だったと言われている。
マーティン・セプティムが最後のドラゴンボーン。
でも彼は死に、現在の皇帝であるタイタス・ミード二世は、ドラゴンボーンではない。
となれば、ドラゴンボーンであるナディアにはその資格がある。
あなたはそう思っているんじゃない?』

ポエットは固唾を飲んだ。

ポエット
-すっ、すごい・・・-
36
ロザリーは、再びため息を漏らす。
そして暖炉の方に目を向けると、悲しげな表情を浮かべた。

ロザリー
『ごめなさいね・・・私は・・・私はあなたを責めている訳じゃないの・・・
ただ・・・あの子には、いえ、あなたた達には、私の様になって欲しくないのよ』

その言葉にポエットはハッとした。
37
ロザリーは再びポエットに向き直った。

ロザリー
『私はね・・・ナディアの事は、あなた達よりずっとよく知っているつもりよ』
38
ロザリー
『私も若い頃は血気盛んだったから、自分から戦争に参加したわ。
当時の私は、良い悪いなんて考えていなかった。
誰かの命を奪う事で、誰かの命を救った。
単純にそれは、名誉な事なんだと思っていた。
・・・でも残ったのは、多くの者を傷つけたという痛み。
そして、多くの近しい者を失った失望感だけ。
あの子を救えば、自分も救われるなんて思った時期も確かにあったわ。
でもそれは、ほんの一瞬の出来事。
血塗られたこの手を、ただナディアという手袋をして隠していただけなのよ。
未だに自分の事を、なんて烏滸(おこ)がましい存在なんだと、卑下する毎日を過ごしているわ』

ロザリーは淡々とした口調で語った。
だがその語りには”止めて欲しい”という重い意思が強く滲み出ていた。

ポエットには返す言葉が見つけられなかった。
40
ロザリー
『”戦争”っていうのはね。
沢山の傷跡と柵(しがらみ)は残っても、得る物は何もないの。
そして憎しみだけが、再び争いを産むのよ』

ポエット
『・・・』
41
ロザリー
『あなたはチンパンノルドよね』

その言葉にポエットは思わず驚いてしまった。

ロザリー
『あなた達の種族が、ウッドエルフによって故郷を追いやられ、未だに紛争を繰り返している事も知っているわ』
42
ポエットは一瞬こう思った。

ポエット
-この人はいったい、どこから来たんだろう?-

ロザリー
『そして何年もの間、辛い思いを繰り返し、放浪生活を続けている事も知っている。
だからあなたにだって、誰にも推し量れない程の痛みや悲しみ、辛さ、そして孤独があるはずよ』
43
ポエットは嘗て自分たちが、ウッドエルフによって心無い仕打ちを繰り返された事。
父が自分を守るために必死だった事を思い出した。
それは”凄惨”の一言に尽きた。
殺し殺され、そしてまた殺し、耳障りな悲鳴が飛び交い。
あちこちと血しぶきが飛び、世界が真っ赤に染まり、そこではどんな色も色あせてしまうおぞましい光景。
ただ一つ、まるで生を受けたかのような、どす黒い影だけがそれを覆い隠す事ができた。
まるで最初から何もなかったかのように・・・

しばし二人との間に無言な時が流れた。
44
石台の上にリディアは寝かされた。
既に意識が無いまま、体は徐々に生気を失い始めていた。
45
ロザリー
『あなたっ、何しているのっ?』

ダニカ
『え?麻酔薬を飲ませるのよ』
46
ロザリー
『彼女は意識が無いのよ!そんな物もう必要ないわ!』

ダニカ
『え、で、でも・・・』

ダニカがオドオドし始める。
48
ロザリー
『ここは私がやるわ!あなたは熱い湯を持って来て!』

彼女は強い口調で一括した。
48-1
ダニカにとってみれば、ここの責任者であるプライドがある。
なのに、まさか他所者に指図されるとは、思いもよらなかった。
彼女は目をギョロリとさせ、歯を食い縛り、ロザリーに無言の攻撃を仕掛けた。
49
ロザリーはその目にイラッとした・・・

ロザリー
『消毒用のお湯よっ!早く持ってきなさいっ!!』

普段滅多に声を荒げる事など無いのだが、この時ばかりの彼女は違っていた。






50
ロザリー
『でも私には・・・あなたがどんな気持ちで、自分の夢や希望をナディアに託したのか、分かるような気がするわ』

ポエットは、自分がうつろな表情を浮かべているのがわかった。
51
ロザリー
『私には、あなた達に”止めて”と言える権利は無い。
それに私は養母よ、実の母親じゃない。
だからこれから言う事も、ただの”我がまま”にしかならない事も分かっている・・・
でも知っておいて欲しいの。
たとえこの世界が、どんなであったとしても、あの子にだけはこんな辛い思いはして欲しくないの!
実のお母様も、きっと同じように望まれるはずよ。
それは、お母様も、私も、ナディアを愛しているからよ!
何よりも大切な存在なの!』

52
ポエットは、一人の女性の重い言葉に打ちひしがれていた。
誰も人形ではない、人には心があるから人でいられる。
確かにロザリーの言う通り”我がまま”ではあった。
だがそれは、たとえ血の繋がりは無くとも、それでも愛情を持って育ててきた親としての当然の言葉である。
それを都合よく利用している自分の方こそ、寧ろ彼女を蔑(ないがし)ろにしているのかもしれない。
そしてその心の叫びは、自分がいかに愚かな存在なのかを教えてくれていた。

ポエットの両目は自然と涙があふれ、ポロポロと零(こぼ)れ落ちていた。
53
たまらずロザリーは抱き寄せた。

ロザリー
『ごめんなさいね・・・あなたの気持ちを無下にするつもりじゃなかったんだけれど・・・』

彼女は知っていた。
現実と理想は大きくかけ離れている。
実際、既に戦争は起きており、一人の人間がやれる事など微細な事でしかない。
真の共存という道を見つけられない限り、この世界は殺し合い(戦争)から離れる事が出来ない事を。

だが目の前にいる小さな女の子は、そんな世界に毅然と立ち向かう決意をした。
ロザリーにとってそれは、嘗ての自分を思い起こさせるには十分だった。
53-1
ロザリー
『私は・・・長い間生きて来て、色んな事を見聞きしてきたわ。
その中で私が学んだ事はただ2つ・・・
自分は自分でしかない。
宿命からは逃れられないという事よ。
私はただ、ナディアがそうであって欲しくなかったの・・・』
54
ポエット
『宿命・・・?』

ポエットは、思いもよらない言葉を耳にした気がした。
55
ロザリー
『でも、あなたがここにいるって事は、ナディアがここにいて欲しいからなんだと思うわ。
ナディアが辛い思いをするのなら、私がそれを背負ってあげれば済む話よね・・・』
56
ポエットは、以前ナディアも似たような事を言っていたのを思い出した。

ナディア
『うん。でもウルフリックについてナディアもタロス押しって見られるのも嫌なのね。
でも、戦争になると罪もない人たちまで犠牲になっちゃうでしょ。
7:3って言ったのはさ、帝国についたらエルフの汚いやり方を認めることになっちゃうじゃん。
それならナディアが我慢して、ウルフリックについたほうが正しいんじゃないかなって思ったの』
(第八話)

だが同時に、ロザリーの言う”宿命”という言葉が胸に引っかかった。
57
ロザリー
『だから・・・私にも何かできる事があるなら協力するわ』

彼女は精一杯の笑顔をポエットに向けて見せてくれた。
58
嘗てのポエットは、沢山の死体を目にする度に胸が掻きむしられ、精神さえ何かに蝕まれていきそうだった。
それでも”死のう”とは考えなかった。
むしろ生き残るための術を身に着けようと考えた。
きっかけは一冊の書、ウッドエルフに対抗したカジートの事が書かれた【多兵科戦術】である。
幼かったにも関わらず、彼女はこれを応用し一族を助け、ウッドエルフを見事に撃退するに至った経緯があった。
これが始まりとなり、彼女は一族の習わしよりも、政治・兵法に強く惹かれ、スポンジが水を吸い上げるようにのめり込んでいく。
だがそれは、いわば現実逃避に近いものがあった。
次第に彼女は”戦”とはこういうモノなのだと、理解するよりも判別するようになっていった。
59
だがナディアの元に来てからというもの、彼女の人望の厚さ、ロザリーの重い言葉、イオナの普通の人にも似た涙、そしてリディアの負傷。
彼女自身、今までとは明らかに違うモノを感じ始めていた。







