Nadia's Skyrim

  -スカイリムRP妄想日記-
【スカイリム独立戦争編】

お待たせいたしました♪
『SOS第十四話EP1』ようやく公開いたします!!

今回のお話しは『駆け引き』がテーマです。
実はNadiaはこれが一番やりたかった所なので、だいぶ前から構想はできていました。
その”サワリ”の様なモノを、ちょっと前に公開していたのですが・・・

ポエットは帝国軍を追い詰めるために、今まで様々な策を巡らせてきました。
中でも、特に重要な作戦の全容を今回は公開いたします!!
多分こうするんじゃないか?とか、どうするんだろう?
などなど色々な思惑が、浮かんでいた方々もいらっしゃるかと思れますが、今回はスッキリできるかもしれません。

そして今回!
遂にあの人物が、スカイリムに乗り込んできます!
しかも、とんでもない人を連れて!

前回に引き続き、前後編に分けて公開いたします。
毎度の如く、ごゆるりと”一時の興奮”を味わっていただければと思いますm(_ _)m

【ホワイトラン攻城戦の翌朝】
1
ホワイトランは、昨日の帝国軍との攻城戦の後片付けに追われていた。
リディアの負傷もあり、兵士や住民たちの不安もあったのだが、あれだけの責め苦に耐え抜いた城塞の変わり様に、どこか頼りがいも感じていた。

1-1
帝国軍が死にもの狂いで開けようとした、二つ目の門が開かれた。
兵士達は再び通路を作る為に、壊れた破城鎚の破片を片付ける。
戦鎚や斧を振り上げ、廃材へと姿を変える。
これらの廃材は、ホワイトランの資材として再び再利用される。

1-2
城門前で倒れた兵士達の遺体も片付ける。
例え敵であっても、勇敢に戦った者同士、最後は手厚く葬ってやった。
最も好まれないと思われる作業だったとはいえ、アルギスが率戦して行う姿を目にすると、皆言葉を交わす事なく黙々と作業を続けていった。
最後の兵士を埋葬する頃、空はいつの間にか白みを帯び始めていた。

2
だが当然ながら、賛否両論が飛び交っている事も事実である。
いつになったら商売ができるのか?
家を壊されはしないか?
略奪の不安から生活の保障まで、兎に角問題は山積み状態だった。






3
ストームクローク兵A
『おい、あれ見ろ!』

城壁の見張りをする一人の兵士が指さし口にした。

ストームクローク兵B
『あれって・・・まさか・・・テュリウスじゃないのか?』
4
彼らの目に入ってきたのは、数人の護衛を引き連れ、颯爽と馬を駆る帝国軍の将軍”テュリウス”の姿だった。
5
ストームクローク兵達が弓を構える。

それを見た護衛兵の一人が、テュリウスを追い抜き、城壁前まで馬を飛ばし声を張上げた。

帝国兵士
『打つなーーーー!!打つなーーーー!!』
6
アルギス
『打つなよっ!』

兵士達の間を縫ってアルギスが顔を出す。

ストームクローク兵
『え?で、でも・・・』
7
アルギス
『あんな人数で、どうやって俺たちとやり合おうってんだ?
本気なら、もっと兵隊連れて来るだろう。
戦争っつうのにもな、ルールってモノがあるんだよ』

ストームクローク兵
『はぁ・・・』
8
テュリウス
『城壁を守るストームクローク諸子よっ!
私は帝国将軍テュリウスだっ!』

テュリウスは城壁の下に馬を寄せるなり、声を張上げた。
9
アルギス
『将軍!何故軍隊を共とせず、敵の城塞に来られた!?』
10
テュリウス
『おぬしらの指揮官である”ポエット軍師”と話がしたいっ!!』
11
兵士達の間に少しの動揺が走る。

ストームクローク兵A
『ぐんし?』

ストームクローク兵B
『ぐんし・・・って・・・あれだろ?』

ストームクロークには、軍師という正式な役職が無い。
聞いた事はあっても、それを知らない者も確かにいた。

12
溜まらずアルギスは、目の前の兵士をガナる。

アルギス
『いいからポエット連れて来い!!』

ストームクローク兵
『あ、は、はい!!』

13
アルギス
『テュリウス将軍!しばし待たれぃ!!』






【ドラゴンズリーチ】
14
ウィグナー
『ポエット・・・随分と不平不満が上がって来とるみたいじゃぞ・・・』

15
ポエット
『仕方ありませんよ。
私たちは住民達に望まれてホワイトランを奪った訳じゃないですから^^;
それに加えて帝国との戦いです。
何もない方がオカシイです』

16
ウィグナー
『暴動にならなきゃいいがな><;』

ポエット
『ナディアがいないのが、少々不安ですけど』

17
ウィグナー
『あの能天気娘が一人いるだけで、街はだいぶ違うんじゃよ・・・年寄りには答えるわい・・・』

ポエット
『もう少しだけ辛抱してください^^;』

そこに、先ほどアルギスに指示を受けたストームローク兵が、足早に入って来た。
ウィグナーの前に跪くと、ハッキリとした口調で言葉にする。

18
ストームクローク兵
『失礼します!』

ウィグナー
『今度は何事だ?』

ストームクローク兵
『城外にテュリウスが現れ、ポエット殿と話がしたいと申し出てきました!』

ウィグナー
『テュリウスじゃと?』

ウィグナーを含め、従士のオルフィナ、そして執政のブリルは驚きを隠せなかった。
指名された本人はと言えば、どこか落ち着いていた。
19
オルフィナ
『テュリウス一人なの?』

ストームクローク兵
『いえ!数名の護衛を従えています!』
20
ポエット
『行きましょう^^』

ポエットは当たり前の様に歩を進めた。
21
ウィグナー
『まてまてまてっ!ポエット!』

ポエット
『はい?』

彼女は振り向く。
22
ウィグナー
『何を考えとるんじゃお前は!?』

ポエット
『え?』

ウィグナー
『まったく!ナディアみたいな真似しおってからに!
お前さんは、今やホワイトランにとって重要人物なんじゃぞっ!?』
23
彼女はウィグナーに視線を合わせた。

ポエット
”ナディアみたいな?”
24
ウィグナー
『オルフィナ、一緒に行ってやれ!』
25
ポエット
『アルギスさんがいますから大丈夫ですよ^^』

ウィグナー
『ダメじゃ!!念には念をじゃ!』

ウィグナーのそれは、老婆心そのものだった。
26
ポエットはストームクローク兵の後ろをトコトコと着いて行った。
ウィグナーの言葉が少し気になってはいたのだが、心中のどこかで嬉しさが沸いていた。






27
城壁の縁に立った彼女は、威圧負けしまいと下にいるテュリウスを見下ろした。

ポエット
『お久しぶりですね将軍!私に御用がおありとか?』

28
するとテュリウスは、口元をにやけさせた。

テュリウス
『ようやく姿を現したな、洟垂れ娘っ!!

彼は開口一番にポエットを罵った。
29
ポエット
『は、はなたれ・・・』

今までにも自分の事を罵ってきた連中は山程いた。
チビやガキと言われるのは当たり前だったので、それほど気にもかけず、寧ろそれを跳ね除ける事はどこか楽しくも感じていた。

だがテュリウスのような男に、これだけの面前で【洟垂れ】とまで言われると、チビやガキと言われるよりも、遥かに頭にくる。
もっと紳士的に接してれるものだと思っていたからだ。
だがどうして、どこか愛嬌も感じる事ができた。
故にこれを、自分に対する挑戦と素直に受け取る事にした。

彼女は一呼吸置くと、笑顔を交えて口を開いた。
30
ポエット
『将軍自ら敵情視察とは、帝国は随分と人材が足りているようですねぇ^^
そろそろ引退を考えられてはいかがです?
こぉのクソジジイっ!!!

