2015-11-03_00005

帝国に勝利してから約1年
ストームクロークにとって南方攻略には西にハンマーフェル、ハイロック、
東にモロウィンドウとの三国連携が欠かせなかった。

しかし三国との連携は種族間や宗教上の問題もありなかなか進展していなかった。

その原因の一つとして交易品の少なさに問題がある。
タムリエルの北方に位置するスカイリムは極寒の地であり、作物が育ち難く、
毎年の収穫量などは他国の比例にならない。

おかげでいくら南方攻略が目的と言えど、遠征になれば食糧難に陥るのは目に見えていた。

ウルフリックはこの問題を解決しようといくつか手は打っていたものの、
他国のほとんどはノルドを北方の蛮族程度にしか見ておらず、
手を携えるよりも寧ろ自分たちの傘下に収めようと算段を練り一進一退が続いていた。

そんな折り、スカイリムでは交易品を狙う山賊たちの襲撃が絶えなかった。
いまだ内戦の傷は癒えておらず、貧富の格差は広がるばかり。
国内の不安定ぶりもまた他国が嫌煙する材料の一つと言えた。

1

ウルフリック
『ホワイトランからの交易品がまた滞った。
今月に入りこれで3度目だ。
ドラゴンズリーチにはソリチュード経由を使うよう指示したが、
来月になれば大雪のためその経由も塞がれてしまうだろう』

ガルマル
『交易品を狙う山賊どもか・・・
村や街を襲うより簡単だし、手に入れてしまえば後は引くだけ
なかなか効率的な手を打ってきたものだわい』

ウルフリック
『護衛兵の数も増やしてはいるが、やはり数に圧倒されてしまう』

ガルマル
『随分と弱気だなウルフリック』

ウルフリック
『現実を言っているだけだ
だが無視することもできない。
このままでは年中冬続きの四都市が飢えで苦しまねばならん』

ヨルレイフ
『ハチミツ酒だけでは腹いっぱいにはならないからな』

2

ウーンファース
『実は最近、石地区で妙な噂を聞いたんだがな』

ウルフリック
『噂?どんな噂だ?』

ウーンファース
『なんでも山賊どもが結託し始めているとか』

ウルフリック
『結託?』

ガルマル
『山賊どもがか?』

ウーンファース
『そう、山賊や野盗どもが結託し、ラビリンシアンを根城にしているとか』

3

ヨルレイフ
『ウーンファース笑えるぞその話
山賊や野盗が結託だって?
やつらは個々に頭を持っいるいわば野良犬どもだ。
野良犬同士で殺りあってさえいるのに、結託するなど考えられん』


ガルマル
『いや、そうとも言い切れんぞ
格差が広がっているのは目に見えてわかることじゃ
利害さえ一致すれば結託することもあり得る』

ヨルレイフ
『うーん』

ガルマル
『交易品を狙う連中は頭がイイ
我々の順路を調べ、事前にその場所を襲えばいいだけなのだから』

ウルフリック
『我々のなかにスパイがいると?』

ガルマル
『いやまだ、そこまで言い切れんが
だがもし、ウーンファースの話が本当なら頭脳明晰な頭がいることは間違いないだろう』

ウルフリック
『調べてみる価値はあるというわけか・・・』

ガルマル
『うむ、周辺の遺跡調査をし直してみる必要があるな』

4

ヨルレイフ
『ウルフリック実は俺にも案があるんだが』

ウルフリック
『おお、この際だいい案があるなら聞きたい』

ヨルレイフ
『いままでの山賊や野盗どもの行動を見るに、スカイリム南方では被害が殆ど出ていない』

ガルマル
『言われてみれば確かに』

ヨルレイフ
『ホワイトラン周辺からロリクステッド、リバーウッド、ファルクリース
周辺に至るまでの交易は狙われていないのだ』

ガルマル
『何があるんじゃ?』

ヨルレイフ
『ドラゴンボーンだよ』

ウルフリック
『なるほど。噂ではたしか私設兵団を抱えているとか』

ヨルレイフ
『うむ、随分とニラミを利かせているらしい。ここは話を通してだな・・・』

ガルマル
『金も掛からんし話をするだけ。効率的には非常にいい話だな
だか問題もある。
先の内戦でワシらに着くか否かを・・奴は最後まで渋った。
それにドラゴンボーンである以上侮れん
上級王はあくまでウルフリックでなければならんのじゃ
ここにきてドラゴンボーンに頼っていてはウルフリックの面目が潰れかねない
それに奴に監視網を広めてくれということは、
領土を広げてくれと言っているようなものじゃ』

ヨルレイフ
『それはそうだが・・・』

5

ウルフリック
『ガルマルよ私はドラゴンボーンを信用している。
従者カルダーの話では、奴はパーサーナックスと会話したとき
【この世界が好きだから】と救う価値があるからと話したそうだ
私が間違った道を歩んでいるのなら、とうの昔に帝国についていたと思わないか?』

ガルマル
『むむむ・・・』

ウルフリック
『それに、お前のことは奴以上に信用している
だからこそこの件はお前に一任したいと思う』

ガルマル
『な、なに?わしに?』

ウルフリック
『そうだ、見事説き伏せてほしい』

ガルマル
『わしはお前の参謀じゃぞ!
お前のそばを離れるわけにはいかん!』

ウルフリック
『確かにな・・・
だがドラゴンボーンを説き伏せ、我々の側に就けたのもお前だ』

ガルマル
『なっ!』

ウルフリック
『ドラゴンボーンはまだ若い
我々のような中年風情が説き伏せるよりも、お前のような熟年層のほうが
奴も馴染みやすいのかもしれんしな』

ヨルレイフ
『名案だと思います』

ウーンファース
『ワシもじゃ』

ガルマル
『ウーンファース!お前わしより・・・』

ウルフリック
『頼んだぞガルマル!』



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