60
キナレス聖堂内は、嘗て経験した事のない緊張感で包まれていた。

ロザリーはアルギスに向き直った。

ロザリー
『セラーナを呼んできて!!』

アルギス
『セ、セラーナ?』

ロザリー
『早くっ!!!』

アルギス
『お、おうっ!!』

アルギスは慌てて外に出て行った。
61
更に近くにいた女兵士にも指示を出す。

ロザリー
『鎧を脱がせるのを手伝って!』

ストームクローク女兵士
『は、はいっ!』
62
ロザリーは、リディアを仰向けのまま両腕を頭の方に伸ばさせ、もう一人の兵士も巻き込んで胴体に覆いかぶさり、女兵士に鎧を引っ張らせた。

ロザリー
『シッカリ掴んでてっ!”せーの”で引っ張るのよっ!』

ストームクローク女性兵
『はいっ!』

ロザリー
『せーーのっ!!』

ストームクローク女性兵
『フンッ!!』

連携はうまくいき、鎧が一気にすっぽ抜けた。
女兵士は勢いで尻餅をついてしまった。
62-1
ストームクローク女兵士
『ひぃっ><;』

思わず口から戦慄(わなな)きが漏れ出てしまった。
床に転がっている鋼鉄鎧から、溜まりに溜まった血液が流れ出し、大きな血だまりが出来上がった。
63
ロザリー
『他の人は、ホワイトラン中の”清潔な布”をあるだけ集めて来てっ!!』

ストームクローク兵達
『りょ、了解しました!!』

指示を受けたストームクローク兵達が、聖堂の外に出て行った。
64
次の瞬間、ダニカはフンッ!と鼻を鳴らすと、ロザリーの傍に熱い湯を入れた洗面器を投げ捨てた。
勢いで跳ね上がった熱湯が、ロザリーの腕に掛かってしまった。

ロザリー
『あつっ!!』
65
イェンセン
『おいっ!ダニカッ!』

侍者のイェンセンが声を荒げる。
女兵士は、身震いしながら怒り顔でダニカを睨みつけた。
彼女は踵を返し、そのまま聖堂から出て行ってしまった。
65-1
ロザリー
-よかった、リディアさんには掛からなかったみたいね・・・-

ロザリーは少し安心した。

ロザリー
-死ぬのはまだ早いわっ!私が必ず助けてあげる!-






66
外には、更に多くのストームクローク兵が集まってきていた。
リディアが刺された現場に、直接居合わせた者の姿もあった。

アルギス
『セラーナ!』

セラーナ
『?』

アルギス
『ロザリーのお袋さんが呼んでるんだ!一緒に来てくれ!』
67
セラーナは腕組をして険しい表情を見せた。

セラーナ
『私は・・・中に入れませんことよ・・・』

アルギス
『な、なんでだよ!?』
68
セラーナ
『む、無理なモノは無理ですわ!』

アルギス
『そんな事言うなよっ!!』
69
セラーナ
『キャッ!?』

思わず悲鳴を上げる。
セラーナは、背中を誰かに押されたような感覚に襲われた。
70
セラーナ
『ちょっと!やめて下さらない!?』

咄嗟にポエットかイオナの仕業では?と疑り、左を振り向く。
71
だが彼女の目に入ってきたのは、自分の腕を掴んだターニアの姿だった。

セラーナ
『な、なんですの!?』

ターニア
『心配するな吸血鬼の女。
この娘と一緒にいれば、問題は無い』
72
セラーナは驚く。

セラーナ
『あ、あなた・・・だ、誰ですの?』

まともに話せないはずのターニアが、流暢に言葉を綴った。(SOS第十二話EP3)
73
アルギス
『おい!セラーナ!セラーナ!』

セラーナは驚いたままアルギスに向き直った。

セラーナ
『えっ?』

アルギス
『お前、大丈夫か?』
74
セラーナ
『あ、ちょっ!!ちょっと!?』

ターニアは嫌がる彼女の腕をグイグイと引っ張り、強引に聖堂の中へと連れて行ってしまった。
74-1
そこにいた誰もが、そのドアの向こう側に視線を向けていた。
不安だけがポトリ、ポトリと落ちてくる。
ポエットを始めイオナ、アルギス、そして多くのストームクローク兵達が、言葉では言い表せない物を喉に詰まらせていた。
75
アルギスがおもむろに口を開く。

アルギス
『ナディアに伝えたほうがいんじゃねーか?』

ポエット
『はい、後で送ります・・・』
76
彼はそのまま項垂れてしまった。

アルギス
『そうか・・・じゃぁ俺は・・・着替えて外の後片付けをしてくるわ・・・』

イオナ
『アルギス・・・』

アルギス
『俺がここにいても・・・何もできねぇしな』
77
彼は兵士達を引き連れ、その場を後にした。






78
イオナは地面に座り込んでしまった。
点々と赤い血だまりが続いている。
ポエットにとってそれは、決して初めての経験ではなかったが、ジワジワと思い出すような痛みを感じた。
78-1
あの時の言葉が、胸の中で爪を立てていた。

【残るのは多くの者を傷付けたという痛みと、多くの近しい者を失った失望感だけ】

言わんこっちゃない!
彼女は胸が張り裂けんばかりだった。
79
ポエット
『イオナさん・・・』

イオナ
『なに?』

ポエット
『私は・・・間違っていますか?』
80
イオナは、彼女の言葉にどう返したらいいのか迷った。
様々な事が脳裏を駆け巡る。
”間違い”・・・その言葉が意味するモノに、胸の奥から込み上げる物を感じた。
81
イオナ
『止めなさい!
今あなたが迷ったら、私たちが今までやってきたことが不意になってしまう!』

ポエットはハッとするようにイオナを見やる。

視線を向けられたイオナは一瞬躊躇った。
こんな事を口にする気はなかった・・・そう見えた。
一間開けると、前の方に視線を移し話始めた。
82
イオナ
『ナディアと私たちは・・・ずっと一緒にやってきた。
血や種族の壁を超えて、家族のような繋がりを持っている。
私やリディアを始め、皆、時にナディアの親であり、子であり、そして時に兄弟姉妹なのよ。
でも私たちは、それ以前にナディアを主として仕えている。
だからいざという時は、ナディアの盾になる覚悟はできているわ。
それは、自分自身に厳しくあり、そして時に他人にも厳しくなければいけない。
私たち一人一人は、そういう鬼の心を持っている』
83-1
イオナ
『でも、戦争の現実を知らなかった・・・
あなたが来てから、この現実と真っ向から向き合う事になった。
目の前にいる敵は、山賊や盗賊、吸血鬼やデイドラとは違う。
私たちが今まで経験してきたそれとは、まったく異なるモノなのだと知ったわ。
でも同時に、今まで私たちが選択してきたことは、間違っていなかった事も知ったのよ。
リディアやジョディスもアルギスもカルダーも、きっと同じ気持ちよ。
なのにあなたが迷ったら、私たちは自分を否定する事になるわ!』
83-2
イオナのその言葉は、必死の焦りと、そして後戻りはできない事を示していた。
だが同時に、自分はナディアの家族に絶大な信頼を得ている事を、そして、いつの間にか自分も家族の一員として、ちゃんと迎え入れられていた事を知った。
-決して裏切れない!!-
83-3
イオナはポエットを睨みつけて言った。

イオナ
『鬼に徹しなさい・・・あなたにはその責任があるわ!』

ポエットは、自分の作戦のせいでリディアを傷つけてしまった事に、どこか自信を失い掛けていた。
無駄口を嫌うイオナの言葉は、自分を後押ししてくれるには十分な答えだった。
83-4
ポエット
『はいっ!!』