最後の部分は思い切り憎しみを込めてやった。
31
アルギス
『おい!今の聞いたか?テュリウスをジジイ呼ばわりしやがったw』

オルフィナ
『クソが足りないわ』
32
テュリウスも全くもって初めての経験だった。
だが悪い気はしない。
寧ろ自分にとって、ようやく好敵手と出会た。
そんな不思議な喜びの様な物さえ感じた。
33
テュリウス
『私をジジイ呼ばわりするとは随分だな。
わざわざ来てやったと言うのに』

ポエット
『誰も頼んでませんけど?』

ポエットは棘のある口調で返す。
テュリウスは鼻を鳴らした。
34
テュリウス
『グレイムーアに続き、攻城戦における戦いぶりは見事と評価しよう。
ゆえに貴様が有能な策士である事は、私もよくよく理解できた。
だが一つ聞きたい!』

ポエット
『・・・?』
35
テュリウス
『この地スカイリムは、代々ノルドによって治められてきた地。
タイバー・セプティムを始祖とし、タムリエルを統一。
そして帝国を築き上げた。
マーティン・セプティムを機に、その血筋は途絶えたにせよ、
現皇帝であらせられるタイタス・ミード二世は、彼の者の志を引き継ぎ、
帝国を我がモノにせんとする、エルフ達の専横に逆行し、この地に再び王土を齎(もたら)そうと、今も奮闘されておられる。
にも関わらず、あろう事かウルフリックは、その意向を飲もうともせず、同族であるはずの我らに弓を引いた!
貴公らは、これだけの備えを短期でやってのけるほどの力があるにもかかわらず、何故そのような裏切り者に加担しようとする!?』

36
ポエット
アハハハハハッw

テュリウス
な、何がオカシイ!?

37
ポエット
『スカイリムが、ノルドによって治められてきたのは事実です。
タイバー・セプティムが、タムリエルを統一し、帝国を築き上げた事も事実。
しかし、マーティン以降、皇帝空位を治めたのは、あなたの言う同族の人間種ではありません。
エルフのオカトー総書記を頭とする、元老院達ではありませんでしたか?』

38
ポエット
『皇帝ミードが、彼らに請われて帝位に就いたなんて話は、聞いた事がありません。
寧ろ自らの野望を満たさんとして、その地位に甘んじたはずです。
二世皇帝は、ただ祖先の意思を継いだだけ。
セプティム家の意思など、どこにもないでしょう?

39
ポエット
『そのチッポケな野心が、多くの者の心を離間させる理由となり、そして必要の無いエルフとの不可解な協定に結びつき、このような有様になったとは思えませんか?
ウルフリックは、そんな帝国の日和見にウンザリし、再びこの地に正しい王土を広めるために、止む無く決断した事。
寧ろ先に同族に弓を引いたのは彼ではなく、あなた達だったのでは、ありませんでしたか?
40
テュリウス
貴様!!帝国皇帝を愚弄するか!?
41
ポエット
『将軍!
力がないなら素直に認めればいいのです。
その勇気も持てないのだから、見限る者が相次ぐのは当然です。
悪あがきをするから、痴態を晒す結果になるのです。
更にみっともない事態になる前に、国にお帰りなさい!
スカイリムには、紛い物の王土など必要ありません!!

42
テュリウスは歯を食いしばり、込み上げる怒りを必死に抑えた。

テュリウス
-こぉのクソガキ!
言うに事欠いて”痴態”だと!?
私のやっている事は、タムリエルの恥だとでも言いたいのか!?-

43
アルギス
-こ、こいつ・・・す、スッゲェ~
あのテュリウスを論破してやがる・・・-

44
ポエット
『将軍!
ワザワザ御足労頂いたついでに、私からも一つお聞きしたいのですが?』

45
テュリウス
『ふんっ!
二度と無い機会だ!
戯言の一つくらい聞いてやろうではないかっ!!』

46
ポエット
『では将軍、あなたほど教科書の様な人が、何故帝国ような無知蒙昧(むちもうまい)な集団に味方するのですか?』

テュリウス
な!なんだとっ!?

47
ポエット
『考えてごらんなさい。
ミード家が帝位についてからというモノ、次々と国は離反しています。
おかげであちこちで内乱・紛争が相次ぎ、終いには白金の塔さえエルフ達に奪われました』

48
テュリウス
陛下はそれを見事に取り返された!!

49
ポエット
『しかしその後はどうです?
皇帝は再び占領されまいと、一応外交の様な真似事をしているようですが・・・
白金協定然り、スカイリムの内乱、ハンマーフェルは返還したと公言したつもりですが、何故か逆切れされてますよね?
そして今やハイロックさえ危うい状況。
挙げたらキリがないほどの無知ブリじゃないですかw
帝国の皇帝?
呆れてモノが言えませんねぇw

50
ポエットの悪ふざけとも取れる態度と、そしてプライドを揺さ振るような言動に、今まで感じたことの無いような怒りが込み上げてくる。
テュリウスは額に玉のような汗をかきながら、目を血走らせ、今にも吐き出そうなモノを、ひたすら裏唇を噛みしめ死にもの狂いで抑え込んでいた。
口脇から血が流れて出ていた事さえ気が付かずに。

51
ポエット
『きっと、幼い頃から帝国の禄を食んで来たあなただ。
忠義に厚い事はよくわかっています。
ですが、いくらあなたでも、いい加減目を覚ます時では・・・』

52
テュリウス
『いいだろう!
貴様があくまで帝国の統治を求めず!
ウルフリックの反乱を支持するというのならばっ!!
覚悟するが良い!!
次は無いぞ!!!』

テュリウスはこれ以上聞きたくないと言わんばかりに、怒声でもって挟み込んだ。
53
そして踵を返すと、そそくさと馬を走らせ自陣へと帰っていった。
ポエットは口を開かず、ただそれを見守っていた。

54
アルギス
『あ、ありゃ相当怒らせたぞ・・・』

アルギスが心配そうに口にする。
55
オルフィナ
『次は無いって言っていたわ・・・彼も何か策があるって事かしら?』

ポエット
『ええ、もちろん』
56
アルギス
『何だよポエット?テュリウスが何をしてくるのか分かっているのか?』

ポエット
『はい』

オルフィナ
『それって、この間言っていたノルドの弱点の事?』

ポエット
『間違いないでしょうね・・・』

ポエットは険しい表情を浮かべた。






58
テュリウスは攻城戦の翌日から、グレイムーアの目の前にある山の後ろに陣を移し替えた。
こうする事により、ホワイトランからの物見を一切遮断させる事ができるからである。

59
彼は自陣に帰るなり、バルグルーフとイリレス、そして将校らを集めて会議を始めた。
60
バルグルーフは、開口一番でテュリウスを問い詰めてきた。

バルグルーフ
『将軍!ホワイトランの様子はどうだった?』

テュリウス
『ふむ、城は高く、あの門を打ち破るのは容易ではあるまい・・・』

61
バルグルーフ
『それだけ?それだけなのか?
聞いた話じゃ、ポエットに随分と罵倒されたそうじゃないか?』

62
テュリウスはため息を漏らす。

テュリウス
『まぁ確かに、あの娘に腹が立ったのは事実だ。
スカイリムじゃ見かけない、相当な切れ者だ。
だが、あれくらいやった方が、注目を得れるのでな』

バルグルーフは一瞬呆気にとられた。

バルグルーフ
『注目?・・・だが・・・当然ながらまた攻め込むんだよな?』

63
テュリウスは眉を傾げる。
昨日までの彼の様子とは、完全に一変していた。
それもそのはずである。彼は攻城戦で、弟のフロンガルを失っていた。
その死を知る前までは、”持久戦に持ち込んだらいい”とまで言っていた。(第十三話EP1)

経験上こういう男は、命令無視や抜け駆けをし易い。
と言ってその意思を無下にすれば、何を仕出かすか全く予想が付かない。
ならば、別な形での重要性を尊重してやる事が、効果的だとも言える。
とはいえ、相手は気性が荒い事でも有名なバルグルーフ・・・どこまで通じるか?

64
テュリウス
『バルグルーフ』

少なくともハッキリと言ってやることが重要だろうと、テュリウスは判断した。

テュリウス
『お前にはこれから暫く、ロリクステッドの陣を守ってもらう』

バルグルーフ
『なにっ!?』

65
テュリウス
『ハドバルと交代し、我々の後方支援に力を注いでもらいたいという事だ』

66
バルグルーフの表情が一変した。
”何故だ!”この言葉しか頭に浮かんでこなかった。

バルグルーフ
『俺を前線から外すだと!?俺が邪魔なのか!?』

テュリウス
『落ち着けバルグルーフ!』

バルグルーフ
『これが落ち着いていられるか!!
俺は弟の棺に誓ったんだ!
なのに、目の前に敵(カタキ)がいて、それを無視しろと言うのか!?』

テュリウス
『そうではない!!』

68
バルグルーフ
じゃぁ何故だ!? 

イリレス
『あなたに首長として返り咲いてもらうためよ!』

溜まらずイリレスが割って入ると、彼の目が彼女に向けられた。
69
イリレス
『無用な戦で、あなたの命まで奪われるわけにはいかない!
あなたがいなければ、ホワイトランを統治するのは不可能なのよ!』

テュリウス
『そういう事だ。
アルディスを初め、フロンガルの死は同胞の死だ。
私とて悲しいに決まっている。
お前を前線から引かせる事は、私としても苦渋の決断なのだ』

70
バルグルーフは押し黙ってしまった・・・

テュリウス
『辛い気持ちはよくわかる。
だがこれも、ホワイトランを奪取するための作戦だ。
これを取り戻せなければ、二人の死も意味を成さなくなってしまう』

71
バルグルーフも、それなりには理解できた。
あの時、ナディア達に気を許さなければ、フロンガルは死なずに済んだのではと・・・(SOS第九話)
彼は肩を落とし、それ以上口を挟もうとはしなかった。

テュリウスは、イリレスの思わぬの手助けのおかげもあり、なんとか旨くいったと心中で安堵した。
72
バルグルーフは兵士達に連れられ、作戦室から出て行った。
今まで片時も彼の傍を離れる事が無かったイリレスは、後ろ髪を引かれる思いで彼の背中を見つめていた。
73
様子を見計い、テュリウスはイリレスに次なる作戦の指示を出す。

テュリウス
『イリレス』

イリレス
『はっ』

テュリウス
『お前は一隊を引き連れ、西の監視塔に行き、ここを占拠してもらいたい』

74
イリレス
『西の監視塔ですか?』

彼女は今更と言わんばかりに、不思議そうな表情を浮かべる。
75
テュリウス
『偵察隊の話では、特に罠などは何も設置されておらず、反乱軍が去った後は無人状態だそうだ』

イリレス
『そこからホワイトランの様子を見張れと?』

76
テュリウス
『見張りはもちろんなのだが、別にもう一つやってもらいたい』

イリレス
『なんでしょう?』

77
テュリウス
『多くの旗を掲げ、兵の陣容を組み直し、声を荒げさせろ』

78
イリレス
『・・・?
それは・・・訓練をしろという事でしょうか?』

テュリウス
『ふむ、まぁそういう事だな。
とにかく交代兵を作っても構わんが、兵士の士気を下げないよう朝、昼、夜、深夜と限らず頻繁にやれ』

イリレスは眉を傾げる。
79
イリレス
『・・・あの・・・ホワイトランに攻め込むのでは?』

テュリウス
『絶対に攻め込むな!戦うな!これは命令だ』

80
イリレス
『では、向こうが攻めて来たら?』

81
テュリウス
『ふむぅ~・・・その時は監視塔を捨てて逃げろ』

イリレス
『に、逃げる?』

テュリウス
『そうだ』

彼女にはテュリウスがいったい何をさせたいのか、さっぱり理解できなかった。
82
イリレス
『お言葉ですが将軍。
味方の士気を上げるために訓練するのは理解できます。
しかし、逃げるために訓練するなど、聞いた事がありません』

テュリウス
『そうか?
逃げる事も重要な戦術だぞ』

82-1
イリレス
『敵の城の前で訓練しているというのに、敵が来たのを見て退参すれば、相手は益々もって勢いに乗ってきます!
なのに”戦うな”などと言われては、下手をすればこの本陣さえ危うい状況になるのではありませんか!?』

テュリウス
『余計な心配は無用だ!
お前はとにかく言われた事を忠実にやってくれればいい』

83
イリレスは中々感が冴えていた。寧ろ冴え過ぎているとも言えた。
フロンガルが死んだ事により、もしかするとバルグルーフは外されるのでは?
という事を薄々だが感づいていた。
となると、自分も一緒に厄介払いさせられるかもしれない。
ホワイトラン奪還の際に、バルグルーフが首長の椅子に座れたとしても、後々になって誰の手柄で椅子に座れたのか?
という弱みを握られる可能性が出てくる。
今の帝国ならやりかねない気がしていた。
だからこそ、敢えてバルグルーフから離れるような発言をする事にしたのだが・・・

84
イリレス
『で、ではっ!もし退却する羽目になった時、私たちはどこへ向かえばいいのですか!?
せめてそれだけでも教えてください!!』

イリレスは縋(すが)るように食らいついた。

仕事に純粋であり、忠実なテュリウスはため息をつく。
85
テュリウス
『いいかイリレス。
お前にはこれから、私の目と耳になってもらう。
それゆえこの仕事は、非常に重要な意味を孕んでいる。
お前の行動一つで、我々の勝敗が決まると言っても過言ではないのだ。
その事をよく覚えて置け』

彼は敢えて答えを口にしなかった。
それは、イリレスがバルグルーフという人物の下で働いていた為に、誰がこの軍の頭なのかを暗に教えたかった事もあった。
余談だが、もしここにリッケがいたら、テュリウスの考えを読み、迷う事なくこの命令を遂行していただろう。
86
イリレスにとっては未だ理解に乏しいモノはあったが、”目と耳になってもらう”という答えだけが、ある意味救いに思えた。






【ホワイトラン・ドラゴンズリーチ】
87
ポエットは、”タロスのアミュレット”をおもむろに床に置くと、皆の前で片足を上げ、これを踏みつけようとする仕草を見せた。
88
アルギス
オイッ!!!

ヴィグナー
ポエット!!何をしておるっ!!!

衛兵達
止めろっ!!!