彼女は迷うことなく、ハッキリとした答えを出すことができた。
84
一人の衛兵がポエットに近づいて来た。

ホワイトラン衛兵
『ポエット殿、首長がお呼びです』
85
ポエットはイオナに目線を向ける。

イオナ
『リディアなら心配いらないわ。
あの女はそう簡単に死ぬ玉じゃないのよ』

普段ムッツリ気味なイオナが、珍しく笑顔をのぞかせた。
86
イオナ
『何かあったら連絡するわ』

ポエット
『よろしくお願いしますm(_ _)m』

彼女は感謝の念を込めて一礼した。
87
ポエットはギルダーグリーンの外側を、一人の衛兵に連れられて歩いた。
するとやけに耳障りな声が聞こえてきた。

???
『恐ろしく強力なタロス!無価値な下僕である我々は称賛する!』
88
それは九大神の一人であるタロスを狂信的に崇拝する男の大声。
ヘイムカーの盛大な演説だった。

ヘイムスカ―
『八大神が九大神になる前!タロスは我々と共に歩まれた!偉大なタロス!神としてではなく、人間として!』

彼の演説は毎日のように行われているため、ウンザリしている者もいれば、ヘイムスカ―を頭のイカレタ変人と思う者も少なくなかった。
89
ヘイムスカ―
『北の大地に生まれしストームクラウンのタロスの力を見るが良い!我が息が長き冬となるぅ~!』

何を隠そうポエットもその一人だった。
だがこの時の彼女は違っていた。
不意に足が止まる。
90
ヘイムスカ―
『ああ、愛!愛!!人間としてさえ、タロスは我々を大事にして下さった!彼が我々一人一人の中に!スカイリムの未来を見ていたから!タムリエルの未来を!』
91
不謹慎と思いつつも笑みがこぼれてしまった。
そしていつもの変顔が始まる。

ポエット
『あ・・・!』

ヘイムスカ―
『我々こそが!エルフでもなく、彼らのおべっか使いでもなく、我々こそがスカイリムを支配する!永遠に!』
93
不意に衛兵の大きな顔が、ポエットの視界を遮った。

ホワイトラン衛兵
『ポエット殿?大丈夫ですか?』

ヘイムスカ―の演説に笑みを見せていた自分を見て、彼は気を利かせたのだろう。

ポエット
『えっ?あっ、大丈夫です^^;行きましょう~』
94
小っ恥ずかしくなってしまった。
彼女は衛兵を追い抜き、走ってドラゴンズリーチの階段を昇った。
誰かに何かを言われる前に、さっさとウィグナーの元にたどり着きたかった。
95
ホワイトラン衛兵
『そっちじゃありませんよ!ポエット殿!』

ポエット
『えっ?』

後ろから着いてきた衛兵が彼女を呼び止めた。

ホワイトラン衛兵
『行先は監獄です!首長がそこでお待ちなんです!』
96
ポエット
『監獄?』






97
監獄所のドアを開けて中に入る。
衛兵の言う通り、ウィグナーはそこにいた。
彼は新しく親衛隊長に任命した、シンミールと話をしていた。
98
ホワイトラン衛兵
『首長!ポエット殿をお連れしました!』

ウィグナーがそれに気づく。

ウィグナー
『おおポエット、忙しい所すまんな』

ポエット
『もしかして・・・バトルボーンの人たちに何かあったんですか?』

ポエットにしてみれば当然の質問だった。
99
ウィグナー
『いやいや、アイツらは大人しくしとるよ。
シンミール話てやれ』

シンミール
『実はぁ~、泥棒猫を一匹捕まえたんだが、そいつがお前に会わせろの一点張りでな』

ポエット
『泥棒猫?』

ポエットは眉を顰めた。
100
彼は席を立つと、容疑者のいる牢へ歩を進めた。

シンミール
『どこから侵入したのかは、まだ解っていないのだが、カルロッタの店から物を盗んだ所を目撃し、捕まえた』

ポエット
『そんな泥棒がなんで私に?』

ウィグナー
『なんでも重要な話があるそうなんじゃが・・・お前さんがいなきゃ話さんと言うのでな』
101
シンミール
『本来我々としても、警備上の問題があるので不本意なのだが、重要な要件だという事なので、首長と相談しこうして我々も同席しての謁見という形になった。
なので何かあれば、すぐにでも対処するつもりだ』

ポエット
『はぁ~・・・』
102
シンミールは牢獄の前に立つと、鉄格子をガンガンと蹴り音を立てた。

シンミール
『起きろ泥棒猫!お前の希望する人物を連れてきてやったぞ!』

???
『あ~』

彼はゆっくり立ち上がると、”やれやれ”と言わんばかりに近づいてきた。

ポエットは鉄格子の向こうに目を向けた。
確かに見覚えのある顔だった。






104
ポエット
『カ、カルジョ!?』

カルジョ
『オェ 友よぉ~ようやく来て くれたなぁ~待っていたぞぉ~♪ ゲッフ・・・』
105
ポエット
『こんな所で何してるの?』

カルジョ
『心配はぁ~いらないぞぉ~
お前が来てくれ たっ! という事はぁ~
カルジョはここから出れるという事だ』

カルジョは完全にろれつが回っていない。
105-1
シンミール
『そ、そんな約束はしてないぞ!!
それにお前!酔っぱらっているのか!?』
106
カルジョ
『カジートを酔わせてくれるのは、ムーンじゅガーのあぶいあぶい香り だけだ・・・
ハチミツじゃまだまだ 酔えないよ』
107
ポエット
『十分お酒臭いわよ。
それにそれっ!
いったいどこから持ってきたの!?』

ポエットは、カルジョの後ろに散らかっている物を指さした。
108
カルジョ
『こうぇは 持って来たんじゃない。
ななななんとぉ~♪
ここに入れられた時にぃ~ カルジョの ポケットに入っていたんだぁ~』

ポエット
『はぁ?』

カルジョ
『き きっと親切な へいへいさんが 哀れに思ったカジ―トにぃ お ぉ お 思いやりでし し 忍ばせてくれたんだろう』
108-1
シンミール
『そんな事をする訳ないだろぅこのバカ猫!!それに俺は親衛隊長だ!!』

さすがのシンミールも、まったく悪びれる様子を見せないカルジョに、堪忍袋の緒が切れそうだった。

カルジョ
『ノルドの隊長さん。
か かお 顔が・・・赤くなっているぞぉ~』
109
ウィグナーはため息を漏らす。

ウィグナー
『これじゃ話にならんな・・・』
110
ポエット
『カルジョは手癖が悪いんです・・・』(SOS第六話)

ウィグナー
『ああ?』

ポエット
『もう習慣になっているというか、無意識でやってるんですよ・・・』

ウィグナー
『いったいどういう教育を受け取るんじゃ・・・』
111
カルジョ
『あああっ!!!いかぁあああんっ!!』






111-1
カルジョ
『・・・もよおしてきた・・・』

シンミール
『・・・』






112
彼はおもむろに鉄格子に手をかけると、あたかも普通のドアを開閉するように押し開けてしまった。
そのなんとも自然な行為に、皆驚きを隠せない。
112-1
カルジョ
『へいへいさ~ん、出せる所はどこかなぁ?』

シンミールは唖然としてしまった。
112-2
シンミール
『き~さ~むわぁ~!!!
腐れ果てるまで此処に入れてやるわぁああっ!!』

カルジョ
『な!なんなんだいったい!?』

ポエットは彼の行動に呆れ果ててはいたが、どこかホッとした気持ちになれた。






113
スカッジは、焚火の前に屈むレッドガードの女性に温めたスープを手渡しした。
彼女はついさっき目を覚ましたばかりだったため、記憶がどこか曖昧で状況が旨く呑み込めていない。

スカッジ
『少しは落ち着いたか?』

スカッジは心配そうに声を掛ける。


『ここは・・・どこなの?』
114
スカッジ
『ここはクリフサイドっていう、狩人たちの休憩所みたいな場所さ』

彼女はハッとした。


『マルカルスに戻らなくては!!』

スカッジ
『落ち着けよ!今戻っても無駄に命を落とすだけだ!』


『どいうことっ!?』
115
スカッジ
『あんた・・・ファリーンだろ?』

ファリーン
『何故私を知っている!?』
116
スカッジ
『イグマンドの取り巻きの名前くらい知ってるさ』

ファリーン
『あなたは?』

スカッジ
『俺はスカッジ、レフトハンド鉱山を仕切ってる者だ』
117
レフトハンド鉱山とは、マルカルスの街を出てすぐ右手にある鉱山である。
ここには小さな集落があり、数人の家族と鉱山夫達が暮らしていた。
118
ファリーン
『あれからどれくらい経ったの?フォースウォーンは?マルカルスは?・・・』