彼らは一斉に声を張り上げ、ポエットの行動を止めにかかった。
中には背中の剣に、手を掛けんとする者まで現れる始末だった。

それを見た彼女は、出した足をひっこめる。
89
イオナ
『な、なるほど・・・そう言う事ね・・・』

イオナは、険しい表情で口にした。
そしてポエットは強い口調で警告する。

90
ポエット
『ハッキリ言いましょう。
こんなモノじゃ済みませんよっ!!
91
その場にいた誰もが押し黙る。
92
ポエット
『テュリウスはノルドを知り尽くしています。
その証拠にウィンドヘルムでも、似たような事をしています』

ポエットはカルダーに向き直った。
93
ポエット
『カルダーさん、私に教えてくれましたよね?
酒に酔っていた事、そしてダンマーとアルゴ二アンの事を!』
(SOS第十話EP2)

カルダー
あ、ああ・・・ 

カルダーは力無く頷いた。
94
ポエット
『帝国軍は恐らく、タロスを散々に罵ってくるでしょう。
間違いなく徹底的にです!
ホワイトランホールドには、先の戦いで命を落としたストームクローク兵の遺体も転がっています。
これも使ってくるはずです!』

固唾を飲む音が大きく響いた。
95
ポエット
『でも最も恐ろしいのは、これに影響される人数が10人や20人だけの問題ではないという事です。
反乱軍の殆どはノルドです。
今ホワイトランに駐留する兵士達は約2000。
そして住民たちの中にタロス信者がいれば、その数は更に増えます。
2000人以上の暴動が起こります!

想像したくもない状況が頭をかすめる。
背筋を悪寒が走る。

96
オルフィナ
『ま、まさに内憂外患ね・・・爆弾を孕んでいるようなものだわ・・・』

ウィグナー
『なんということじゃ・・・テュリウスはそれを、離れた所で点火するわけか・・・』

97
ブリル
『だ、だが、ノルドは屈強だ。
その勢いで敵陣を襲えばいいんじゃ?』

ポエット
『馬鹿なこと言わないでください!
絶対にダメです!
感情に任せて向かってくる者ほど、計りやすいモノはありません!
そんな事をしたら、今度は私たちの方に大きな被害が出ます!』

99
イオナ
『でも、どうすればいいの?
そんな大暴動を抑えるなんて、到底無理よ!』

アルギスがため息を漏らす。

アルギス
『リディアは負傷、ジョディスはファルクリース、ナディアは盗賊ギルドだし・・・人手が足りないぜ』

ポエット
『はい、なので事前に暴動にならないよう手を打たなければいけません!』

100
カルダー
『耳栓でも・・・するか?』

カルダーは気まずそうに口にする。

ポエット
『それも考えましたが、指揮系統に問題が出そうですし、何より視覚的なパフォーマンスには意味がないと思います』

アルギス
『じゃぁ・・・どうするんだよ?』

101
ポエットは一間置く。

ポエット
声には声で対抗しようと思います!

102
イオナ
『どういう事?』

イオナが眉を傾げる。

カルダー
『俺たちも・・・タイタス・ミードの悪口言うのか?』
103
ポエット
あはははは(^◇^)
それは面白いですねぇ^^

カルダー
な、なんだよ・・・俺だって真面目に考えてるのに・・・

カルダーはボソッと口にしたが、こっぱずかしくなってしまい、思わず目線を逸らした。

ポエット
『スイマセン^^;
それは私も思いつかなかったモノで・・・
でも、悪口って結構無駄に疲れるものなんですよ^^;』

104
アルギス
じゃぁ、何を言えばいいんだよ?
ナディアみたいにドラゴンシャウトなんて、俺たちにはできないぞ?

105
ポエットは、言葉を間違えないようゆっくりと口を動かした。

ポエット
『タロスを称える、信者の言葉を言えばいいんです。
何も考えず、ひたすらに、声高らかに。
ホワイトランには、ちゃんとその先生がいるじゃないですか^^

皆の表情から驚きが溢れ出る。
106
オルフィナ
それって・・・まさか・・・

ウィグナー
へ、ヘイムスカ―の事を言っとるのか!?』

107
ポエット
そうです!

ポエットは真顔で答える。
だがそれを聞いた皆が、一気に押し黙ってしまった。

108
しかしこの沈黙を、アルギスが膝を叩きながら破った。

アルギス
『ガハハハハッ!!!
さっすが、ウチの軍師様の考える事は違うぜ!』

イオナ達の目線がアルギスに向けられる。
109
彼はポエットを肩車すると、皆に言う。

ポエット
『うわっ!』

アルギス
やろうぜ!面白そうじゃねーか!!!

ウィグナーやブリルも驚く。
110
アルギス
『帝国との声合戦だっ!!』

カルダー
そんな戦、聞いた事もねーぞ?・・・

アルギス
『戦ってのは、セオリー通りじゃね~んだよw』 (SOS第十二話EP2)
111
イオナ
『でもポエット、テュリウスが攻城戦を仕掛けてこないって、どうして言えるの?
それに、その作戦をいつまでやるつもり?
まさか帝国軍が、罵り合いだけで退却するなんて考えられないわ・・・』

再びポエットに注目が集まる。
彼女はややも不安そうな表情を浮かべた。
112
ポエット
『テュリウスは、今までの戦いで非常に用心深くなっています。
何故なら、私たちに近づけば、手痛いしっぺ返しを食らう事をよくよく理解しているからです。
昨日の攻城戦は、あっという間に終わりました。
これは、城の門が固く、まともに攻め込んでも被害が大きくなるだけだと彼が判断したからです。
しかし、彼も馬鹿ではありません。
次に作戦を立てるとしたら、相手を誘い出した方が、効率がイイと考えるはずです
113
イオナ
私たちに門を開けさせるために、ワザと怒らせるわけね
114
ポエット
『はい。
でもイオナさんの言う通り、罵り合いだけで帝国軍が退却するとは思えません。
なので、その為にナディアに盗賊ギルドに行ってもらいました。
・・・ナディアならきっと、やり遂げてくれると信じてますっ!


後編に続く・・・




ポチットお願いしますm(_ _)m

今回は久しぶりに番外編Part2をUPしようと思います。
短編ネタになっており、前回と同じく時間軸がずれております。
ふっと昔読んだ荘子の【胡蝶の夢】を思い出したもので、それとは意味は違うのですが・・・
新しいフォロワーさんをテーマにしてみました。

お暇な時にでも一笑していただけたらと思います(^◇^)
それでは、始まり始まりぃ~♪

1
???
『ナディアぁ~ ナディアぁ~』

ナディア
『・・・』
2
ナディア
『ふんにゃ・・・う~ん』

ロザリー
『ナディア~~ご飯よぉ~早く起きなさ~い』

ナディア
『なんか・・・良い匂いがするのだ・・・』
3
ナディア
『ロザリーの声が聞こえるのだ・・・行かないとまた怒られるのだ・・・』

ナディア
-うん?黒いのが歩いているのだ・・・-




4
ロザリー
『ナディア~早く顔洗ってらっしゃ~い』

ナディア
『んあぁ~今行くのだぁ~』
5
ウルフリック
『はははぁ!その程度でお終いかぁ!?』

テュリウス
『死ねぇぇ!!この悪党めぇ~!!』

ナディア
-うるさっいのだ・・・またやってるのだこの二人は・・・
人の家で喧嘩しないで欲しいのだ・・・んぁ?-






6
ナディア
『あああっ!!!』

7
ナディア
『ターニア!!なんてことをするのだっ!!!
パンナが丸焼けなのだ!!』
7-1
ナディア
『パンナは食べ物ではないのだ!!』

ターニア
『はぁ?』






8
ナディア
『イッタダッキむわぁあーーーース!!!』

セイント
『ぶるるるる~』

9
ソフィ
『おいしいねぇ~^^』

ルシア
『うん^^』

セイント
『ぶるるるるぅ~』
9-1
ジョディス
『ハチミツと合うわぁ~♪』

イオナ
『イクラもおいしいわよ』

リディア
『ネッチゼリーつけると、臭みが消えるわ^^』
9-2
ナディア
『?』




9-3
アルギス
『うま過ぎてあっという間に無くなっちまったぜ』

カルダー
『アッシュホッパーのゼリーもいけるなぁ』
9-4
ポエット
『ネッチゼリーに人参を付けて、かじりながら食べるとまた新しい味になるんですよ^^』

ロザリー
『へぇ~よく知っているわねぇポポちゃん^^』
10
『あはははは』

『あはははっは』

『アハハハハ』

ナディア
-みんな・・・なにか・・・おかしいのだ・・・-
10-1
ナディア
『ハッ!!』




10-2





11
パンナ
『何が必要ですか?』
11-1





11-2
パンナ
『ハチミツですかぁ~?
イクラですかぁ~?
ネッチですかぁ~?
アッシュですかぁ~?』
12
ナディア
『ひぃいいい~~~><;』
13
パンナ
『た~べ~なぁ~い~ん~どぅぇ~すぅ~くわあぁぁあ~?』
14
ナディア
『うわああああああ!!!!』
15
ポエット
『!!!』

ナディア
『(*´Д`)ハァハァ』
16
ポエット
『大丈夫ですかナディアっ!?』

ナディア
『(*´Д`)ハァハァ』
18
ナディア
『ゆ・・・夢だったのだ・・・ハァ~↓』

ポエット
『かわいそうに・・・悪い夢でも見たんですね><;』

ナディア
『あぅ~』
19
ポエット
『お風呂に入ってサッパリしましょう^^
少しはスッキリしますよ^^』

ナディア
『そ、そうするのだ・・・』
20
ポエット
『・・・』

ナディア
『・・・』
21
リディア
『人参は、くし切りとかコンカッセにして切った方が食べやすいでしょ』

ジョディス
『ふんふん』

セラーナ
『・・・』

リディア
『そしたら一度ボイルしておけば、柔らかい状態にできるから、後で加えるときに楽なのよ』
21-1
セラーナ
『それで、いつ血を入れるんですの?』

リディア
『うん、だからね・・・今回はそれはいらないの・・・』

セラーナ
『な、何でですの!?』

リディア
『いやだから、鹿はジビエなのよ。
此処に豚の血を入れると、余計臭みが増すのね^^;』
22
ナディア
『・・・』

ポエット
『・・・』
22-1
セラーナ
『私は臭いません事よ!』

リディア
『いやだから・・・あなたは私達と・・・ちょっと違うでしょ・・・』
22-2
セラーナ
『リディア!それは失礼ですわよ!!』

リディア
『いや・・・そんなこと言われても(だったら人間戻れよ!!)
23
ナディア
『あああ~ぁああ~ああぁーーー!!!!』
24
リディア
『?』

セラーナ
『?』

ジョディス
『?』
24-1
リディア
『!!』



25
リディア
『こらっ!
パンナ!
テーブルの上から降りなさいっ!』
25-1



25-2
ナディア
『あぁあ~(ノД`)・゜・。・・・』




26
ナディア
『なんて事をするのだリディア!!!
パンナは食べ物じゃないのだ!!
焼いちゃいけないのにぃ~><;』
27
リディア
『はぁ?パンナなんか焼く訳ないでしょ』

ナディア
『じゃぁなんで焦げ焦げなのだ!?(; ・`д・´)』
28
リディア
『焦げ焦げって・・・パンナのお尻よく見てみなさい』

ナディア
『んあ?』
29
リディア
『毛の生え変わり時期よ^^;』

ナディア
『あぁ~そうなのかぁ~、ごめんなさいなのだ><;』
30
ナディア
『でも、よかったのだぁ~^^;』


ポチットお願いしますm(_ _)m


<備考>

◎セイント
ナディアの愛馬です。

◎パンナ
Nadiaが『ウサギちゃんのフォロワー』が欲しい!!
と思ったので、CKを弄ってフォロワー化させたウサギちゃんのフォロワーさんです。
いつもは真っ白ウサギちゃんです^^
因みにちゃんと会話ができるように設定しています。

◎ネッチゼリー/アッシュホッパーゼリー
スカイリムDLCの『Dragonborn』で行けるようになる、ソルスセイム島に住むモンスターから採取できるゼリーの事です。
味はわかりませんw
見た目はおいしそうには・・・見えませんが・・・

◎くし切り コンカッセ
食材の切り方名称。
くし切りはそのまま髪に付ける櫛(くし)の形に切った物。
コンカッセは、みじん切りとも言えますが、主に直径1cm程度の立方体に切ることです。グリーンピース大程。

◎ジビエ
狩猟によって食材として捕獲された鳥獣肉を指します。
分別の為に牛、豚、鶏以外の肉類の事を言ったりします。
ジビエは、生産や流通の少ない肉なので、高価な肉とも言えますが、管理が行き届いていない分、人間にとって様々なウィルスや病原体を持っていたりします。
なので一般に食すのは非常に危険とされています。

◎鹿肉
通常鹿肉は赤みが多く、ステーキにすると固くて食べれたモノではありません。
なので焼いた後、圧力鍋などでよく火を通し、柔らかくしてから、シチューなどにして食べたりします。




ポチットお願いしますm(_ _)m

96
ようやく辺りに陽が差し込めてきた。
暗がりでは見えなかったモノが姿を現す。
リッケはマルカルスの様子に疑いを持ち、再度偵察隊を派遣する事にした。
その理由は、川底の水嵩が減っていた事と、両端の岸にフォースウォーン達の死体が散乱していたからである。
97

シピウス
『上流から流されて来たみたいだな?』

リッケ
『水嵩が低いって事は、本筋の流路を外れたからよ。
おそらく上流で堰き止めて、鉄砲水を喰らわせたんだわ』

シピウス
鉄砲水?

リッケ
『カース川の源流は、マルカルスの街中にあるわ』
98
シピウス
『そうか!マルカルスで水を堰き止めて、鉄砲水喰らわせたのか!!』

奇妙な期待感が沸く。

シピウス
『それなら、まだ陥落していないんじゃないか?』

リッケ
『ええ、恐らくわ・・・』
99
すると、先ほど先行させた偵察隊が戻ってきた。
彼らの話によると・・・
マルカルスを包囲していたはずのフォースウォーン達は、サルヴィウス農園にて陣を構えてはいるが、完全に意気消沈していたと言うのである。
99-1
焚火の周りを囲うように座り込む者、怪我を負って寝転ぶ者、いつの間にか冷たくなった者を見下ろす者。
99-2
体中泥まみれで、負傷していない者は一人もおらず、激しい士気の低下が目で見てわかるほどだった。99-3
そしてマルカルスの前方は、城壁から溢れ出る水によって、地面があちこち水浸しになっており、そのせいで足がぬかるみ、水の勢いもあるので前進する事すら難しい状況だった。
当然ながらあんな状態では、街中に入る事は不可能である。

リッケは険しい表情を浮かべる。100
シピウス
『リッケ、さっさと叩いちまおうぜ!こんな状態なら朝飯前だ!』

もう勝った気でいるシピウスは、どこか浮足立っていた。

リッケは偵察兵を再度問い詰めた。

リッケ
『途中伏兵はいた?』

偵察兵A
『いえ、気配すら感じませんでした。
おそらくは・・・何処にもいないかと』
101
リッケは、彼の声が上擦っているのがわかった。

リッケ
”おそらくは”・・・ってどういう意味?』
102
彼は気まずそうに答える。

偵察兵A
『そのぉ~この辺の地形はフォースウォーンの庭のような物で、昔から奴らだけが使っている抜け道があるって、もっぱらの噂になっているんです。
どこかで穴を掘っているらしくて、それは未だに続いているらしく、仮に出身者であっても跡を追うのは難しいと・・・』

リッケ
『ふむ・・・』

偵察兵A
『ただ、オカシイな?って思った事があって・・・』
103
リッケ
『なに?』

偵察兵B
『撤退の準備をしているように見えないんですよ・・・
私共は・・・戦略云々(うんぬん)言える立場ではないので、あれなんですが・・・』

リッケ
『構わないわ』

偵察兵B
『・・・あれだけこっ酷くやられているなら、反撃なんてとても考えられません。
もう撤退した方がいいかと・・・』
104
シピウス
『ボロボロになっても、ヤル気だけはあるみたいだな』