ファリーンは焦りからか、思い出す様に矢継ぎ早に問い詰めた。

スカッジ
『落ち着けってば・・・俺たちだって必死に逃げてきたんだ』
119
スカッジの話によると、ダイレグの娘であるエリースが、サルヴィウス農園から現れたフォースウォーンの大軍を目撃し、自分たちに知らせ命辛々に逃げ延びたのだという。
しかし、コルスケッガ―鉱山の山小屋の前で、落石の山を発見し已む無く遠回りをする事になった。
119-1
山小屋の少し手前にある、急斜面の山道を登って【恋人の石碑】の前で一晩、眠れぬ夜を過ごした。
翌日早朝に出発したのだが、カース川沿いの道に戻る訳にもいかないので、更に高地に登り遠回りをする事にした。
119-2
だがその途中でマリアと言う女が、モンスターと戦かっていたのを目撃。
彼女が護衛に着いてくれ、カースワスティンを通り過ぎ、橋を渡ってブロークン・タワー要塞の手前で左折、道なりに山を上り無事ここに辿り着けたとの事。
あまりいい知らせではないが、彼女のおかげで近くの帝国軍の野営地が壊滅させられていた事も知ることができた。
120
スカッジ
『道中フォースウォーンの残党には出くわさなかったけど、モンスターや獣に鉢合わせてね。
マリアが全部退治してくれたんだ^^
彼女がいてくれなかったら、今頃俺たちも・・・』

彼も疲れ切っていたが、マリアにはどれほど助けられたか、心から感謝している事が表情から滲み出ていた。
121
スカッジ
『すまんね・・・俺たちもここに着いたばかりなんで、マルカルスがどうなったのかは知らないんだ・・・
鉱山内にいた仲間達に伝える余裕すらなくてね・・・くっそぉ!フォースウォーンの奴らめっ!

スカッジは一瞬悪態をついたが、諦めたようにため息をついた。
ファリーンは、彼らの境遇に言葉を失ってしまった。
122
ファリーン
『そうだ!フョトラという女の子がいなかった?』

彼女は肝心な事を思い出し問い詰める。
123
スカッジは小屋の方に視線を向けた。

スカッジ
『一緒にいた女の子なら、小屋のベッドに寝ているよ。
あの子があんたを救ってくれたんだ・・・』

ファリーンの目線からは、フョトラの丸まった背中しか見えなかったが、思わず安堵のため息が漏れた。
124
???
『子供は良い物だな。
誰であろうと何であろうと差別をしない・・・』

不意に聞き慣れない声がファリーンの耳に入ってきた。

スカッジが気づき紹介する。

スカッジ
『ああ~この人がさっき言っていたマリアだよ^^
俺たちを助けてくれた』

ファリーン
『ああ・・・』

浅黒の肌に銀色の髪。
そして怪しくも美しく光る翡翠の瞳。
見たこともないような深淵色の鎧。
彼女は自分と同じレッドガードだった。
124-1
マリア
『腐った馬鹿共(大人)を助けるよりは、ずっと価値がある。
あの娘はずいぶんと気丈だったぞ。
お前の居場所を教えるためにな』

マリアはギロリとファリーンに目を向けただけだった。
彼女の愛想の無い態度と言葉に、ファリーンは思わず眉を顰めた。
だが自分が居を置くマルカルスを思えば、確かにとしか答えられない。
124-2
スカッジ
『あははは(;'∀')・・・
フョトラだっけ?
マリアの言う通り、小さいのによく頑張ってくれたよあの子は^^
目が覚めたら感謝したほうがイイな^^』

すかさずスカッジがフォローに入った。

ファリーン
『ええ・・・そうね』
125
マリアは焚火の前に座ると、軽く自己紹介を始めた。

マリア
『紹介が遅れたな。
マリアだ。
私はエバーモアから派遣された、いわば特使だ』

ファリーン
『私はファリーン、マルカルスの従士よ・・・エバーモアって・・・あなたレッドガードでしょ?』
125-1 125-7-2
マリア
『生まれはダガーフォールだ』

つまりはハイロック生まれのレッドガードという事である。

ファリーン
『帝国の特使って事?』

マリア
『少し違うな。
実はある人物を追っている』

マリアは懐を漁り、二枚の手配書を広げて見せた。






125-3
マリア
『この女達を見たことはないか?』

ファリーンは難しい表情を見せながら、マジマジと手配書に目を落とした。
そこには二人の女の似顔絵が書かれていた。
一人の女の顔は知らぬ顔だった。
だがもう一人の顔は・・・見覚えがある。

ファリーン
-ナディア?-

マリア
『どうだ?見覚えはないか?』
125-4
ファリーン
『さぁ?・・・見たこともないわ・・・』

ファリーンはシラを切った。

マリア
『ふむぅ~・・・そうか』

ファリーンには、マリアがもっと残念がると思ったのだが。

ファリーン
『この二人が何をしたの?』
125-6 125-7-1
マリアはファリーンの顔を横眼で見やると、一間置いてから話始めた。

マリア
『”リーチ事変”を知っているか?』

ファリーン
『・・・たしか・・・ドラゴンスター傭兵団がウェストリーチを占拠して、帝国が追い払うために、リーチを焼け野原にしたって事件よね』

マリア
『大衆は時に都合のいいように解釈するものだ。
まるで帝国軍が悪者のようにな。
だが、帝国がリーチを焼け野原にしたのは、傭兵崩れを追い払うだけが目的ではない。
その場所で正体不明の奇病が発生したからだ』
125-6-1
ファリーン
『正体不明の奇病?』

マリア
『その奇病をバラ撒いたのが、この二人だと目されている』

ファリーンは内心焦った。
この女の言っている事がもし本当なら、ナディアは国を脅かした大罪人と言う事になる。
125-7
マリア
『エバーモア評議委員会は、この二人を最重要人物として指名手配しているのだ』

ファリーン
『その二人がスカイリムにいるってこと?』

マリア
『それについてはまだわかっていない。
まぁ、15年以上も昔の話だ、名前すら覚えている者もいないほど、古いからな』
125-6 125-7-1
マリア
『だがあの事変の直後に、帝国軍将校の一人に匿(かくま)われ、その将校がスカイリムに逃亡させたのではないかという情報を掴んだ。
評議員はこの二人が、スカイリムとシロディールのどちらかに潜んでいるのではないかと考えている』

ファリーン
『シロディール?』
125-1 125-7-2
マリア
『エバーモア評議員は、シロディールと繋がりを持っている。
あとはいわゆる、灯台下暗しだ。
だが私は、スカイリムの方が有力だろうと考えている』

ファリーン
『どうして?』

マリア
『内戦をしているからだ。隠れ蓑には打って付けだろう』

ファリーン
-ハイロックは現時点ではまだ帝国領土であることは変わりない。
エバーモアがシロディールと繋がっていると言うなら、帝国も二人を手配しているはず・・・
とはいえ時間が経ち過ぎているために、見過ごしているという事か-
125-8
マリアは、彼女に向かい合う形で視線を合わせた。
ファリーンは背筋にゾクッとするものを感じた。

マリア
『いずれにせよ、時間の問題である事には変わりはない。
自分の読みが外れた事は無いからな』

彼女は薄ら笑いを浮かべている。
125-9
マリア
『だが15年以上も逃げ続けたんだ。
よほど骨があるんだろう・・・少しは楽しめそうだしな。
煽りに煽ってズタボロになるまでイビってやる方が、私の性には合っている・・・』

ファリーンは初めて彼女を拝んだ。
顔の右半分が、大きな火傷の痕で赤く爛(ただ)れていた。
不気味な赤黒い肌が、翡翠の瞳を怪しくも光らせている。
それはまるで猛獣・・・いや、危険な悪魔が、定命の者に垂らした糸を一つ一つ切り落とし喜んでいるような、そんな不気味さを覚えた。







150






151







152






153



ポチットお願いしますm(_ _)m


◎自分は自分でしかない、宿命からは逃れられない
ポーカー勝負を題材にした映画、【ラウンダーズ(吹き替え)】に出てくる法律学の教授(マーティン・ランド―)のセリフから引用。
マット・デイモン エドワード・ノートン ジョン・マルコ・ビッチ ジョン・タトゥーロウ ファムケン・ヤンセンなどなど豪華俳優陣が出演した映画です。
これは真面目に面白です^^


この言葉をロザリーに引用させたのには意味を持たせています。
現在のポエットには、”母親としてのロザリーの言葉にしては不可思議だ”程度にしか思っていません。
また、今回のロザリーさんのお話しは、自己完結しているところがあり、どこか腑に落ちないと感じる所もあるかもしれません。
しかしロザリーには、ナディアと14年もの間、一緒に生活していたという事実があります。
その間に彼女が、自身の目で見てきたものとは・・・

ちなみに今回のロザリーさんとポポちゃんの対談は、SOS第十一話EP3においてチラッと出てきています。
これはポポちゃんが作った、ガルマルからの弊害の保険として、リディアがフッと思いついたSSに出していました。
なので実はこの部分は、この頃に作った文章なのですが、ずっと飛び飛びにしてようやく公開にいたったストーリーです。


◎多兵科戦術
第三紀394年に起きた、エルスウェアとヴァレンウッドの五年戦争でカジート達が使った戦術を分析した書物。
第一巻とあるのだが続きは見あたらない。
概要は、カジート達が樹木を伐採することで、ウッドエルフ達を誘い出し、兵力を分散させ彼らを壊滅状態まで追い込んだ事が書かれている。
ウッドエルフにとって伐採は罪という信仰がある。

今回ポエットが【戦】という点に関して【理解するよりも判別するようになっていった】と書いたのは、彼女には直接的に教えてくれた人物が存在していないためです。
本来ならば、そこに道徳的な事を教えてくれる先生が存在するはずですが、彼女は放浪民だった為に、一つ所に長く留まるという事があまりありませんでした。
当然ながら逗留する地によって、出会う人々はいたと思われますが、長期に渡り学ぶわけではないので、その殆どは多くの書物からの引用と応用が元を成しています。
彼女の道徳心は主に一族の慣習が元になっているので、ナディア達の考え方とは少し違う点があるという設定になっています。
その一つとして、ドアをノックするというマナーを彼女は知りません。
さらに言えば、人の家であろうと平気で勝手に漁り飲み食いし、寝泊まりします(SOS第七話)


◎ダニカ・ピュア・スプリング
ホワイトランのキナレス聖堂の神官。
内戦の影響でこの聖堂には怪我人もいる。
彼女は彼らのケア(治癒)も行っている。
一緒にいるイェンセンという人物が侍者ですので、おそらくこの聖堂の責任者だと思われます。
ちなみにスキルトレーナーでもあります。

Nadiaはスカイリム初期の頃、謝ってここの植物をひっこ抜いてしまった事があり、彼女に怒られました。
当然取ったモノは取り返されたのですが、知らないうちに賞金を掛けられてしまいました。
(この頃はスカイリムをよくわかってなかったんですねw)
何日かして夜中にホワイトランに戻って来た時に、突然数人の賞金稼ぎに襲われた経験があります。
それはあまりに突然の出来事で、レベルがまだまだ低かったせいもあり、殺られちゃいました・・・
要するにキナレス聖堂での一件が尾を引いていたために、狙われたのですが・・・
その後に【自然の祝福】のクエストを始めたんですけど、ネトルペインをダニカに取って来いと言われたので、取ってきてあげたのですが・・・
彼女のその時の言葉が、『そんな怪しい物触りたくない』そんな感じなことを言われた記憶があります。
『なんて野郎だこいつ!!!!』
そこから【ダニカ=根暗・陰険・性格悪い・クソビッチ】と答えを導き出しました。
なのでNadiaは個人的に好きなキャラではありません。
後にボコボコにしてやりましたがw


◎意識の無い状態で手術をする場合の麻酔
通常は意識が無い場合でも、全身麻酔はするんだそうです。
ただし、出血が多く具合が悪い為、全身麻酔には耐えられない時は無麻酔なんだそうです。
(医者ではないので詳しいことはお医者さんに聞いてくださいm(_ _)m)


◎セラーナがキナレス聖堂に入れない?
セラーナは吸血鬼であり、コールドハーバーの娘です。
コールドハーバーとは、【デイドラの王子】である【モラグバル】の支配する領域の事で、彼がタムリエルに吸血症という病を広めた張本人だとか。
つまりセラーナはモラグバルを支持している形になります。

一方【キナレス】とは、風や大気、空などを司る女神であり、タムリエルに於いて九大神と呼ばれる【エイドラ】の一人です。
極論から言えば【デイドラ=悪】【エイドラ=善】となり、お互い相容れない存在として位置付けられています。
”悪魔は神の家に入れない”といった所です。
だたしタムリエルでは、必ずしも【デイドラ=悪】【エイドラ=善】の構図式は成り立ちません。


◎イオナがポエットに言わんとした事・・・
この行においては、グダグダになるので余分な文章をだいぶ削除しました。
これはスカイリムにおける、リディアやイオナなどの従者職について独自の解釈を加えています。

基本的に各都市の首長職に就く者は、土地の有力者や高い功を成した者などが指名される。
そしてその周りを固めるのが、親族や友人が殆どであり(執政や従士)、そして彼らはそれぞれに私兵(従者)を持つ事になる。
その私兵になる者の殆どは、街の衛兵職を経ている。
大雑把ではあるが、これがスカイリムにおける身分制度。
というSOS独自の設定です。

しかし時として、ドラゴンボーンのような異例中の異例もあったりします。
ある日突然姿を現し、高い功を成し、首長さえその能力を認めざる得ない程の有能な人材。
彼らの元に恩賞の一つとして、強制的に【私兵(従者)】として回されてしまう者もいたりする。
回された者は、順風満帆だったはずの出世コースから外されたと言っても過言ではない。
今のところ”リディア”はその典型と言えます。(SOS第十三話EP1 イリレスとの確執で厄介払いされた)

彼らの人生は、仕えた従士によって運命づけられることが多い。
従士の従者になった者は、その従士が今後どのようにして功を成していくのかによって、自らの地位の高低が決まってしまう。
故に従者一人一人は、自身のそして家族の人生すら掛かっているために必死になろうとする。
リディアやイオナ達に家族がいるかは不明。

つまりは、宮仕えをし出世コースを選ぶという事は、ある意味大きな【博打】と表現できると思います。
本編においてイオナが『今まで私たちが選択してきたことは、間違っていなかった事も知ったのよ』と表現したのは、この点を指しています。

ちなみに登場初期のポエットは、首長に直接ナディアの従者として任命された訳ではありません。
ホワイトランでクーデターを起こし、ウィグナーを首長に置く事で、正式に従者と任命されています。
なので第十話EP3にて、ライラに対し自らをナディアの従者と名乗っていますが、第九話のバルグルーフには適当な事を言っていますw


◎ポエットの変顔
何かを思いつく、面白いことを妄想しているなどなど・・・
SOSの彼女は、咄嗟に出てきたアイディアに対して、こういう表情を見せる癖があります。
第十一話EP3にもチラッと出てきましたw
これはSOS特有の癖なので、お見知りおきを・・・m(_ _)m


◎シンミール
ホワイトランの首長がウィグナーに変わると、彼が親衛隊長に任命されます。


◎カルジョ
覚えておられる方もいると思いますが、ポエットがナディアの元に来る前に出てきたカジートです。
彼の一言が、彼女を突き動かしたのかどうかはわかりませんが、ポエットとは旧知の仲という設定です。
カルジョの過去は、SOS第六話にて執筆済みです。
とはいえ手癖の悪さは変わっておらず、更にレベルアップしているようですw
彼がなぜホワイトランの牢獄に繋がれていたかは、後々書いていくつもりです。

しかし、ゲーム内における彼はここまでチャランポランではありません。
ただし彼の発言から、過去に大きな失敗をし、それが為に今は反省をしているという形になっています。
SOSにおいての彼は、”人の性格はそう簡単には変えられない”という事から、また同じことを繰り返しているという設定になっています。