リッケはため息を漏らす。

リッケ
『意地になっている可能性もあるわね。
ただ、”ネズミの穴”も無視できないわ』

シピウス
『どうするんだリッケ?
まさかここで足踏みする訳じゃないよな?』
105
リッケは軽く鼻息を漏らすと、険しい表情で腕組をした。

リッケ
『もう一つ問題があるのよ・・・』

シピウス
『問題?』
106
リッケ
『マルカルス前方の橋を落とし、コルスケッガ―で落石を起こしたのは、私たちの進路を一つにする為と言うのは解るわ。
これはフォースウォーンの仕業と考えて、まず間違いないはずよ。
彼らは前面のマルカルスを襲いつつも、後ろから来る私達を警戒していたのよ。
恐らく城兵の抵抗が思った以上だったから、きっと的が外れたのね』

シピウス
『水攻めは予想外だったんだろうな』

リッケ
『でも解らないのは、行方を暗ましたマルカルス兵達よ』

シピウス
『あいつらが?
まぁ確かに、行方を暗ましたって言う点はオカシイと思うが、ここまで無事に来れた訳だし・・・』
107
リッケ
『それは偵察隊を先行させた効果があったからよ。
そうではなく、彼らが姿を暗ませたのは、自分達が案内するのは、不都合だったからだと思わない?』

シピウス
『・・・?』

リッケ
『さっき私は、”進路を一つにする為”と言ったけど、これは逆の意味にも捕らえる事ができるわ』

シピウス
『逆?』

リッケ
『つまり、マルカルスからの伝達兵を出させない、あるいは、一本道にする事でそれを見張り易いという事よ』

シピウス
『うんうん』

リッケ
『ロリクステッドに来たマルカルス兵は、マルカルスがフォースウォーンに囲まれた事と、コスルケッガ―の前で落石があった事をハドバルに伝えたのよね?』

シピウス
『ああ、そうだ』
109
リッケは山小屋の前に並ぶ、マルカルス兵達の死体を指さした。

リッケ
『ここで落石を起こせば、フォースウォーンは自らの進路を塞ぐ事になる。
でもここで死でいるマルカルス兵達は、落石があった後に殺されている。
と言う事は、フォースウォーンの本隊は、落石を起こす前に通った可能性が高いわ』

シピウス
『ああ』
110
リッケ
『そして東側が落石で閉ざされているという事は、彼らは今来た私達の道の方向と、マルカルスの方向から囲まれて殺されたのよ』

シピウス
『逃げ道がない・・・』
111
リッケ
『という事は、彼らの中にもし生き残りがいたとしても、この橋を使てロリクステッドに向かうのは不可能だわ。
遺体の数からして、どこかで分隊した可能性はあるみたいだけど・・・
もし分隊していたとしたら、この分厚い石の向こう側、東側の道しかない』
111-1
リッケ
『でも東側の道は、川の途中で途切れているから、ロリクステッドに向かうには橋を渡る形になるわ。
その先には、フォースウォーンが蔓延っているブロークン・タワー要塞がある。
先へ進むには、嫌でもそこを横切らないといけない。
さらにその先には、山賊たちがウロウロしているはず・・・無傷で到着できるなんて至難の技よ

シピウス達は固唾を飲む。
112
リッケ
『仮に川に飛び込んで、運よく逃げ延びたとしても、ここは滝が幾つも続く急流よ。
それこそ、あんなに早く報告できるなんてあり得ないわ』

シピウス
『なぁ・・・ちょっ、ちょっと待ってくれ!
マルカルス兵がロリクステッドに報告に来るのがオカシイって事だろ?
でも昨日の夜、確かに来たじゃねーか?』

リッケ
『あなたは見てないでしょ?
寧ろ、ハドバルを怒鳴りつけていたんじゃなかった?』

シピウス
『ああ・・・』
114
リッケ
『ここいるマルカルス兵を殺したフォースウォーンは、本隊が通った後に落石を起こし、その後に配置されている。
ロリクステッドに来たマルカルス兵は、フォースウォーンの本隊が通った事から、マルカルスが包囲されたと予想し、そして落石が起きた事を見ていたのよ』

シピウスは一瞬背筋が凍った。
115
シピウス
『だ、だがよ、マルカルスで水攻めがあった後に送ってきた可能性も・・・ある訳だよな』

リッケ
『それなら水攻めの話があって当然よ。隠す理由は無いはず』

どう考えても、マルカルスからロリクステッドに伝達兵を送る事は、ほぼ不可能に近い。
116
シピウス
『となると、もしロリクステッドに向かうとなれば、先にこの橋を渡って、どこかの茂みに隠れているか、
壊される前の橋を渡って行くしか、道は無い訳だ・・・』
117
リッケ
『この辺りはフォースウォーンの庭よ。
どこを通ってもフォースウォーンと鉢合わせる可能性が高いわ。
マルカルス前面の橋を渡ってから、ここに戻ってきて、それからロリクステッドに行くなんて不自然よ』

シピウス
『じゃぁ・・・どうやってロリクステッドに来たって言うんだ?』
118
リッケ
『例えばマルカルス兵が、フォースウォーンに変装していたとしたら?』

シピウスは口をポカーンとしている。

シピウス
そうか!だったら筋が通る!
それならフォースウォーンに紛れるし、事の最初を目撃する事もできるぞ!
・・・なら・・・なんで姿を暗ましたんだ?』
119
リッケ
『つまり、イグマンドの寄越した使者ではない、別な誰かが、フォースウォーンの攻撃を”知ってて知らせた”って事よ』

シピウス
『知っててって・・・いったい誰なんだよ?』
120
リッケは思考を巡らせる。

リッケ
『仮にもし・・・仮にもしマルカルスで、そんな事ができるとしたら・・・シルバー・ブラットしか考えられないわ・・・

シピウス
『シルバー・ブラッドって、帝国と手を結んでいるんだろ?』

リッケ
『それは弟のソーナーの話よ』

シピウスが声を喉に詰まらせる。
121
リッケ
『シルバー・ブラッドの家長は、兄のソーンヴァー・シルバー・ブラッドよ』

シピウス
『それって・・・?』
122
リッケ
『彼はストームクローク側の人間よ!』

この一言により、二人の間には予想もしていなかった人物の名前が挙がった。
123
シピウス
『おい・・・まさか・・・ホワイトランと繋がって・・・?
また”ポエット”とかいうガキの仕業なんじゃ!?』

シピウスは、イオナとアルギス達との戦いで痛い目を見ている。
そしてグレイムーアでのアルディスの惨劇も知っており、それがポエットの仕業だという事も知らされていた。
そういう被害妄想にも似た、恐怖心を持ってもおかしくはなかった。
124
そしてそれは、リッケもまた同じ事が言える。
ホワイトランにおける攻城戦も加えれば、帝国軍は大きな被害を出し、そして二人も将を失った。
”考え過ぎ”とも思ったのだが・・・
あの軍神と唄われた”テュリウス”を、手の平で踊らせた”小娘”である。
今の彼女にとってみれば、例えようのないプレッシャーに押し潰されそうだった。