◎マリア
実は今話を作成するうえで、急遽作成した新しいフォロワーさんです^^;
ファリーンとフョトラを助けてくれる人物を、ずーーーーーっと考えていましたw
それこそ十二話EP3を作成している時からだったのですが、この部分だけがなかなか定まらず、ようやく自作するに至りました^^;
きっかけは【BLASCK LAGOON】です。
ですので彼女は、言わずと知れた【フライフェイスことバラライカ】がモデルとなっています。
マリアには、美しさや可愛らしさは求めませんでした。
寧ろ【強烈な個性を持つ指揮官・灰汁の強いならず者】などに偏って作成しました。
なので女性でありながら、顔の傷を隠さず、寧ろ相手を威圧するように見せつけています。
ただ性格が少々ネジ曲がっており、争い事や鉄火場を好む性分なので、戦争屋という点については似ているかもしれません。
加えて瞳の色を緑にすることにより、その美しさの裏に異質さ異様さを加えてみました。
彼女に関してのバックストーリーは既に完成済みです。


◎ナディアとファリーン
ナディアはマルカルスの従士職に就いています。
ファリーンはナディアが、嘗てマルカルスに多大な貢献をしてくれた事から、イグマンドより任命された事を知っています。
ですが、ナディアがドラゴンボーンであるという事実は知らない設定になっています。
ですので”ドラゴンボーンが反乱軍に着いた”という表面上の話は聞いていますが、ナディアが反乱軍に着いたという事は知りません。


◎リーチ事変
この事件はSOSにおける架空の事件です。
タムリエルの歴史には登場していません。
詳しくは、SOS第十一話EP2にて公開中です^^


◎エバーモア
ハイロック西方の都市。


◎揺り木馬レース
大の大人が、みっともない賭け事をしつつも楽しんでいる様子をSSにしてみましたw
ただそれだけw


☆☆おまけ☆☆(冒頭別バージョン)

A1

ストームクローク兵
『邪魔だどけぇ~!!!』

ナゼーム
『ぐわぁあああ!!』


A2

ストームクローク兵
『邪魔だっつってんのがわかんねーのかよ!!』

ナゼーム
『そんなに踏まなくてもいいだろぅ!!』

ストームクローク兵
『この辺ウロチョロすんな!撮影の邪魔だっつてんだよっ!!』

ナゼーム
『ごめんなさいぃいい><;』


END




ポチットお願いしますm(_ _)m

今回は趣向を変えまして番外編という事で、
SOSにおける現在の【ナディアの家族】をテーマに書いてみました。
なので時間軸的な物がちょっと違っていますのでご了承くださいm(_ _)m

理由としましては・・・
最近、主人公であるはずのナディアの出番が少ない事。
ナディアを取り巻く仲間の個性=性格のようなモノを、何かの形で表したかった事。
戦争物ばかりだったので、たまにはホノボノとした物語でお口直しをしようかと・・・w

実は十二話EP3辺りから考えていたので、十三話との間に公開できたらなと思っていたのですが、なかなか構想が纏まりませんでした(*_*)

また今回は【番外編】と言う事で、今後登場予定の【自作武器MOD】の紹介。
今後出演予定の【自作フォロワーさんMOD】を、ちょっとした形で紹介していきたいと思います^^
相変わらず長々とした妄想RP日記ですが、お時間の隙間が開いた時にでもお楽しみいただけたらと思いますm(_ _)m

それでは始まり始まり~♪



これは、ナディア家における、とある休日の朝の光景である・・・。

1







2
ブレナイン
『カルダーのダンナ、何してるんです?』

リディア
『ああやって毎朝”白髪”探しているのよ・・・』

ブレナイン
『ああ~』
3
アルギス
『いやぁ~さっぱりしたぜぇ~!!』

リディア
『ちょっとアルギス!!そんな格好で歩き回らないでよっ!!』

アルギス
『おぃ!ブレナイン!お前も外の露天風呂入ってこいよ!』

ブレナイン
『ええっ!?』
4
アルギス
『風呂上がりのハチミツ酒は最高だぜぇ~♪』
5
アルギス
『うぉっ!!』
6
アルギス
『イテテテテテッ!!ギブギブ!!』

イオナ
『服を着なさい!この愚か者っ!!』

アルギス
『分かった!!悪かったよ!!』
7
ロザリー
『う~ん、おいしそうな匂いねぇ~♪』

リディア
『おはようございますロザリーさん(^◇^)』

ブレナイン
『おはようごぜーます奥様^^』
8
ロザリー
『今日の朝ごはんは何かしら?』

ブレナイン
『今朝は良いマスが手に入りましね^^
それとマッドクラブの殻が余っていたんで、出汁を取って簡単なブイヤベースをと^^』

ロザリー
『ブイヤベース?』

ブレナイン
『へぇ、魚介と野菜のスープでさぁ^^』
9
ロザリー
『へぇ~ブレナインさんって料理がお上手なんですねぇ~』

ブレナイン
『いやぁ~こりゃこりゃ♪』
10
ロザリー
『あら?カルダーさん、もみあげのお手入れですか?』

カルダー
『ああ、まぁ』

ロザリー
『カルダーさんってノルドの男性にしては、身だしなみを大切にしていらっしゃるみたいですねぇ~^^』

カルダー
『そ、そうなんっすよ!!やっぱりこれからの時代、男も身だしなみが大切だと思うんすよねっ!!』
11
リディア
『何がこれからの時代よ。
あんたはイソルダが目当でしょw』

カルダー
『な!ウッセーな余計ないこと言うんじゃねーよ!!』

リディア
耳の下のカーペット掃除してる男なんてモテないわよw
せいぜいヘイムスカ―の代役の方がお似合いだわw』

カルダー
『くぅ~!!』

12
ロザリー
『あらぁ~身だしなみを大切にする男性って素敵だと思うわよ^^』

リディア
『そうですかぁ~?気持ち悪だけですよw』

カルダー
『フンッ!!』

13
ナディア
『わ~~~~いっ!ルシアが鬼なのだぁ~♪』

ソフィ
『わ~~~いっ!!』

ルシア
『あ~もぉ~><』
14
リディア
『ナディア!!家の中で鬼ごっこするの止めなさいって言ったでしょ!!』

ロザリー
『そうよナディアっ!みんな朝ごはん作りしているんだから、あなたも手伝いなさいっ!』

ナディア
『んあ・・・』
15
リディア
『あっ!ロ、ロザリーさん、ナディアに手伝いは不味いんです・・・^^;』

ロザリー
『あら?どうして?』

リディア
『ナディアがやると全部滅茶苦茶に・・・後片付けの方が大変なんですよ・・・^^;』

ロザリー
『あら・・・』
16
ナディア
『三人でいったい何を話しているのだ?』

リディア
『ア( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、外で遊んできなさい、外で・・・^^;』
17
ナディア
『よぉしっ!!お外行くのだっ!!』

ルシア
『やったぁ~♪』

ソフィ
『今日は晴れてるかなぁ~?』
18
ナディア
『わかんない!晴れてたらダルダル呼ぶのだっ!!』

ルシア
『呼ぶのだ!!』

ソフィ
ダルダル??』
19
リディア
『もうちょっとしたら朝ごはんなんだから!早めに戻ってきなさいよっ!!』

ナディア・ルシア・ソフィ
『いぇーいw』
20
ロザリー
『ごめんなさいねリディアさん・・・』

リディア
『アハハ・・・いつもの事なんで大丈夫ですよ^^
ナディアは家の主ですから^^;』

ロザリー
『代わりに何か手伝わせて・・・><;』






21
セラーナ
『リディア、私の部屋に置いておいたこれと同じ壺、見かけませんでしたこと?』

リディア
『なんなのそれ?』
22
セラーナ
『う~ん・・・お夜食ですわw』

リディア
-吸血鬼の夜食ってなんだよ・・・-

カルダー
『おいっ!!あぶねーーー!!』
23
ロザリー
『ああ、もしかしてあの赤い液体の入った壺ですか?』

セラーナ
『そ、そうですわよ?』

ロザリー
『この間掃除した時、なんか気色悪いので捨てちゃいましたw』
24
セラーナ
『あなたって人はぁ~~( #゚Д゚)』

ロザリー
『セ、セラーナさんもブイヤベースいかがです?
料理上手なブレナインさんが作ってくださっっているので、きっと美味しいですよ^^』
25
カルダー
『オオオオ( ;;゚Д゚)』

ターニア
『ア~~~』
26
セラーナ
『ちょっと!お待ちなさいっ!!』

ロザリーはセラーナの隙を見て逃げていったw
27
ブレナイン
『おお?包丁落としちまったのか?』

カルダー
『おい、お前ちゃんと見とけよっ!あぶねーだろうが!』

カルダー
『へいへい^^;』
28
ブレナイン
『お嬢ちゃんには、包丁はまだ早いぞ。
後で教えてやっからな^^』

ターニア
『ううぅぅ・・・』
29
ジョディス
『リディアぁ~頭痛薬とかない><?頭痛くてさぁ~』

リディア
『ジョディス!あなたまでそんな格好してっ!ちゃんと服きなさいよねっ!!』

ジョディス
『後で着てくるわよぉ』
30
リディア
『くっさ!あんたまた飲んでたの?』

ジョディス
『なんか良い匂いがするわね?』

リディア
『今日はブレナインのブイヤベースよ』

ジョディス
『へぇ~、おいしそうじゃない^^』

ブレナイン
『シジミも入ってるんで、二日酔いにもいいかもしれませんぜ^^』

ジョディス
『そうなの?』
31
ジョディス
『あ~あぁ~、あっちは相変わらず痛そうだけどw』

カルダー
『ウルセーなっ!!』






32
カルダー
『ん?』

ターニア
『クン クン クン』
33
ターニア
『ぐはぁ~』

ジョディス
『( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \』
34
カルダー
『なんなんだよ!!お前俺に喧嘩売ってるのか!?』

35
カルダーは掌(てのひら)の臭いを嗅いでみた。
想像以上のかぐわしい香りに、思わず鼻の穴がしぼんでしまったw

カルダー
『くっそぉ~』
36
ジョディス
『あ~おもしろかったw服着てこよぉ~♪』
37
リディア
『ジョディス、ついでにポエット起こしてきてくれない?』

イオナ
『ポエットなら熟睡していたわ』

リディア
『また徹夜してたの?』
38
イオナ
『たまの休みくらい、ゆっくり寝かせてあげなさい』

リディア
『それもそうね^^』

ジョディス
『リョーカイ^^』
39
ロザリー
『あのぉ~リディアさん・・・とっても言いにくい事なんだけど・・・^^;』

リディア
『どうかしたんですか?』

40
ロザリー
『こ、この辺で人間の血液を手に入れるにはどうしたらいいのかしら?^^;』

リディア
『ええっ!!
(セラーナに取って来いって言われたのね・・・)






41
ブレナイン
『あぁ奥様、それ豚の血でいんっすよ^^』

ロザリー
『豚の血?』
42
ブレナイン
『豚の血の方が美味しいんっすよ^^』

ロザリー
『そうなの???』

ブレナイン
『ペラジア農園の豚なんすけどねぇ。
ここの豚肉、臭みが少なくて柔らかいし、甘くて旨みがタップリなんっすよ。
だからセラーナのお嬢さんに、血液も試してもらったんっすよね。
そしたら意外にも喜んでくれましてね~^^』
43
ロザリー
『へぇ~すごいわねぇ~^^
じゃぁお言葉に甘えて一本貰っていきますね♪』

ブレナイン
『いえいぇぇえ~どうぞどうぞぉ~^^』

ロザリー
『助かったわ^^
ありがとうブレナインさん(人''▽`)』

ブレナイン
『えへへ^^』
44
ブレナイン
-いやぁ~かわいいなぁ~♪-
45
ブレナイン
『ん?』
46
カルダー
『お前~余計な事考えてねーだろうなぁ~( #゚Д゚)』

リディア
『今度は路上生活じゃすまないわよぉ~( #゚Д゚)』

イオナ
『身の程を弁えなさい( #゚Д゚)』

ブレナイン
『・・・は・・・は・・い・・・(;'∀')』






47
いきなり地震が発生し、家がズドンッ!!と揺れた。
48
リディア
『すごい揺れたわっ!』

ブレナイン
『おおぉ~こえ~なぁ~』
49
カルダー
『巨人でも落ちたかと思ったぜ!』
50
イオナ
『スカイリムで地震なんて珍しいわね?』51
アルギス
『ふぃ~あっぶね~
せっかくのハチミツ酒が台無しになるところだったぜw』
52
アルギス
『ぐわぁああ!!』

53
リディア
『ブレナイン!火止めて!』

ブレナイン
『アイアイサー!』
54
アルギス
『わかった!わるかったヨ!!服着てくるから勘弁してくれぇ~><;』
55
皆の驚きなど他所に、近くで隕石でも落ちたかのように、
再び家が
ズドンッ!!と縦揺れした。






56
リディア
『みんな大丈夫!?』
57
ロザリー
『危ないから机の下に隠れたほうがいいわ!』
58
ブレナイン
『ひーーーっ!!もおぉ~勘弁してくれ!!』
59
カルダー
『おいおい、なんなんだよいったい!?』
60
イオナ
『思った以上に厄介そうね・・・』
61
ジョディス
『・・・』
62
ドカンッ!!
今度はものすごい音を立てて壁がブチ破られた。

カルダー
『うぉっ!!』
63
ロザリー
『キャッ!!』
64
イオナ
『クッ!』

ジョディス
『こいつが臭いの元ね!』

アルギス
『よっこらせっと』






65
ドラゴン
『フゴォオォオォォ~~』






66
リディア
『入る家を間違えてるわよっ!!』
67
アルギス
『おいカルダー、ビビったのかぁ?』

カルダー
『ウルセーなっ!
お前こそ少しはやる気が出たのか!?』

アルギス
『たまには働かね~となw
お嬢様に怒られちまうぜw』
68
セラーナ
『この子どうかしたんですの?』

ロザリー
『ターニアちゃん!?』

ターニア
『ヴゥゥぅぅ~』
69
ナディア
『空飛ぶなんてずるいのだっ!!』

ルシア
『ずるいぞぉ~♪』

ソフィ
『ずっこいんだぞぉ!!』

ミーコ
『ワンッ!!』





69-1





69-2
アルギス
『い・・・今の見たか・・・?』

カルダー
『・・あ・・あぁ・・・』
70
セラーナ
『ダーネヴィールですわ』

ロザリー
『ダーネヴィール?』

リディア
『そう言えばさっきダルダル呼ぶとか言ってたわ・・・』

セラーナ
『ソウル・ケルンにて私のお母様を監禁していたアイディール・マスターが、監視役として置いたドラゴンですわ・・・』
80
イオナ
『なんでそんなドラゴンが此処にいるのよっ!?』

セラーナ
『ナディアはダーネヴィールと戦い、負かしましてよ。
彼は外の世界を切望してましたので、ナディアに召喚してくれるよう頼み、軍門に下ったのですわ』

ジョディス
『つまり・・・ナディアが召喚したってわけ?』

セラーナ
『そうなりますわね・・・』
81
リディア
『ド、ドラゴンと鬼ごっこ・・・』
82
アルギス
『何考えてんだあいつ!?』

カルダー
『フンッ!』
83
ダーネヴィール
『FU-SU-RODAAAAAAN!!!』

カルダー
『うおっ!!』
84
ナディア
『うわあああぁあああっ!!』




85



86


87



88



ポチットお願いしますm(_ _)m

<備考>

◎外の露天風呂
SOSにおけるナディア達の拠点【エリジウム・エステート】には、家の裏側に露天風呂が設置されています。


ちなみにこのお家MODには、火何処に点火・鎮火ができるレバーがついてたりします。

◎イソルダ
ホワイトランの市場をいつもウロウロしている女性。
将来的に商人を目指しており、カジートキャラバンとも繋がりを持っている。
バニラに於いてはそれなりの美人?
NadiaはUNPを入れていますので結構な美人だと思っていますw
プレイヤーとの結婚が可能なNPCでもあります。

◎ブレナイン
ブレナインはホワイトランに住み着いている物乞い。
不幸にも親を亡くし身寄りのなかった【ルシア】の面倒を見ていた。
ナディアがルシアを引き取り、これを養子にした縁もあり、SOS内の彼はナディア家の使用人として仕えている。
何故か偶然にも料理が美味い。
それについては未だ謎である。

◎ロザリー
Okameさんが作成されたフォロワーさんです。
とっても知的で美人なフォロワーさんなので、Nadiaのお気に入りでございます!