125
シルバー・ブラッド家とは、マルカルスの裏の顔持つ支配者と言われている。
彼らはシドナ鉱山を所有し、鉱山自体を巨大な刑務所に変え、犯罪者に採掘をさせている。
おかげで人件費は”タダ”。
経費もそれほど掛からない上に、多くの重罪人たちが、ほぼ毎日のようにリーチ中から集まってくるのだ。
126
ここで産出する鉱石は”銀”であり、これが彼らの莫大な収入源となっている。
彼らはこの銀で土地を買い漁り、事業を拡大し、傭兵を雇い入れ、私設兵団を作り、時にはマルカルス市警隊を買収することで、イグマンドの力を死角から削いでいた。
しかもソーナーは、その銀を利用しスカイリムにおける帝国軍を裏から支えてもいる。
127
マダナック率いるフォースウォーンの一団が、マルカルスを包囲すると、彼はすぐさま行動に移した。

まずは傭兵を使い、自分の周辺で使用人をしていた者をあらかた始末した。
128
その後に、帳簿係をしていた”鼻効きネポス”の宅に押し入り、一族と呼ばれていた全員も一掃したのだ。
129
ここに至る概要はこうである。

鼻効きネポスが、自分の目を盗み横領を繰り返していた事は前々から知っていた。
そしてその金を、秘密裏にマダナックに回していた事実も知っていたのである。
最初は怒り心頭だったが、さすがは守銭奴だけあるのか、ソーナーはこれを逆手に取る事にした。
130
彼はワザと極端なノルマの引き上げを、ネポスに勧告したのだ。
一日の採掘量は決まっているため、そうそう簡単にソーナーの期待には応えられない。

131
そうなると何故上げられないのかと、ソーナーが自分のところに調査員を回して来る可能性がある。
その危険性を回避するために、ソリチュードに使者を送り、産出量の減少を伝えたのである。
132
この事がテュリウスの耳に伝わり、やむなくリーチ周辺の巡回兵を交代要員とすることで、なんとか帳尻を合わせる事ができた。
133
ネポスは数字を誤魔化す事で、ノルマを達成させているように見せかける事には成功した。
だがまさかこれが、自分の首を絞める結果になるとは思いもよらなかった。
134
オドヴァンという受刑者の一人に取引を持ち掛け、彼にマダナックの監視をさせていた。
マダナックの性質からして、鎖を解けばすぐに行動に移すことは分かっていた。
そこに更に握らせれば(ネポスから回ってくる横領金)、自分たちの武装を分厚くするのは当然である。
135
そしてネポスも自分可愛さから、解放したマダナックに事の次第を伝える。
となればマダナックは、時期を見計らい、今まで我慢した物を、一気に吐き出す様に動き出すはずである。
136
ソーナーの思った通り、マダナックは見事に散り散りになったフォースウォーンの一族を掻き集めてくれた。
とはいえ大人数が集まれば、いかに堅牢と言われるマルカルスと言えど、陥落するのは時間の問題だった。
137
だがそれを一時的にでもイグマンドが押さえてくれればいい。
そう、せいぜい一日二日程度。
138
帝国軍がホワイトラン攻略の為に、ロリクステッドに陣を敷く事は知っていた。
これを早急に呼び寄せるためにも、マダナック達の蛮行を傍から見守り、即座に伝えに行ける伝達役が必要だった。
ここでの件(くだり)は、まさにリッケの予想通り、二人の傭兵たちを使い、フォースウォーンに扮装させ紛れ込ませたのである。
彼らはコルスケッガ―の落石を目撃しつつ、都合を合わせてロリクステッドに飛んでいった。
139
ソーナーの目的は、帝国軍の警戒網を緩める事で、マダナックを動かし、マルカルスにフォースウォーンを集結させ、これを救援に来てくれた帝国軍に討たせる事だった。
そしてあわよくば、フォースウォーンとの戦いでイグマンドの首も打ち取ってくれれば万々歳である。






フォースウォーンとの交戦中・・・トレジャーハウスにて・・・
140
ソーナー
『やってくれたなカルセルモめ・・・』

レブルス
『ここが主戦場になる事は、最初から分かっていた話です。
カルセルモの入れ知恵は、予想外ではありましたが、ここは妥協する方が賢明でしょう』
141
ソーナー
『随分と落ち着いているなお前は・・・』

レブルス
『ネポスの家から多量の銀が発見されました。
あれだけあれば、シドナ鉱山が水没していても、暫くは大丈夫かと』

レブルスは焦る様子など微塵も見せず、寧ろ打開策まで持ち合わせていた。
彼の無表情で淡々とした語りは、これからの出来事に、緊張感さえ微塵も感じさせない。
逆にこれが、当たり前だとでも言わんとしていた。

ソーナーにしてみれば、”なんなんだこいつ”と思えてはくるのだが、逆に面白い人材ではあった。
144
ソーナー
『イグマンドは?』

レブルス
『現在交戦中です』

ソーナーはため息を漏らす。
彼は寧ろ城の中ではなく、マルカルスの外で交戦して欲しかった。
145
レブルス
『ですが・・・やるなら今が好機かと・・・』

ソーナーは、彼の言葉に思わず口元が綻(ほころ)んだ。
146
ソーナー
『レブルス、舵取りをしてみたいか?』

レブルス
『勿論です』

147
ソーナー
『よし・・・傭兵共を動かせ。
買収した市警隊もだ。
一気にアンダーストーン砦を制圧し、シルバー・ブラッドの旗を掲げろ』

レブルス
『了解しました』
148
ソーナー
『イグマンドには、二度と砦の敷居を跨がせるなっ!!』




ポチットお願いしますm(_ _)m

<備考>

◎ソーンヴァー(兄) ソーナー(弟)
ゲーム上での彼らは、実際どちらが兄でどちらが弟なのか、あやふやな所があります。
SOSでは、トレジャーハウスの受付をしている”リアダ”と”ソーナー”自身の発言からソーンヴァーを兄とし、ソーナーを弟としました。
リアダは”一族の事業を取り仕切っているのがソーナーである”と言い。
ソーナー自身は”ソーンヴァーが一族のトップだ”と発言しています。

因みにリアダは、シルバー・ブラッド家のトレジャーハウスで働いている使用人で、主に受付をしている女性です。
フォースウォーンとは、直接的に関係は無いようです。

◎ソーナーの言った【王】とは?
彼の不穏当ともとれるこの発言は、マダナックの『ボロを纏った王』に近い意味を持っています。
つまりは『リーチの王』であって『スカイリムの王』とは違うと考えてください。
事実上では『マルカルスの首長』を指してはいるのですが、目標は大きくとでも表現しておきましょう。

その前に書いた【手近な物で”王”を作ってみようと思っただけだ】とは、
実在した『秦の始皇帝』の父親と言われている『呂不韋(りょふい)』という男の『奇貨居くべし(きかおくべし)』という故事を例としています。
一介の商人が皇帝を作ったというお話しです。
興味のある方は調べてみてください♪
なかなか面白いですよ^^

ちなみにこの件を書いた理由としては、ソーナーは表立って行動するよりも、裏でコソコソしている方が性分に合ってると自覚しているのでは?と思ったからです。
実際の彼自身は、自宅の部屋から全く出てこず、また彼自身の発言からも、どこか好んでやっているようにも思えました。
こういうのは権力者としてはよくあるパターンで、クレームを付きつけようにも、その根幹があやふやで分かりにくい所が腹立たしいという存在です。
リフテンのメイビン・ブラック・ブライヤーは、彼に比べたらずっと親切な存在だと思えてきます。
街の裏の顔とか言ってますが、彼女は毎日ちゃんと街中をウロウロしてますw