SOSではある出来事がきっかけで、ナディアの養母として出演してもらっております。(第十一話EP2)
ですので本編においての”現在の本来の彼女の立場”は、ナディアが不在の為、代役の【主君】という事になります。
ナディアの直属の部下であるリディア達が、怒る理由もお分かりいただけるかとw

◎ターニア
彼女は【逆言症】というSOSのオリジナルの病を患っているため、限られた単語しか話せない設定になっています。(第十二話EP3)
本編でまともな会話ができていないので、番外編でも同じようにしました。

◎豚の血液
セラーナは吸血鬼なので人間の血液を欲します。
そこで代替品として豚の血液にしてみました。
豚の血はソーセージなどにして食したりします。
日本にはそういう習慣はありませんが、ヨーロッパ方面ではよくあるようです。
興味のある方は【ブラッドソーセージ】でググってみてくださいw

余談ですが、豚の血液を人間に輸血するという治療法?があるそうです。
これまた筆者の好みになりますが、【Dr.HOUSEシーズン1の15話】にも出てきます。
ただし、これは時間稼ぎにしかならないそうなので、治療法とは言えないかもしれませんね。
なのでセラーナが好む好まないかはわからないので、あくまでフィクションですw

またバニラのスカイリムには豚はいません。
DLCにおける【Dragonborn】で追加される【ソルスセイム島】には、イノシシがいます。

◎ソウル・ケルン
TESシリーズには【魂石(こんせき)】というアイテムが存在しています。
生物の魂を封じ込める事のできる石、これを【魂石】と呼びます。
主に戦闘において【空の魂石】を所持した状態で、対象に【魂捕(こんばく)】という魔法を掛け、一定時間内に対象を倒すとその魂が【空の魂石】に封じ込められます。

この【魂石】には、各装具品などに付呪(エンチャント)を行ったり、あるいは付呪した魔法の容量が少なくなった場合に補ってくれる役目があります。
しかし、魔法の容量が少なくなるという事は、付呪された魂が消費される事を指します。
では消費された魂はどこへ行くのか?
それらの魂が行き付く先が【ソウル・ケルン】という領域です。

ソウル・ケルンはオブリビオンの領界の一つであり、ここを支配しているのが【アイディール・マスター】と呼ばれる謎の存在なんだそうです。
アイディール・マスターは、人間が空気を吸うように常に魂を欲している為、間違って生者が迷い込むと忽ち命を吸い取られます。
プレイヤーはDLCの【Dawnguard】にて訪れることができる場所なのですが、ここにセラーナの母親である【ヴァレリカ】及び【ダーネヴィール】が閉じ込められています。

◎FU-SU-RODA
ドラゴンシャウトという魔法の一種。
【揺ぎ無き力】という名の魔法で、対象を強力に後方へ吹飛ばす力を持つ。
スカイリム経験者なら、誰もが知っている最も有名なシャウトであり、掛け声から『フスロダ』と略称されることがしばしばあります。
今回はナディアが使ったのではなく、ナディアが召喚したドラゴン(ダーネヴィール)が悪ふざけでナディアに使った設定になってます。
実際のダーネヴィールは使いませんw

◎自作武器MOD
今回お話の終盤に自作の武器MOD画像を公開いたしました。

リディア⇒青龍偃月刀(リディアのイメージカラーにしています)
イオナ⇒ゴールデン・トライデント
ジョディス⇒パルチザン
カルダー⇒方天戟
アルギス⇒ランス
ターニア⇒クレイモア

なお、ナディアにも既に作成済みです。
実を言えばこれが一番最初に作成したMODであり、完成に4ヶ月費やしました。

A

右も左もわからないまま、”ナディアだけの専用の武器を作ってあげたい!”という気持ちと執念で作り上げた武器MODでございます。

B
ちなみにこの武器だけは、専用の鞘(さや)も作成してあります。

C
命名:エセリウス・ブレイド(Aetherius Blade)

注意:画像はイメージございます。

上記の武器においては、ストーリーを進めていく内に登場させていこうと思います。
また著者にとっても特別な思いのある武器ですので、登場までにはtextureの方も強化していこうと考えてます。(前話でチラリと出てはいるのですが・・・)

今後まだまだ増やしていくつもりです。
もっと練習が必要ですが、色んな意味で勉強になりますしMOD作成は面白いですね^^

<自作フォロワー紹介>

1
アリッサ
『お前が旦那の代役を務めるだと?w
貴様は随分とおかしな事を口にようだな・・・
笑わせるなよ小娘がっ!!!
2
アリッサ
『スカイリムの現状さえ解らぬ王がどこにいる!
男は戦場に駆り出され、女子供はその日の糧を稼ぐために必死!
税率は上がる一方で、衛兵達はまともに取り合おうともせず、犯罪は増加の一途を辿り、路上には物乞いが蔓延る一方だ!』
3
アリッサ
『にも拘わらず貴様はどうだ!?
相も変わらずの宮廷暮らし!
贅沢な衣服に身を纏い!
専属の料理人に食事を作らせ!
毎夜暖かいベットで寝起きし!
朝に夕に忙しいと言う割には、日がな一日その椅子で踏ん反り返っているだけで、仕事の殆どは隣にいる”髭面の馬鹿”に丸投げしているだけではないか!!』
4
アリッサ
『おかげで佞臣(ねいしん)ばかりが集まって来ては、お前のご機嫌取りに忙しく、誰一人として民の憂いを諫言する者さえいなければ、目を向ける者さえいない!
お前はこの仮借(かしゃく)もあり得ない場所に閉じ籠って、いったい何をしている!?
サルモールの要人でも集めて、外交と称した馬鹿騒ぎか!?
吟遊詩人にネジ曲がった歴史を語らせ、自らの在りもしない威光でもひけらかしているのか!?
それともただのガキの着せ替え遊びか!?
そんな役立たずなど、今のスカイリムには必要ないっ!
5
アリッサ
上級王になりたいですって・・・?
寝言吐くのもいい加減にして欲しいものねっ!!
言語道断よ!!この愚か者!!
6
とまぁこんな感じの二人目の自作フォロワーさん
【アリッサ(Alyssa)】さんでございます。
顔は似てないのですが、名前はアリッサ・ミラノさんから拝借。
【ヒューゴ・プール】という映画の【ヒューゴ】役をされていた女優さんです。
こちらの役柄は、幾分か似ているかもしれません。

シロディール出身のインペリアル?(あるいはハーフ)であり、帝国軍の知者であり、将来的には軍師の職にと考えている方でございす。
本当はもっと内気でナヨナヨな感じのキャラにしようとしたのですが、手を加えれば加えるほどにこんな感じが似合うように・・・
何故だ( ;゚Д゚)!?

赤毛を基本として作っていたら、赤い服に赤い宝石を着けてあげると・・・なぜかこれが似合う!!
言いたい事はズバズバ言い、目上の者であろうと間違いがあれば罵詈雑言を交えながらも容赦なく非難を浴びせる。
しかも汗一つかかず、大勢の面前でクールにキメる!
リッケ以上の食わせ者であり、性格はカナリキツメだが頭脳明晰で容姿端麗な才女です。

左のゴールデンアイは何かの呪いという設定予定。
ドラゴンの羽をモチーフに作成したのですが、小さいだけに見難いw

今のところ彼女の設定は、ポポちゃんの好敵手位置。
バックストーリーは現在作成中♪
声をリッケやイオナと同じにしたら、ハマリ役になってしまいましたw

ちなみに彼女の持つ羽扇(うせん)も、自作武器MODで【桃扇(とうせん)】と名付けております。
ちょっとこれは変えるかもしれませんw
なお寸劇はあくまで演出ですw

(衣装はイメージですので、出演時は変わるかもしれません)

なお一番最初に作成したフォロワーさんについては、SSのみtwitterで公開しております。(2枚ほど)
名前もバックストーリーも完成しているのですが、ネタバレを防ぐため一切非公開としておりますのでご了承くださいm(_ _)m




ポチットお願いしますm(_ _)m

↑このページのトップヘ