◎”こういう事態に陥る事を遠からず予測していた”
リッケが考えたテュリウスの思惑として、こう表現しました。
この件での意味は、フォースウォーンのマルカルスへの攻撃も含まれていますが、もう一つ、マルカルスへの道すがらに現れるだろうフォースウォーンの【伏兵】の事も指しています。
つまりは正規軍の大軍が行進すれば、それはかなりの威圧感を与えると思われるからです。
◎イグマンド自身が伝達兵を送り帝国軍に救援を求める隙がある?
この件ですが、”あれ?”と思われる方もいると思われます。
と言うのは、フォースウォーンがマルカルスを包囲する少し前に、イグマンドは外にいる市民や市警隊を避難させ、尚且つ水門を土嚢で防ぐ時間がありました。
なのでこの時点では、まだ前面の橋は壊されていないので、ホワイトランの帝国軍に救援を要請しに行かせられたのでは?
と思う方もいるかと思います。

結論から言うと、それは無理です。

A1

何故なら十二話EP3に置いて、フォースウォーンの進路について【マダナックの動きに合わせて、他の拠点からもフォースウォーンが動き出し、皆一路マルカルスを目指した。】
と書きました。
つまりは、この時点において救援の為の伝達兵が通る道は、どの道もフォースウォーンの通り道であり、
そしてホワイトランへ行く為の橋を渡る道は、フォースウォーン達が最も多く歩く道なので、鉢合わせる可能性がほぼ100%と言えるからです。

◎ドゥーマー(ドワーフ)が消えた理由
ドゥーマーが消えた理由を実際に知っている者はいません。
ですがその真実に近づけた者はいます。
因みにタムリエルでは、ドワーフの生き残りが一人だけいるとか・・・

◎ドワーフのオイル
ゲーム内のドワーフのオイルは、オートマトンなどを倒すとよく手に入る錬金素材です。
SOSでは高度な機械文明を持っていたドワーフ達が、オートマトンなどに使う潤滑油として設定しました。
グレイムーアやホワイトランの攻城戦で使われたオイルとは、別物と考えてください。

◎タール
有機物の熱分解によって得られる、粘り気のある黒から褐色の油状の液体。
大部分のタールは石炭からコークスを生産する際の副産物として産出されるが、石油、泥炭または木材その他の植物から作り出すこともできる。
by Wikipedia

今回はカルセルモが、ドゥーマーの潤滑油を作ろうとした際に、副産物として出たタールを有効活用したという設定にしてみました。
【ドゥーマーの事ならカルセルモ】と頭に浮かぶくらいなんだから、これくらいはしているんじゃないかと・・・
ゲーム上にはタールはありません。

◎ハグレイブン
カラスの羽の生えた老婆のような魔女。
主に火炎系の魔法を得意とするようだが、中には冷気系の魔法を使う者もいる。
フォースウォーンにはブライアン・ハートと呼ばれる、強力な兵士がいます。
彼らは自分の心臓をの代わりに、ブライアン・ハートと呼ばれる謎の心臓を移植され、強力な戦士へと変貌した改造人間です。
この術を施しているのがハグレイブンです。
ハグレイブンとフォース・ウォーンの関係はよくわかっていません。
もちろんハイロックにおけるウィッチマンとの繋がりも不明です。
元々忌み嫌われる存在だけに、一般の人々からは怪訝され、彼女たちも好んではいないようですが、すべての人間を嫌っている訳では無いようです。

◎トレジャーハウスの使用人
実際のゲーム内には使用人が三人います。
内二人は確実にフォースウォーンであり、スパイとして潜入しているようです。
今回はこの点を利用し、ソーナーは既にその事に気づいていたという設定になっています。

◎オドヴァン
シドナ鉱山の受刑者の一人。
フォースウォーンではないのにフォースウォーンだと思われ逮捕された。
本人曰く無罪。
本来ならマダナックの傍に行くには、彼を直接見張っている【野獣のボルクル】との殴り合いに勝たないといけない。
彼はシルバー・ブラッドによって逮捕された為に、個人的な恨みを持っていると思われる。
牢獄内で彼は正式にフォースウォーンになっている。
この辺を弄って、好条件を出しつつ、彼を抱き込んだ設定。

◎レブルス・クインティリアス
トレジャーハウスは、シルバー・ブラッド家の後援者達の為の寄宿舎のような場所です。
彼はここに住みついているインペリアルです。
いつも街中をウロウロしているのですが、話しかけても不機嫌そうに返してくるだけで、対話選択も一つしか選択できません。
ソーンヴァーは24時間アンダーストーン砦で突っ立っているのですが、レブルスは砦に入る事はなく、
寧ろトレジャーハウスのソーナーの部屋に入っては、鍋を掻き混ぜています。
内戦クエストをストクロでクリアすると、ソーンヴァーが首長になり、何故か面識の無いはずのレブルスが執政になりますw
SOSでは、弟のソーナーによるクーデターの補佐として設定しました。
インペリアルは基本的に対話能力が高いというのが、ゲーム上の設定なので、この点に重点を置いています。
性格もいつもスカしている感じで、嫌味な感じにも思えるのですが、補佐としてはピッタリな印象があると思っています。
なお、今回バックストーリーでレブルス自身の過去も書いているのですが、あくまで創作です。


◎歌い人のイングヴァ―
内戦クエストをストームクローク側でクリアすると従士となる。
ゲーム内で彼と会話すると、マルカルスの注意事項を教えてくれる。
”歌い人”というくらいなので詩歌の才能があり、あるサブクエストで、その能力を生かし手伝ってくれる。
一見良い人そうに見えるのだが、裏ではハグスキュアのボテラを脅し、上納金らしきものを恐喝している。(ボテラの話)
彼はシルバー・ブラッド家の傭兵の一人であり、トレジャーハウスで寝泊まりしている。
SOSでの彼は傭兵団の頭という設定にしました。
ネポスにノルマの上限を上げるように勧告しに来た、真ん中の人物が彼です。
他に、トレジャーハウスのフォースウォーンやネポスを始末するなど、主に汚れ仕事を担当しています。

◎マルカルスという街の作りについて・・・
マルカルスは、ドゥーマー達が作った街である以上、既に3000年以上の年月を費やしている都市です。(恐らく)
(ドゥーマーは第一紀に姿を消している 1E688~1E700)
そのとてつもなく長い年月は、石造りの建物を浸食させている可能性があるので、当時の街はもっと豪勢だったのでは?と推測しました。

A2

恐らくなんですが、上記の予想図のように、高所に幾つもの渡り廊下があったのでは?と勝手に推測しました。
そして今、店などがある場所は、ただの貯水池だったのかも・・・
下の方には階段が増設された跡が残っていたり、上の方には橋の土台みたいなのが残ってたり、手入れをしていたと思われる植物に、既に使われなくなった石の門が放置されてたりするので・・・
また、城壁の外側には幾つもの窓穴があるので、当時はあの窓穴を使って排水をさせていたのかもしれません。
あるいは、ちょっと飛躍しているのですが、今ある城壁はもしかしたら元々監獄だったんじゃないか?(材料が足りないのですが)
と、べセスダがイメージして作ったのかもw
因みに現在の水門は一ヵ所しかなく、それはシドナ鉱山入口付近の溶鉱炉の隣にあります。

もう一つ思った事なのですが、当時のマルカルスは今よりもっと海抜が高かったはずです。
というのも、ウィンドヘルム(ウルフリックが首長をしている街)は、地下にもっと大きな城があると云われています。
海抜が低くなったおかげで、嘗ての城は地下に沈んでしまい、今のウィドヘルムになったのだと云われています。
なので昔のウィンドヘルムはもっと大きかったそうです。
と言う事は今のカース川も、今よりもっと高い位置にあり、今よりもっと沢山の急流な滝が流れていたんじゃないかと思われます。
流れる水が石を侵食させだおかげで、今は切り立った岩山が多いのかもしれません。
あくまで仮説ですがw




ポチットお願いしますm(_ _)m

↑このページのトップヘ